ウェブライフ、食品事業者向けの新モデル「MODELフード」をリリース

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ECのミカタ編集部

売れる食品ECに必要な仕組みを体系化「BiNDec MODEL フード」提供開始

株式会社ウェブライフ(以下、ウェブライフ)は2025年9月8日、Shopifyの法人向けEC構築・運用サービス「BiNDec(バインド・イーシー)」において、食品事業者向けの新モデル「BiNDec MODELフード(以下、MODELフード)」のリリースを発表した。

成果につながる食品ECを実現

「MODELフード」は400以上のShopifyストア構築実績と、Shopify Premierパートナーとして培った知見・技術力に基づいた販売機能を持つ。「三温度帯配送」「産地直送」「賞味期限管理」「軽減税率帳票」などのバックエンドの運用基盤に加え、ギフト対応や定期購入(サブスクリプション)などを体系化したモデルである。

在庫・物流の最適化や外部サービス連携まで見据えた全体設計により、運用効率を高めつつ売上拡大に直結する機能を拡充。

事業フェーズやブランドの目的に応じて要素を柔軟に組み合わせることができ、成果につながる食品ECを実現する。

◆BiNDec MODELフードの設計イメージ

※画像参照:売れる食品ECに必要な仕組みを体系化「BiNDec MODEL フード」提供開始(株式会社ウェブライフ)

EC化率の低い食品市場

食品EC市場はライフスタイルの変化とともに拡大を続けている。経済産業省「令和6年度 電子商取引に関する市場調査」によると、2024年の食品・飲料・酒類分野のBtoC-EC市場規模は3兆1163億円(前年比6.36%増)と物販系で最大となった。

一方、EC化率は4.52%と物販分野の下から2番目にとどまり、参入ハードルの高さが示されている。ウェブライフは要因として、「冷蔵・冷凍・常温の三温度帯管理や賞味期限制約に代表される複雑な物流・在庫要件、実店舗での『ついで買い』や『現物確認』を前提とする日常購買の志向、食品表示法や軽減税率への法規制・表示対応、そして顧客単価に対して高い配送コストが挙げられます」と指摘。

こうした成長余地と課題を抱える食品分野に向けて、食品ECに必要な要素を体系化した「MODELフード」を開発した。

食品ブランドの事業成長サポートが期待

ウェブライフは「MODELフード」が食品ECを伸ばす理由について、以下の3つを挙げている。

◆ギフト最適化(熨斗・ラッピング・eギフト)
MODELフードでは、用途別の「のし」やラッピングを標準実装。オンラインで贈れるeギフトにも対応し、法人・季節・内祝い等の多様なニーズを取りこぼさない。

◆安心・安全の購入体験(温度帯・成分・税率表示)
冷凍・冷蔵・常温の三温度帯とピンポイント日時指定に対応。原材料・栄養成分・アレルゲン・軽減税率の表示を整え、安心感を高める。

◆食品特化サブスクでLTV最大化(回数割引・選べるメニュー)
回数割引・選べるメニュー・スキップなど継続率を高める定期購入の運用を設計。商品内容のカスタマイズなど柔軟にルール設定が可能。

物流から販売までを一気通貫で最適化し、国内外のチャネル拡大と収益機会の創出を後押しするユニファイドコマースの実現により、食品ブランドの事業成長サポートが期待される。今後の動向に注目したい。