「ヘルプドッグ」正式版が提供開始 顧客の自己解決を支援&カスタマーサポートの業務負荷を軽減
noco株式会社(以下、noco)は2025年4月17日、顧客による自己解決の促進と、事業者のカスタマーサポート業務効率化を支援するセルフサポートシステム「ヘルプドッグ」の正式版提供を開始したことを発表した。
セルフサポートシステム「ヘルプドッグ」の主な機能
「ヘルプドッグ(以下、本サービス)」は、検索体験や情報導線の最適化、コンテンツ改善の自動化といった機能群を通じて、快適なサポート体験を提供するセルフサポートシステム。
nocoによると、本サービスの主な機能は以下の通り。
◆ヘルプセンター作成機能
管理画面上からFAQ記事を作成・編集・分類し、ヘルプセンターとして公開できる。カテゴリごとの構造化や公開範囲の設定、プレビュー確認などの機能を備え、非エンジニアでもヘルプセンターの構築と運用が可能に。
◆先回り型スマート検索機能
検索ボックスに入力されたキーワードに対して、顧客が入力している途中からAIが内容を予測し、関連性の高いFAQ記事をリアルタイムで提示。「検索しても見つからない」という問題を軽減する。
◆問い合わせフォーム連携機能
問い合わせフォームに入力された文面を自動で解析し、該当する可能性のあるFAQ記事をその場で提示。顧客は送信前に解決策を確認でき、不要な有人対応を抑止することが可能になる。
◆AIによる利用状況分析と改善提案
日々の検索ログや閲覧データをAIが自動で解析し、検索されたにも関わらず解決されなかったキーワードや、未整備のトピックなどを抽出。改善の優先度を提示することで、現場担当者の作業効率を高めながら、コンテンツの継続的な最適化を支援。
社内外のサポート業務の効率化を図る
nocoは「ヘルプドッグ」正式版の提供開始に際して、「サポート現場では、一定の専門知識や製品理解を要する対応が多く、属人的な業務構造に依存せざるを得ないケースも少なくありません」とカスタマーサポートの現場が抱えている課題を指摘。その結果、「オペレーターの負担増加や対応品質のばらつきが生じ、サポート体制の持続性そのものが課題となっている」と続けた。
「ヘルプドッグ」はそのような課題に対して、技術と運用の両面からアプローチすることで顧客の自己解決を促進し、カスタマーサポート業務の負担軽減を目指すサービスとなる。
nocoは今後について、独自ドメインでの運用、アップロードされたファイル内のデータ検索、多言語でのFAQ提供といった機能の拡充を予定していることも公表。さらに、社内業務におけるナレッジ共有に対応した「社内向けヘルプドッグ」の開発も進めるなど、社内外のサポート業務の効率化を図る見込みだ。
※画像出典:noco株式会社