ファッションアイテムは実店舗が人気、ECは「コスパ」と「タイパ」が魅力 あるるモール調査
株式会社システムリサーチが運営している「創作品モールあるる」(以下、あるるモール)は2025年10月16日、実店舗とEC(ネット通販)の利用実態に関するアンケート結果を発表した。
調査概要
◆調査対象:10代~60代の男女
◆調査期間:2025年10月6日
◆調査機関:クラウドソーシングサイト
◆調査方法:各質問項目の回答割合を算出
◆有効回答数:200名
◆出典:創作品モールあるる
◆調査データ:ファッションアイテム購入の実態を調査(創作品モール「あるる」)
半数以上が「実店舗」で購入
ファッションアイテムの購入場所についてたずねたところ「実店舗が多い」と回答した人が65%と最多に。「ECが多い」(20%)「どちらも同じくらい」(15%)を上回る結果となった。
「実店舗が多い」「どちらも同じくらい」と回答した計75%に対して、実店舗を選ぶ理由についてヒアリング。その結果「実物を確認できるから」(91%)が、圧倒的多数を占めた。
次いで「すぐに持ち帰れる」(36%)、「ショッピングを楽しみたい」(20%)と続き、買うまでのプロセスを体験として楽しむ人が多いことが明らかとなった。
時間と価格面がECの魅力
ファッションアイテムの購入場所について、「ECが多い」「どちらも同じくらい」と回答した計35%に対して、ECを選ぶ理由についても調査。最も多かったのは「24時間購入できる」で54%を占めた。
次いで「価格比較が簡単」(50%)、「ポイント還元など特典がある」(36%)と続いた。お得に購入できる「コスパ」や時間に縛られない自由さ「タイパ」が、ECの魅力となっていることがうかがえる。
一方、EC購入で困ったこととしては「サイズやイメージの違い」(70%)、「返品の手間」(33%)など、実物を確認できないことに由来する点が挙げられている。
ECでの1回あたりの購入は5000円未満が最多
ECでの1回あたりの購入金額は「3000~5000円未満」(34%)が最も多く、「3000円未満」(24%)を合わせると、半数以上が5000円未満での利用となった。
この結果について、あるるモールは「多くの人が“気軽に買える価格帯”でECを利用しており、『まず試してみる』購買行動が定着しつつあるようです」と分析する。
今回の調査から、実店舗・ECそれぞれに明確な価値があることが確認された。実店舗は「確かめて買う安心感」、ECは「時間や場所にとらわれない利便性」があるといえるだろう。
消費者は価格や目的、商品カテゴリーによって、自分に合った買い方を選び分けている傾向にある。今後の施策や販促内容の検討の参考にしたい。