ブランジスタ、香港に現地法人設立 「TikTok Shop」で日本製品を拡販
株式会社ブランジスタは2025年8月14日、同社グループとしては2社目となる海外現地法人「博設技股份香港有限公司(Brangista Hong Kong LIMITED)」の設立を公表した。
海外展開のハブとしての機能を果たす
ブランジスタが香港に設立した博設技股份香港有限公司は、「TikTok Shop」を活用して、日本製品をアジア諸国へEC販売することを主な目的としている。
「TikTok Shop」は2024年時点でのEC市場規模が約332億ドル(約5兆円)(※1)に達し、2025年6月から日本でもスタートしたことで、アジア圏の市場規模のさらなる拡大が期待されている。
また、香港は、東南アジア第3位の市場規模となる見通しのベトナムをはじめ、タイやフィリピンなど成長著しい国々への物流・販売の重要拠点であり、ブランジスタは今回新設した現地法人が海外展開のハブとしての機能を果たすとした。
◆新会社概要
▷商号:博設技股份香港有限公司(Brangista Hong Kong LIMITED)
▷所在地:16B WORLD TRUST TOWER 50 STANLEY ST CENTRAL HONG KONG
▷代表者:董事 木村泰宗(株式会社ブランジスタ 取締役 兼 株式会社ブランジスタソリューション 代表取締役社長、博設技股份有限公司(Brangista Taiwan Inc.)董事長)
▷設立:2025年7月
▷資本金:50万香港ドル(約1000万円)
▷出資比率:株式会社ブランジスタ 100%
▷事業内容:越境EC支援・EC支援
新たな成長戦略を推進
ブランジスタは海外展開においては、2017年に台湾現地法人を設立。2024年には台湾最大手のEC支援会社H. H. GALAXY Co., LTD.の日本法人に資本参加し、日本からアジア、アジアから日本へと双方向の越境EC支援を本格化させている。
また、2007年創刊の旅行電子雑誌「旅色」を2016年から多言語化で展開し、台湾・香港・英語圏へ向けて、日本の魅力を発信してきた。
今後は、香港と台湾を起点に、グローバル市場での販売を目指す日本企業の支援を積極的に行うほか、香港に拠点を構える日系・現地企業のECサイトの運営や越境EC支援サービスを提供する方針だ。加えて、「旅色」のグローバル展開も視野に入れ、メディア事業とソリューション事業の相乗効果による新たな成長戦略を推進するとした。
※1:2025年8月5日付 日本経済新聞
※2:2024年9月時点