Amazon電子書籍“読み放題化”が約2割を関心に!【ジャストシステム調べ】

ECのミカタ編集部

電子書籍の認知率は5割に届かず…

電子書籍の認知率は5割に届かず…

 最近、スマートフォンやiPadを利用して本を読む「電子書籍」が流行りつつある。そのような中でAmazonが電子書籍を“読み放題化”にするという噂が相次ぐ。読み放題によって、電子書籍の利用は増えるのだろうか。今回は、株式会社ジャストシステムが発表した「モバイル&ソーシャルメディア月次定点調査(2016年6月度)」を元に検証していく。

 一部報道で今夏に日本でも提供開始されるのではないかと言われるAmazon電子書籍読み放題サービスについて、「興味がある」と回答した人は19.6%、「知っているが興味はない」と回答した人は23.9%だった。さらに、認知率に関しては、43.5%となった。

 電子書籍自体に「興味があるか」という質問に対し、「あまり関心はない」または「利用するつもりはない」と回答していた人のうち、今回の報道でAmazonの電子書籍読み放題サービスを知り、「電子書籍利用にかなり前向きになった」と回答した人は5.0%だった。また、「少しは前向きになった」と回答した人は20.5%だ。

 主要なSNS(Facebook、Twitter、LINE、Instagram)利用者のうち、SNS経由で「商品をよく購入する」と回答した人は7.7%、「ときどき購入する」と回答した人は17.6%だった。そのうち、「SNSでの投稿や広告に設置された購入ボタンから直接購入した経験がある」と回答した人は32.8%、「SNSでの投稿や広告を経由してECサイトなどに遷移した後に購入した経験がある」と回答した人は56.4%だった。

 電子書籍以外の質問では、ECモールに対する質問もあった。「楽天スーパーSALE」「Amazonプライムデー」「Yahoo!ショッピング いい買い物の日」など大規模のセールの利用率は、「よく利用する」が11.5%、「ときどき利用する」が29.7%、合わせて41.2%が利用していることが判明した。最も利用率が高かった大規模セールは「楽天スーパーSALE」で78.4%もの人に利用した経験があった。次いで、「Amazonプライムデー」が28.0%、「Yahoo!ショッピング いい買い物の日」は25.6%となった。

 電子書籍は「購入をして読む」という認識があり、関心を持たない人が居ることが事実だ。しかし、今回の調査のように“読み放題”という言葉があると反応し、今まで関心が無かった人の心を揺らす。今まで関心が無かったことも、今回のように何かで興味をそそると、利用している内に関心を持ち、今後も利用し続けるかもしれない。そのような可能性も秘めているという意味で、ユーザーが興味をそそるようなキャンペーンを実施すると、ユーザーが増え、売上向上に繋がることだろう。


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