Adyen、決済最適化プロダクト「Personalize」を提供開始

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ECのミカタ編集部

Adyenが決済最適化プロダクト「Personalize」を提供開始

Adyenは2026年2月12日、AIを活用した決済最適化スイート「Adyen Uplift」の新製品として、「Personalize」の提供開始を発表した。

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決済画面をリアルタイムで最適化

「Personalize」の追加は、2025年1月のローンチ以来、大きな成果を収めてきた「Adyen Uplift」の成功に基づいている。ルーティングの最適化や、非効率なリスク設定による不要な取引のブロックの防止により、Adyen Upliftは導入初年度、対象取引の決済コストを9.4%削減。偽陽性(正当な取引のブロック)を平均42%削減した。

さらに、6500以上の導入企業において、決済コンバージョン率が業界標準を平均1.19%上回り、一部の顧客では最大6%の上昇を記録している。本製品の提供により、企業は個々の買い物客の好みに基づき、決済画面をリアルタイムで最適化できるようになる。

これにより、買い物客にはよりスムーズな支払い体験を、加盟店には決済処理コストの削減を同時に提供する。

収益性の改善とセキュリティの強化を実現

「Personalize」は、決済スピードの向上だけでなく、収益性の改善とセキュリティの強化を同時に実現する。

決済が行われる前の段階でリスクシグナルを特定し、不正を未然に防ぐとともに、加盟店にとってコスト効率の高い決済手段を優先的に提示することで、利益率の向上に寄与する。

具体的な機能としては、以下の内容が挙げられている。

◆レポート機能:買い物客の行動分析からフリクションを特定
◆A/Bテスト機能:ルールの有効性をリアルタイムで検証
◆カスタマイズ可能なUIコンポーネント:ブランドイメージに合わせた決済画面を構築

初期パイロット運用において、ホスピタリティ・テック・プラットフォームのTebi社(英語)は、決済コストを4.26%削減。オンライン決済コンバージョン率を、0.8%向上させるという成果を達成している。

スムーズで安全な体験を提供

従来のオンライン決済は「買い物客の利用履歴や好みに関わらず一律の決済オプションを提示することが多く、柔軟性に欠けていた」とAdyenは指摘する。

「Personalize」は、買い物客の行動パターンや属性をリアルタイムで分析・識別する「Dynamic Identification(行動属性識別)」レイヤーを、オンライン決済体験に追加することで、これらの課題を解決するとした。

Adyenの製品担当副社長である、Carlo Bruno氏は本件について「カスタマージャーニーの最初のステップから一人ひとりに合わせた最適化が可能になり、買い物客が入力を始める前から、スムーズで安全な体験を提供できるようになります」とコメントしている。顧客が希望する決済手段に瞬時に対応することで、より一層の売上向上と満足度向上が期待される。今後の動向に注目したい。