au PAYマーケット、生成AI活用で模倣品検知効率700%向上

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ECのミカタ編集部

au PAY マーケット、「不正ゼロ」で安心・安全にお買い物できる売り場づくりの実現に向けた2025年上半期の取り組みレポートを公開

auコマース&ライフ株式会社は2025年9月30日、生成AI活用による模倣品対策や不正レビュー、不正決済などの2025年上半期の取り組みをまとめた「安心・安全への取り組みレポート」を公開した。

生成AIにより模倣品を防ぐ

不正ゼロに向けた2025年上半期の取り組みとして、ブランド模倣品による被害を未然に防ぐため生成AIによる網羅的な自動検知と、専門審査チームによる最終チェックを組み合わせた新たな監視体制を構築。この体制により、100万点を超える商品の中からAIが模倣品の疑いがある商品を高速に抽出。審査業務の生産性を700%向上させることに成功した。

これにより取り組み前と比較して、検知から出品停止までの時間が10倍短縮された。顧客の被害を未然に防ぐことにつながっている。さらに、ブランド権利者やメーカーとの連携を強化。正規品に関する多角的な情報を共有することで、顧客がより安心して商品を選べる環境を実現している。

累計30万件の不正レビューを検知・削除

また、商品選びに不可欠なレビューの信頼性を守るため、監視システムを刷新。不正レビューの検知サイクルを短縮し、判定基準を厳格化した。その結果、2024年以降で累計30万件の不正レビューを検知・削除。さらに不正レビューの発生件数も、昨年比で約80%削減を実現させた。レビュー投稿の前提となる「やらせ注文」そのものへの対策も進め、昨年比で約77%の削減に成功している。

決済についても、これまでクレジットカードに限定していた監視対象を、他の決済手段にも拡大。AIと専門スタッフによる24時間365日のモニタリング体制により、不正利用による店舗の金銭的負担(チャージバック)のリスクを、年間で99%以上削減し続けているという。

auコマース&ライフは本レポートについて、今後も定期的に公開していく方針を示す。「不正ゼロ」で安心・安全に買い物できる売り場づくりの実現に向けた取り組みとして、今後の動向に注目したい。