Nint、2025年11月より「TikTok Shop対応β版」を提供開始

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ECのミカタ編集部

Nint ECommerce、TikTok Shop対応β版を提供開始。ソーシャルコマース対応拡大へ

株式会社Nintは2025年11月より、TikTok Shopのデータ分析に対応したNint ECommerce「TikTok Shop対応β版」の提供を開始する。

消費者の購買を動かす要因をデータから把握

Nint ECommerce「TikTok Shop対応β版」は、ソーシャルコマースの拡大に合わせて設計された新機能。TikTok Shop上で展開される動画やクリエイターの活動を軸に、販売データを分析することで、消費者の購買を動かす要因をデータから把握できる。

ダッシュボードには新たに「動画」「クリエイター」メニューを追加。売上上位の商品の動画や、販売に貢献しているクリエイター情報を一覧化することで以下のような分析が可能となる。

◆どの動画が、どの商品を売っているのか。
◆どのクリエイターが、どのカテゴリーで影響力を持っているのか。
◆動画投稿と売上推移の相関を確認し、販促・商品企画に活用。


Nint ECommerceが持つモール横断の分析基盤と組み合わせることで楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピングとTikTok Shopの4モールの市場規模、競合出店者、商品の販売動向を長期的に分析。さらに、必要なモールを組み合わせた横断的な分析も実現する。

※画像元:Nint ECommerce、TikTok Shop対応β版を提供開始(株式会社Nint)

モールとSNSの両軸から「購買構造の可視化」を実現

EC市場はモールや自社ECにとどまらず、SNS上で購買行動が生まれる「ソーシャルコマース」が急速に拡大。TikTok Shopをはじめとするプラットフォームでは、動画やライブ配信を通じて商品との出会いが生まれ、消費者の購買行動がより直感的かつ拡散的に変化している。

Nintはこうした変化を受け「企業のマーケティング活動でも、『どんな動画やクリエイターが購買を動かしているのか』を把握することが重要になっています」とコメントしている。

同社は2025年9月よりTikTok Shopのデータ提供を開始。楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピングに続く第4のモール分析としてTikTok Shop市場の可視化を支援してきた。今回のβ版ではその次のステップとして、Nint ECommerce上でTikTok Shopのデータを分析できる機能を追加。モールとSNSの両軸から購買構造の可視化を実現する。

正式版提供は2025年12月以降を予定

今回、正式版リリースに先立ち、βモニターを募集している。モニター企業には、実際の利用を通じたフィードバック提供を依頼し、正式版の指標設計・機能改善に反映。β提供期間中に得られた利用企業の声をもとに、2025年12月以降、正式版の提供を予定している。

今後はさらにライブ、動画、クリエイター分析指標の拡張を進め、東南アジアをはじめとする他のプラットフォームのサービス対応を強化。データを活用してソーシャルコマースの構造と購買行動を、多角的に理解できる環境を整備する方針を掲げている。動画とクリエイターの影響力を可視化して、さらなる成長に導く存在として期待が寄せられる。