父の日の贈り物には「お酒」が人気!その予算はいくら?(エン・ジャパン調べ)

福島 れい

 6月19日の”父の日”まで2週間を切り、販促に注力しているEC店舗も多いのではないだろうか。ここで改めてユーザーが父の日をどのように捉えているのか、エン・ジャパン株式会社が行った意識調査の結果を基に考えてみたいと思う。調査対象は「エンバイト」のサイト利用者1319名。

 まず、母の日・父の日のプレゼント意向を尋ねると、「母の日・父の日共に贈る予定」のユーザーが55%、「母の日のみ贈る予定」のユーザーが28%、「父の日のみ贈る予定」のユーザーが2%、「どちらも贈る予定がない」というユーザーが14%となった。つまり、母の日に贈り物をするユーザーは83%、父の日に贈り物をするユーザーは57%であり、父の日は母の日に比べて、存在感が薄い傾向がうかがえる。

 続いて贈り物の予算を問うと、最も多かったのは「3000円以上、5000円未満」で35%、次いで「2000円以上、3000円未満」が26%という結果になった。この結果から、父の日と母の日では関心度の高さに違いはあるものの、かける予算には目立った差異がないことがわかる。

 何を贈るのかについて問うと、父の日に贈るものとしては「お酒」が33%と最も多く、「下着・靴下・寝巻などの衣類」が30%、「ありがとうと直接伝える」が22%と続いた。お酒を選んだ理由として、「父はお酒が好きだから」「お酒と手元に残るものをセットで」といった声が多く見られた。

―「お酒」を選んだ方のコメント
○いつも第三のビールや、発泡酒ばかり飲んでいるので、たまにはちょっと良いお酒を飲んでほしいからです。(26歳女性)
○リクエストを聞いていますが、気持ちだけで嬉しいといつも言われます。毎晩晩酌するので、毎年旅先などで見つけた地酒をプレゼントしています。(31歳女性)

―下着・靴下・寝巻きなどの衣類
○いつもボロボロになるまで大切に物を使うので、そろそろ新しいものをあげたいな、と思ったから。(19歳女性)
○おしゃれに疎い父だけど、たまには素敵なものを使ってほしいから。(26歳女性)

 一方母の日では「カーネーションなどの花」が47%を占め、理由として「無難だから」というものが多い結果になった。

―「カーネーションなどの花」を選んだ方のコメント
○1日の食事だけでも楽をしたい、というのが母のリクエストだから。手料理だけでは物足りないので、カーネーションを添える。(18歳女性)
○小学生の時、母の日にお花をプレゼントしたら母が泣いて喜んでくれたので、それ以来毎年花のプレゼントを恒例にしています。(21歳女性)
○無難だから。(多数)


 父の日は母の日に比べて、贈り物の習慣が少ない結果となった。しかし、贈り物の中身を見てみると、お花に人気が集まる母の日に比べ、父の日のほうがバリエーションが豊富な印象を受ける。つまり、母の日にはお花を取扱う店舗に集中するのに対して、父の日のほうが多くの商品ジャンルにおいて盛り上がりを見せる可能性を秘めているように思う。先週ごろから、楽天市場をはじめ各モールが「父の日特集」を組み、父の日商戦が盛り上がりを見せている。今年の父の日トレンドや販売戦略の参考にするのもいいのではないだろうか。
モールごとの特徴はこちらから→ https://goo.gl/bDnHR6


記者プロフィール

福島 れい

ECのミカタ編集部に所属するバドミントンと和服、旅好きの記者、通称れーちゃん。ミニ特集「アパレルECの未来(https://goo.gl/uFvr2C)」等、これからEC業界がどんな風に発展していくのか。に注目しながら執筆しています。2017年の執筆テーマは、”私にしか書けない記事をタイムリーに”。

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