ソーシャルギフトの利用シーンは「誕生日」がトップ ギフトモール オンラインギフト総研調べ

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ECのミカタ編集部

〜2025年版ソーシャルギフト利用実態調査〜誕生日ギフトをソーシャルギフトで贈る「新常識」

ギフトモール オンラインギフト総研は近年増加するソーシャルギフトの動向を踏まえ、ソーシャルギフト利用経験者に特化した実態調査を実施。その結果をまとめた2本目のレポート(2025年8月13日発表。全16回予定)では、ソーシャルギフト利用者の実に73.3%が「誕生日プレゼント」にもソーシャルギフトを活用していることなどが明らかになった。

調査概要

◆実施時期:2025年6月
◆実施内容:インターネット上のパネルによる調査
◆調査主体:株式会社ギフトモール オンラインギフト総研
◆回答人数:全国15歳〜59歳の男女 2250名
(ソーシャルギフトを贈った・受け取った経験がある人)
◆調査元:ギフトモール オンラインギフト総研 調べ
◆出典:2025年版ソーシャルギフト利用実態調査(ギフトモール オンラインギフト総研)

ソーシャルギフトの多様な使い分けが進んでいる

「ソーシャルギフトでギフトを贈った際の価格帯分布」をみると、500円未満(6.3%)から1万円以上(7.9%)まで幅広い価格帯で利用されていることがわかる。

ギフトモール オンラインギフト総研では特に注目すべき点として、500円~1000円未満(29.8%)、1000円~2000円未満(29.5%)が最も多く利用されている一方で、2000円~3000円未満(23.4%)、3000円~5000円未満(24.2%)も相当数利用されていることを指摘。贈る相手が友人から父母、子どもなど家族にまで広がったことで、「贈る相手と利用シーンに合わせて多様な使い分けが進んでいることがわかる」と考察している。

誕生日での利用がトップ

また、「ソーシャルギフトと従来ギフト全体のシーン別利用率比較」では誕生日がトップとなった。従来ギフトでも誕生日は1位だが、ソーシャルギフトではさらに高い利用率を示している。プチギフトのイメージが強かったソーシャルギフトだが、実際には誕生日という特別な日にも積極的に活用されていることがうかがえる。

この結果について、ギフトモール オンラインギフト総研は「ギフト専門のECサイトや百貨店など様々なギフト事業者がソーシャルギフトでの商品提供を強化していることで、贈り物の種類が多様化していることが理由の一つと考えられます」としている。

さらなる拡大が期待されるソーシャルギフト市場

こうした調査結果を受けてギフトモール オンラインギフト総研は、「ソーシャルギフトによる誕生日ギフトコミュニケーションの変化」が、今後、以下のように拡大する可能性があると指摘する。

◆ギフトシーンのさらなる拡大
従来は贈り物をしなかった関係性や機会でも、気軽にギフトを贈る文化がさらに定着 。

◆価格帯の多様化のさらなる進展
プチギフトから本格ギフトまで、より幅広い価格帯での使い分けが進む。さらに高価格帯のギフトでの利用も進む可能性 。

◆デジタルなギフトコミュニケーションの深化
スタンプやメッセージを超えた、新しい感情表現手段として発展。

同社は「デジタル時代の新しい人間関係のあり方を示すこの現象は、ソーシャルギフトという新たな手法によって発生している構造的な変化であり、単なる一時的なトレンドではなく、社会全体のギフトコミュニケーションの方法が今後継続して大きく変化していくことが予想されます」とまとめている。引き続き、ソーシャルギフトの動向を追っていきたい。