フリマサービス取引での不安、トップは「偽ブランド・偽造品が届く」こと SODA調査

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ECのミカタ編集部

2025年度「フリマ取引に関する実態調査」

フリマアプリ「SNKRDUNK」を提供する株式会社SODAは、2025年7月10日、全国のフリマサービス利用者を対象に実施した「フリマ取引に関する実態調査」の結果を公表した。

調査概要

◆調査名 : フリマ取引に関する実態調査
◆調査方法 : インターネットアンケート調査
◆調査期間 : 2025年6月
◆調査対象 : 全国のフリマアプリ・フリマサイト利用者
◆有効回答数 : 4265名
◆調査項目 : フリマ取引頻度、トラブル経験、偽造品認識、購入意識など15項目
◆出典:株式会社SODA

偽ブランド品・偽造品流通が深刻化

今回の調査において「あなたは現在、フリマサービスでの取引においてどのようなことに不安を感じていますか?」と質問したところ、「偽ブランド品・偽造品が届く」との回答が60.9%と最も多く、偽ブランド品・偽造品購入の経験有無にかかわらず、偽物が出回っている現在の環境に多くのユーザーが不安視していることが判明した。

また、「フリマアプリ、フリマサイトを利用している中で、 偽ブランド品・偽造品が多くなっていると感じますか?」という質問に対しては、65.8%の回答者が「偽造品が増えている」と回答。

内訳としては、「明らかに増えている」が45.1%、「少し増えている気がする」が20.7%となっており、この結果についてSODAは「現在のフリマ市場における偽ブランド品・偽造品流通が深刻化しており、“フェイクパンデミック”が起きている」と考察している。

20代の4人に1人が偽造品を購入

「フリマサービスでの取引で偽ブランド品・偽造品を購入したことはありますか?」と質問したところ、回答者の19.6%が「偽造品を購入したことがある」と回答。その全員が、購入時には偽造品と認識しておらず、後から判明する無自覚購入のパターンが大半を占めていたという。

年齢層別で偽造品購入経験の有無を見てみると、特に20代(Z世代)での割合が最も高く(24.0%)、およそ4人に1人が偽造品を買ってしまっている現状が浮き彫りとなった。

また「正規品より安く購入できる場合でも、偽造品とわかった上で購入するか」をきいたところ、「購入したいとは思わない・購入しない」と回答した利用者は全体で80.2%となり、SODAでは「多くのユーザーが高い倫理観を持っている」と見ている。

偽ブランド品・偽造品被害を防ぐためには?

さらに、偽ブランド品・偽造品被害を防ぐために気をつけていることについて質問したところ、69.6%が「出品者の評価や過去の取引履歴を確認する」、62.7%が「極端に安い商品は避けるようにしている」、58.9%が「鑑定付きサービスを利用している」と回答している。偽ブランド品・偽造品被害を防ぐための手段は、個人の判断や出品者情報に依存してしまっている一方で、「真贋保証」への注目の高さもうかがえる結果となった。

SODAは今回の調査結果について、「C2C市場における偽造品問題の深刻さと、ユーザーの皆様が抱える根強い不安を真摯に受け止め、私たちは改めて『偽造品流通ゼロ』の実現を固く決意しています」とコメントする。

今回の調査ではフリマサービス利用者の30.9%が何らかのトラブルを経験していることも明らかになっている。偽ブランド品・偽造品への対応を含めて、各社のさらなる市場健全化への取り組みも期待される。