55.6%がカスタマーサポートに不満を持った経験アリ PKSHA・MMD研究所調査
MMDLabo株式会社が運営するMMD研究所と株式会社PKSHA Technology(以下、PKSHA)2025年7月31日、共同で「カスタマーサポートに関する利用者の意識調査」を実施し、その結果を公表した。
調査概要
◆調査期間:2025年6月27日~6月30日
◆有効回答
▷予備調査:1万5000人
※人口構成比に合わせてウエイトバックを実施
▷本調査:1000人
◆調査方法:インターネット調査
◆調査対象
▷予備調査:20歳~69歳の男女
▷本調査:対オペレーターのカスタマーサポートに不満を感じたことが
ある人、非対人のカスタマーサポートに不満を感じたことがある
◆出典:カスタマーサポートに関する利用者の意識調査(MMDLabo株式会社 他)
問い合わせ時は「対応の早さ」を最も重視
20歳~69歳の男女1万5000人のうち、「サービスや製品に関して解決したい問題に直面した際に、他者を介さずに自己解決で対処した人(7602人)」を対象に、AIも活用して対処しているか質問したところ、「AIを活用している」は46.2%となった。
続いて、20歳~69歳の男女1万5000人を対象に、企業への問い合わせの際に重視する項目を聞いたところ(複数回答可)、「対応の早さ」が46.1%と最も多く、次いで「解決までの早さ」が44.7%、「土日でも対応できること」が35.6%を占めた。
次に、オペレーターによるサポートに不満を感じた1643人と、FAQ・チャットボットなど非対人のサポートに不満を感じた1355人を対象に、問い合わせを行ったことがある内容について聞いたところ(複数回答可)、どちらも「サービスや商品の不具合やエラーの対応について」が最多となり、対オペレーター(n=1643)では52.6%、非対人(n=1355)では49.1%となった。
半数以上が問い合わせ時に不満を感じる
オペレーターに問い合わせたことがある人とFAQ・チャットボットなど非対人で自己解決をしたことがある4298人を対象に、問い合わせをした際に不満を感じたことがあるかを聞いたところ、「不満を感じたことがある」は55.6%と半数を超えた。
続いて、予備調査から抽出したカスタマーサポートに不満を感じたことがある1000人を対象に、カスタマーサポートに対して不満を感じた項目を聞いたところ(複数回答可)、対オペレーター(n=700)では「電話・チャットの待ち時間が長い・つながらない」が59.4%と最も多く、非対人(n=700)では「知りたい情報が見つからない」が69.1%と最も多くなった。
問い合わせの不満から製品やサービスを移行した経験あり
オペレーターによるサポートに不満を感じた1643人とFAQ・チャットボットなど非対人のサポートに不満を感じた1355人を対象に、問い合わせの不満から製品やサービスを移行した経験を聞いたところ、「実際にやめたことがある」と回答した人は、対オペレーター(n=1643)で34.2%、非対人(n=1355)では50.8%となった。
オペレーターのサポート対応で不満を感じサービスをやめた562人と、FAQ・チャットボットなど非対人のサポート対応で不満を感じサービスをやめた688人に、不満がたまった項目について聞いたところ(複数回答可)、対オペレーター(n=562)では「電話・チャットの待ち時間が長い・つながらない」が60.8%と最も多く、非対人(n=688)では「知りたい情報が見つからない」が73.2%と最も多くなった。
問い合わせ時の不満が、既存顧客の離脱につながるケースは少なくない。本調査の結果を、課題の洗い出しや対応策の検討材料にしたい。