ラクスル、印刷ECの基盤を活かし法人向け総合ECサービス開始

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ECのミカタ編集部

ラクスル、法人向け総合EC「ラクスルビジネスモール」のサービスを開始

ラクスル株式会社は2025年9月12日、中小企業の事業運営に必要な資材や消耗品をそろえた、法人向け総合EC「ラクスルビジネスモール」のサービス開始を発表した。

ビジネスインフラへの進化を見据える

ラクスルは印刷EC「ラクスル」を起点にサービス領域を広げており、中小企業にとって不可欠なビジネスインフラへの進化を見据える。今回スタートした「ラクスルビジネスモール」は、中小企業の事業運営に必要な資材・消耗品を60万点以上取りそろえ、業界・業種を問わず短納期・低価格・小ロットでの調達に対応する総合ECと位置付けている。

同社では従来の印刷・集客支援サービスに加え、日々の事業運営に必要なものまでワンストップでそろえられるようにすることで、「調達業務の工数やコスト削減に貢献し、同社ならではの「早い・安い・ラク」な購入体験を実現する」としている。

◆主な商品カテゴリー(一部抜粋)
▷オフィス向け事務用品:付箋、マーカー、コピー用紙、オフィスチェア、モニターなど
▷飲食店向け用品:のぼり旗、洗剤、テイクアウト用容器、調理器具など
▷小売店・アパレル向け用品:伝票用紙、袋類、ラッピング用品、POP用品、電子レジスターなど
▷クリニック・サロン向け衛生用品:マスク、消毒液、手袋、防護グラス、スクラブなど
▷汎用機器・備品・消耗品:飲料、清掃用品、ティッシュ、家電など

画像元:法人向け総合EC「ラクスルビジネスモール」のサービスを開始(ラクスル株式会社)

資材や消耗品のオンライン調達は急速に普及

ラクスルはサービス開始の背景として、人手不足や物価高騰などから生産性向上やコスト削減のニーズが高まっていることを挙げ、「資材や消耗品のオンライン調達は急速に普及している」と説明。一方、複数の調達先を使い分けることで、企業にとって価格比較や発注・請求管理の負担が増えてしまうという新たな課題も顕在化しているという。

こうしたことを踏まえ、同社は2024年6月に、チラシ印刷と特に親和性の高い店舗事業者向けに資材調達EC「ラクスル店舗用品・包装資材」を先行サービスとして開始。その取り組みを活かし、今回、法人向け総合EC「ラクスルビジネスモール」を本格オープンするに至った。

3年間で商品点数を約1500万点まで拡大予定

「ラクスルビジネスモール」は、印刷EC「ラクスル」とのシームレスなID連携で資材調達・請求管理の効率化を図るとともに、既存の顧客基盤を活用して集客コストを抑制することで、価格競争力を担保。ラクスルでは3年間で商品点数を約1500万点まで拡大することを見据えているという。

ラクスルは今後について、「祖業である印刷領域にとどまらず、日本企業の約99.7%を占める中小企業が抱える経営課題の解決に資するサービス・機能拡張と利便性向上を通じて、さらなる価値創出に努めてまいります」とコメントしている。

法人向けECとしては後発サービスとなるものの、印刷ECという強みを活かし、中小規模の事業者にとって利便性の高い総合ECとなることを期待したい。

※参考:ラクスルビジネスモール(ラクスル株式会社)