ZOZO、WEARに新機能「着回し提案」を導入 生成AIがコーデポイントを解説

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ECのミカタ編集部

WEAR、ファッション特化のAIが進化 新機能「着回し提案」を導入

株式会社ZOZO(以下、ZOZO)が運営するファッションコーディネートアプリ「WEAR by ZOZO」(以下、WEAR)は、2025年10月15日より、新機能「着回し提案」を導入した。

よりパーソナライズされた提案が可能

新機能「着回し提案」では、ユーザーが特定のアイテムを選択すると、ファッションに特化したAIがユーザーの好みに合わせた着回しを提案する(※1)。さらに「体型の悩み」を登録することで、一人ひとりに寄り添った、よりパーソナライズされた提案が可能になる。

「着回し提案」に用いる画像は、WEARに登録されている1400万件以上のコーディネート画像を活用。着用イメージを想起しやすいだけでなく、ZOZOTOWNの商品データとも連携しているため、気になったアイテムをそのまま購入できる。

また、この提案にはリアル店舗「niaulab by ZOZO」(以下、似合うラボ)(2025年7月31日サービス終了)で得た独自の知見やノウハウが活用されている。

※画像元:WEAR、ファッション特化のAIが進化 新機能「着回し提案」を導入(株式会社ZOZO)

「自分らしいファッション」を後押し

ZOZOが実施したアンケート(※2)では、ユーザーの約88%が体型の悩みを抱えていることが明らかになった。そのうちの半数以上は、オンラインで洋服を購入するときに体型の悩みを意識している。「ノースリーブを着たいが二の腕が気になる」「背が低くコート丈に違和感がある」といった理由から、好きな洋服に挑戦できなかった経験を持つことも確認されている。

ZOZOは本機能の発表に際して「ファッションを楽しむためには、悩みを理由に好きな洋服を諦めるのではなく、着こなし方を工夫することが大切です」としている。今回の新機能は、そうした「自分らしいファッションの実現」を後押しするものだ。

※画像元:WEAR、ファッション特化のAIが進化 新機能「着回し提案」を導入(株式会社ZOZO)

独自の対話型AIエージェントの開発も進める

似合うラボでは、約2年半にわたりZOZO独自のAIとプロのスタイリストによる超パーソナルスタイリング体験を通して、「似合う」に関するデータを多角的に分析してきた。今回、これらの知見から得られたデータの特徴量(※3)をWEARのコーディネート画像に付与することで、ユーザーの好みや体型の悩みに合わせて、最適なコーディネートを提案できるようになった。

さらに、似合うラボの知見を生成AIによる説明文生成にも活用することで、ジャンルの特徴や体型カバーのロジックを踏まえた「着回し提案」を実現。これにより、コーディネートのポイントを解説できるようになり、ユーザーは自分に合った着こなしをより具体的にイメージできるようになる。

ZOZOは現在、ZOZOTOWN・WEAR・似合うラボなどで得た膨大なデータを活用し、ファッションに特化したZOZO独自の対話型AIエージェントの開発も進めている。ファッションECの成長を後押しする取り組みとして、今後の動向に注目したい。

※1:10月15日時点では、iOS/Android ver 7.36.0以上のWEAR by ZOZOのアプリで利用可能。
※2:2025年3~4月にWEARにて実施、回答者779名。
※3:似合うラボの知見によって得られた、似合うの課題解決のために必要なデータや情報。