AI概要による「オーガニッククリック減少」日本では約38%を確認 Ahrefs調査
Ahrefsは2026年2月26日、昨年12月のデータを用いてGoogleの「AIによる概要(AI Overviews)」がゼロクリック化に与える影響を分析。その結果を発表した。
調査概要
◆調査主体:Ahrefs
◆分析対象:Ahrefsキーワードエクスプローラーデータベースより抽出した30万件のキーワード
◆比較期間:2023年12月(AIによる概要導入前)と2025年12月(導入後)を比較
◆データソース:Google Search Console集計データによる月間平均デスクトップCTR
◆キーワード選定の理由:AIによる概要が表示されるキーワードの99.2%が情報収集型であることが判明したため、より精度の高い比較のために情報収集型キーワードに絞って分析。
◆調査実施者:Ahrefsコンテンツマーケティング・ディレクター ライアン・ロー
◆出典:AIによる概要のゼロクリック影響、日本でも約38%のオーガニッククリック減少を確認(Ahrefs pte. ltd.)
AI概要で5割以上の「クリック」が失われる
今回の調査では、AIによる概要とは関係なく、自然に下がるクリック率の影響を差し引いた上で分析を実施。グローバルの調査では、AIによる概要がなかった場合の検索1位の予測CTR3.7%が、実際は1.6%まで低下していることが明らかとなった。
自然なクリック率の減少トレンドを差し引いても、AIによる概要によって約58%のクリックが失われていることになる。

日本市場でも、同様の構造が確認されている。
自然なクリック率の減少トレンドを差し引いた予測CTRが2.9%に対し、AIによる概要が表示されるキーワードの実際のCTRは1.8%だった。約38%の追加的な低下が判明したことになる。
AIに引用・推薦される施策が重要
日本の約38%という低下率は、グローバルの58%と比べると現時点では小さい。しかし、グローバルでも2025年4月時点の34.5%減が、12月には58%減まで拡大したことを踏まえると、日本語でのAIによる概要がさらに浸透するにつれ、さらなるクリック率の低下が予想される。
Ahrefsは本件について、次のようにコメントしている。「検索は『ゼロクリック』の時代へと加速しており、AIによる概要はユーザーが検索結果ページ上で完結し、サイトを訪問しないゼロクリック化をさらに押し進めています。かつてGoogle上位表示がSEOの目標であった時代から、AIが検索に浸透するにつれ、AIに引用・推薦されるためのLLMO・GEOといった新たな施策がますます重要になってきています」
EC事業者として、最新の動向を注視しながら対策を講じていきたい。


