Yahoo!広告運用に新たな旋風。「らくアド」開始

ECのミカタ編集部

Yahoo!が広告運用を楽にする、「らくアド」の提供開始

 ヤフー株式会社(以下、Yahoo! JAPAN)が、自社が提供する「Yahoo!プロモーション広告」の入稿支援ツール「かんたん広告作成」をリニューアルし、新たに「らくアド」の提供を開始したことを発表した。

 これまで提供していた「かんたん広告作成」でのサポート範囲は初回の広告作成と入稿までだったため、初回入稿以降の運用は広告主が行わなければいけなく、広告主は広告運用方法のノウハウの習得をしなくてはならないのが課題だった。

 しかしYahoo! JAPANが今回提供を開始した「らくアド」によりそんな課題も解決され、広告運用の管理の負担を軽減することができる。なぜならシステムで自動運用し、月の予算内でクリック数を最大化することが可能になるからだ。配信開始後も専用の画面で広告の表示回数や、ウェブサイトへの誘導回数など広告運用に必要なKPIを確認することができる。そして専用の画面内で“インプレッション”などといった専門用語の使用を最大限に控えることにより、初心者にもわかりやすく簡単な作りになっている。

 また、「らくアド」によって、初回の広告作成も負担が軽減する。広告設定において「ウェブページのURL」「業種(約3,000種から選択)」「地域」「月額予算」「電話番号(任意)」を設定し登録する。するとその後、アルゴリズムにより自動的にキーワードやタイトル・説明文が生成されるため、運用のみならず広告主が一から内容を考える負担まで軽減される。そして自動的に作成された広告を、広告主が内容確認し、広告の掲載が始まるのだ。

 「らくアド」は、米AdMax Localが提供している地域密着ビジネスに特化した運用型広告自動化サービスの「AdMax® Local」の提供を受け、提供可能になった。サービスを受けることができるのは「Yahoo!プロモーション広告」に公式サイトから直接Yahoo! JAPANの検索連動型広告「スポンサードサーチ」を申し込む広告主である。

Yahoo!「らくアド」活用とこれからの課題

Yahoo!「らくアド」活用とこれからの課題

 忙しいECサイト担当者がインターネット広告を打つとなると、ノウハウも必要になってきて、勉強にも時間がかかり、運用も片手間になってしまうだろう。しかし今回Yahoo! JAPANが提供を始めた「らくアド」により広告ツールの操作方法や広告運用のノウハウがなくても、初回の簡単な設定のみで広告文が自動で作成され、配信後も予算内でクリック数を最大化する運用をシステムにより自動化されるようになった。

 これにより「らくアド」を使うことによってこれまで中々インターネット広告を始めることができなかったECサイトも、初回設定と広告運用の負担が軽減されて導入しやすくなったのではないだろうか。

 しかしインターネット広告への導入障壁が低くなることによって、さらに広告枠を巡る競争が激しくなることが予想される。サービスが便利になるというメリットがある反面、デメリットも付いてくるだろう。ECサイトが自社商品の認知を広め、購入に繋げていくためには、常にアンテナを張り様々な方法でアプローチを仕掛けるのが重要になってくる。

 あなたのECサイトでは、新規顧客に向けて認知を広げられているだろうか、今一度考えてみていただきたい。その様々な方法の1つとして「Yahoo!プロモーション広告」を利用するのも1つの手段だろう。


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