スペースラボ、ECで「プッシュ型の接客」を実現するシステムを提供開始
iceberg theory holdings 株式会社の子会社、スペースラボ株式会社は2026年3月13日、百貨店・ショッピングセンター・ブランド企業が自社ブランドの3Dバーチャルモールを独自に構築・運営できるプラットフォームシステム「TALKABLE mall(トーカブルモール)」の提供を開始。同時に、先行パートナー企業の募集も開始した。
オンラインで「プッシュ型の接客」が実現
「TALKABLE mall」の提供により、従来のECでは難しかった"プッシュ型の接客(声かけ・提案・気づきの提供)"がオンライン上で可能になる。
スペースラボは本機能の特徴について、次の4点を挙げている。
◆オンラインで"声をかける"接客を実装
▷来場者にAIが自然に話しかけ、興味・用途・予算をヒアリング。迷いを解消し、最適な商品や店舗を提案。"買う理由"を言語化し、価格以外の魅力で背中を押す。
◆3Dバーチャル空間で"商空間の体験"を提供
▷実写寄りの3D表現により世界観・空気感・体験価値を伝達。専用アプリ不要。スマホのWebブラウザからURLクリックのみで即起動、親指スワイプだけで回遊できる快適UIを実現。
◆目指すのは「デジタルツインの商空間」
▷現実に近い"回遊"と"接客"をオンライン上に構築。バーチャル空間を「見せる」だけでなく、「売れる体験を設計する」ために使用する。既存ECのURLを連携するため商品登録・決済審査の手間は不要。
◆データドリブンなマーケティング支援
▷「どの棚の前で立ち止まったか」「どの商品と比較したか」といった精緻な回遊・閲覧履歴をビッグデータとして蓄積。AIとの対話内容と組み合わせ、商品開発やVMD最適化にフィードバック。
※ 本機能は現在開発中。提供時期は別途公表。
会話による付加価値で購買につなげる
リアル店舗の強みとECの課題について、スペースラボは次のように指摘する。「リアル店舗の価値は、商品を並べることだけではありません。店員と話すことで魅力や使い方を知り、思いがけない気づきを得られます。しかし現在のECは検索型(プル型)が主流であり、『欲しいものが決まっていないと買えない』構造になっています。興味がなければ触れない、触れなければ出会えない状態では、広告か値引きでしか勝ちにくくなってしまいます」
今回搭載する、大阪大学特任教授 伊藤庸一郎氏が開発したAI「THINK EYE」は、商空間で重要となる "声かけ・提案・気づきの提供" を実現する設計思想を持ち、オンライン上でのプッシュ型トークを可能にする。
同社は本機能について「『なんとなく』の来店客に提案を行い、会話による付加価値で単価アップや納得の購買につなげます」と解説。
広告疲れや価格勝負から一歩抜け出す
スペースラボの代表取締役 柴原誉幸氏は、本件について次のようにコメントしている。「メタバースが注目された当時、私たちが感じていたのは"空間そのもの"よりも、オンラインで『接客が成立するか』が本質だということでした。3Dで商空間をリッチに表現し、THINK EYEで"声かけ接客"を実装することで、ECが抱える広告疲れや価格勝負から一歩抜け出せる、新しい売り場をつくります」
本機能は「スマホWebブラウザ(専用アプリインストール不要)」で提供される。現在、「TALKABLE mall」システムの先行パートナー企業を募集しており、自社ブランドのバーチャルモール構築を検討している百貨店・SC等の運営企業から、1ブランド・1店舗単位での導入を希望する企業まで、幅広く相談を受け付けている。
新たなEC体験として、今後の展開が注目される。


