Firework Japan、「AI Shopping Agent」の日本市場展開を開始

最終更新日:

ECのミカタ編集部

Firework Japan、AI Shopping Agentの日本市場展開を本格開始

Firework Japan株式会社は2025年11月10日、「AI Shopping Agent」の日本市場での本格展開を発表した。

ブランドの世界観に即した“接客品質”を再現

Fireworkの「AI Shopping Agent」は、ブランドのPDP(商品詳細ページ)を「静的ページ」から「店舗のような接客体験を提供するページ」へと進化させるソリューションである。

ユーザーはページを離れることなく、チャット形式で質問し、動画・テキスト・レビュー・製品情報などを組み合わせたリッチな回答をリアルタイムで受け取ることができる。これにより、ユーザーは「知る → 納得する → 購入する」という意思決定プロセスをスムーズに完結できるようになる。

同サービスは、ブランドの持つ多様なデータソース(マニュアル、FAQ、レビュー動画、開封動画、デモ動画、公式サイト情報など)最大10種類のナレッジベースを統合し、正確で一貫性のある回答を生成。一般的なチャットボットが抱える「浅い回答」「会話の途切れ」といった課題を克服し、ブランドの世界観に即した“接客品質”を再現する。

※画像参照:AI Shopping Agentの日本市場展開を本格開始 (Firework Japan株式会社)

効果が定量的に確認

海外導入ブランドの最新データでは、AI Shopping Agentの効果が定量的に確認されている。

※画像参照:AI Shopping Agentの日本市場展開を本格開始(Firework Japan株式会社)

この結果は、「AI Shopping Agent」が単なる顧客対応ツールではなく、売上と顧客体験の双方を高める「プロフィットセンター」として機能することを裏付けている。

今後は、会話データを解析して顧客の興味や競合比較傾向を可視化するAIインサイト機能や、ファッション・美容業界向けのバーチャル試着機能などの新機能を順次リリースする予定。

ECサイトの“接客品質”を大きく変革

Firework Japan Country Manager 田島一樹氏は、本件について次のようにコメントしている。

「Fireworkは、シリコンバレー発の世界最大級のAgentic Videoコマースプラットフォームとして、グローバルで400億円超の資金を調達し、主要ブランドに導入されています。日本でも小売・サービス業を中心に導入が進んでおり、この『AI Shopping Agent』を日本語・英語・中国語対応で展開することで、ECサイトの“接客品質”を大きく変革していきます」

同社は、動画とAIを融合させた次世代の顧客体験(CX)を提供し、ブランドの競争力を強化する方針を示している。今後の展開に注目が集まりそうだ。