BtoBマーケ担当者の約半数が「CPAの高騰」を実感 IDEATECH調査

ECのミカタ編集部

【2025年版|BtoBマーケティングの施策別CPA実態調査】約半数のマーケ担当者が「CPAの高騰」を実感 半数以上が「SNS」「SEO」の施策を強化する方針へ

「リサピー®︎」を運営する株式会社IDEATECHが、BtoB企業のマーケティング担当者を対象に実施した「【2025年版】BtoBマーケティングの施策別CPAに関する実態調査」の結果を公表。本記事では、CPA(リード獲得単価)の変動に関する対応など、一部を抜粋して紹介する。

調査概要

◆調査名称:【2025年版】BtoBマーケティングの施策別CPA実態調査
◆調査方法:IDEATECHが提供するリサーチデータマーケティング「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
◆調査期間:2025年3月17日〜3月18日
◆有効回答:BtoB企業に勤めるマーケティング担当者326名
◆出典元:株式会社IDEATECH、リサピー®︎

BtoBマーケ施策における目標CPAと実際のCPAの比較

対象となったBtoB企業のマーケティング担当者に「マーケティング施策の目標CPA(リード獲得単価)を教えてください」と質問したところ、「5000円~1万円未満」が21.8%、「1万円~1万5000円未満」が15.3%という結果に。

同じく「マーケティング施策の実際のCPAを教えてください」と尋ねたところ、「5000円~1万円未満」は21.2%、「1万円~1万5000円未満」は16.3%という回答となった

約半数が直近1年間でCPA高騰を実感

また、「あなたの会社では直近1年間でCPAに変動はありますか」と質問したところ、「非常に高騰している」が8.9%、「やや高騰している」が35.6%と、約半数以上がCPAの高騰を実感しているという結果となった。

さらに、前の質問で「非常に高騰している」「やや高騰している」と回答した人に「どの施策でCPAが高騰したと思いますか」(n=145)と聞いたところ、最多だったのが「セミナー/ウェビナー」の53.1%、次いで「アフィリエイト/外部メディア掲載(46.9%)」「広告(44.8%)」「展示会(42.1%)」が上位に並んだ。

50%以上が今後「SNS施策」「SEO施策」強化を検討

同じくCPAが「非常に高騰している」「やや高騰している」と回答した人に対して、CPA高騰に伴い、今後強化していきたい施策を質問したところ、「SNS施策の強化」が55.9%でトップに。続いて「SEO施策の強化」が52.4%、「CRM施策の強化」が47.6%という結果となった。

今回の調査結果について、IDEATECHは「CPAの高騰化を背景に、BtoBマーケティングにおける施策別の取り組みや単価が明らかになりました。特にオンライン施策の競争が激化しており、CPAの上昇に拍車をかけていると考えられます」と考察している。

「今後は、コストを抑えつつ継続的に運用できる「SNS」や「SEO」などのオーガニック施策への注目が集まっていることに加え、生成AIの活用やコンテンツの内製化などによる自走型マーケティングの強化も、重要な取り組みとなっていく」とも。BtoBマーケティングで成果を出していくためには、従来の施策のみにとらわれない、より柔軟で戦略的な対応が求められているようだ。