ecbeing、「AIデジタルスタッフ」をAIエージェントに 2つの新機能
株式会社ecbeingは2025年9月4日、Microsoftの「Azure OpenAI Service」を活用し、ChatGPTを基に自社開発を行った「AIデジタルスタッフ」を、“AIチャットボット”から“AIエージェント”へ進化させ、新機能として「商品ご案内機能」と「オフラインデータ連携」をリリースしたことを発表した。
高度な情報検索機能で回答を自動生成
ecbeingの「AIデジタルスタッフ」は、ユーザーの質問や問い合わせに対して高度な情報検索機能で回答を自動生成するもの。一般的なインターネット上の情報ではなく、サイト内の情報を検索し回答を生成することから、そのサイトに適した回答ができることを特徴としている。
ChatGPTを活用した自然言語処理を実現し、多くのデータを学習することにより自然な対話を行うことが可能。ユーザーが「AIデジタルスタッフ」に質問や問い合わせをすると、「AIデジタルスタッフ」がリアルタイムで内容に即した回答を生成する。
新機能「商品ご案内機能」「オフラインデータ連携」
ecbeingでは「AIデジタルスタッフ」の2つの新機能について、以下のように説明している。
◆商品ご案内機能
Google Merchant Centerの商品フィード(※1)を「AIデジタルスタッフ」に読み込み商品連携をすることにより、AIエージェントが使える情報が増え、商品の特性、前後の会話の意図・目的を踏まえながら回答できる。
※画像元:株式会社ecbeing
◆オフラインデータ連携
社内資産であるマニュアルやカタログなどのPDF、Word、Excelといったファイルをそのままオフラインで登録し、Webサイト上の情報と合わせてチャットの回答に活用できる。これにより、従来利用していたサイトだけでなく、クローズ型のサイトでもAIデジタルスタッフを利用できるようになった。
※画像元:https://www.ecbeing.net/contents/detail/p/608" target="_blank">株式会社ecbeing
「利用者に最適な接客スタッフとしてのサービス」を追求
ecbeingは今回の取り組みについて、ユーザーの質問に受動的な回答を行う従来の一般的なAIチャットボットと比較して、「より質の高いユーザー体験を提供するために『AIデジタルスタッフ』は、マニュアルや商品カタログなどのオフラインデータの取り込みを可能にし、ユーザーの意図を今まで以上に理解し、質問に対する回答やFAQ対応だけでなく商品のご提案や商品情報の発信など、能動的な回答ができる機能として「商品ご案内機能」「オフラインデータ連携」をリリースし、AIチャットボットから”AIエージェント”へ進化した」としている。
また今後について、「AIデジタルスタッフはその名前の通り、リアルでスタッフが接客をするのと同等以上のデジタルスタッフを目指し、利用者に最適な接客スタッフとしてのサービスを追求していく」と発表している。
継続的なユーザー体験向上を目指すものとして、さらなる“進化”にも期待したい。
※1:ECサイトの商品情報をGoogle広告(Googleショッピング広告や無料リスティングなど)で利用できるように、Googleの仕様に沿って商品名、価格、画像、在庫状況などの詳細を整理したデータファイル