ECとリアルをつなぐ、実録ハンドメイドマルシェ2016

ECのミカタ編集部

5月28日(土)・29日(日)の2日間、ヨコハマハンドメイドマルシェ2016が開催された。ハンドメイドマーケットは、インターネット上、特にスマホアプリ等を活用して、最近注目の成長市場だ。類似ジャンルにフリマ市場があるが、ハンドメイド市場は出品者が作品を作る分、よりBtoBに寄るCtoCと言えるのではないだろうか。今回のハンドメイドマルシェ出展者においても、アプリやSNSの活用が目立った。実際に参加してその熱を感じ、ハンドメイド各サービスを比較すると共に、今後のEC市場への影響を考えてみた。

リアルイベントに出展するメリット

リアルイベントに出展するメリット

 ハンドメイドマルシェは今回で4回目の開催。初開催時は出店者数1400人、出店ブース数1100ほどだったが、今年は出店者数3500人予定、出店ブース数3000予定と、規模を順調に大きくしてきている。今回のイベントには、ハンドメイドマーケット「minne(ミンネ)」がイベントパートナーとして公式ブースも出展している。

 会場は横浜みなとみらいのパシフィコ横浜。B・C・Dの3ホールに広く展開された。アクセサリー、ファッション、インテリア・雑貨、陶芸・食器、アート・写真、ステーショナリー、キッズ・ベビー用品、ペット用品、フードなど、様々なジャンルの商品が並んでいる。フードブースは一箇所にまとまっており、屋台も出ていたり、フードコートがあったりと、お祭り的に楽しさがあった。出展者は本当に多種多様で、それぞれのブースを巡りながら、出展者と直接話すことができるのも楽しさの一つだ。

 出展者の多くは、ネット上で作品の紹介をしている場合が多く、ハンドメイドアプリ等を利用して販売を行っていることも多い。ただ、クリエイティブな作品というのは、直に見てみたいというニーズがとても強い。だが、実店舗を出すというのは、クリエーターにとってはハードルが高い。こういったイベントで直接お客さんと交流できることは、メリットの大きいことだろう。また、イベントに来るお客さんはハンドメイド作品に対する親和性が高いというのも、出展者にとって大きいポイントだ。この流れはEC店舗にも通じる。

ハンドメイドマーケットを比べてみた

ハンドメイドマーケットを比べてみた

 ハンドメイドの大きなイベントとしては他に、ハンドメイドマーケット「creema(クリーマ)」の開催で、昨年7月にハンドメイドジャパンフェスというイベントも開催された。また、同じくハンドメイドマーケットの「iichih(いいち)」は、昨年2月に、「rooms(ルームス)」と合同でバイヤー・プレス向け合同展示会を行っている。ネット上の販売は便利とは言えども、それだけで完結するのではなく、リアルの交流を交えることが、やはり求められていると感じる。

 今回、注目のハンドメイドマーケットということで、アプリを展開する3社を比較してみたところ、それぞれの特徴がよく出た結果となった。これらの特徴を生かすことで、クリエーターによる新たなEC市場が育っていくのではないだろうか。

おまけ・ハンドメイドマルシェで買ってみた

おまけ・ハンドメイドマルシェで買ってみた左から、うさぎのスマホスタンドと使用中、ポケットバッグ。

 余談になるが、記者がハンドメイドマルシェ2016で買った作品を紹介する。うさぎ好きなので一目惚れしてしまった…市販品とは違う、ここにしかない出会いがあるというのは、ハンドメイドマーケットならではの楽しみだし、大きなところには真似のできないことだろう。この可能性が広がっていってほしいと思う。


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