Stripe、PayPay決済機能の導入を含むビジネスアップデートを発表
ストライプジャパン株式会社(以下、Stripe)は最新の取り組みについて紹介する「Stripe Payment Summit 2025」を開催し、PayPayオンライン版やカードの分割払いを含む新たな機能や、ディー・エヌ・エーとのパートナーシップ締結などの最新ビジネスアップデートを発表した。
StripeにPayPayのオンライン決済が追加
今回の発表では、StripeにPayPayのオンライン決済が加わることが発表された。なおPayPayは、同社へ初めて導入される日本発のコード決済となるとのこと(4月22日より先行提供版への申し込みが可能となる)。
発表されている主な特徴は以下の通り。
◆4営業日で入金を完了
◆スムーズな決済と顧客体験で途中離脱を軽減
◆モバイルアプリ・ウェブなど様々な環境に対応
◆ブラウザのプライバシー設定対応
本件について、PayPay株式会社 執行役員の笠川剛史氏は「PayPayであれば、クレジットカードを持たない若年層の利用も促進が可能」とコメントしている。
※画像参照:Stripe、PayPay などの新たな決済手段や機能およびディー・エヌ・エーとのパートナーシップを発表(ストライプジャパン株式会社)
ディー・エヌ・エーとのパートナーシップ締結
その他にも、「Stripe Payment Summit 2025」では下記のような取り組みが発表されている。
◆ディー・エヌ・エーとのパートナーシップ締結、DeNA Payの決済を支援
顧客・共通基盤「DeNA Account Service」のDeNA PayがStripeを決済パートナーとして採用。
◆カード分割払いの提供を開始
Stripeが提供する分割払いは、クレジットカード入金と同様に、4営業日での入金が可能。全額での売上入金が可能となるため、キャッシュフローの改善につながる。
◆3Dセキュア(EMV-3D セキュア)と不正利用対策の強化
AIを活用した完全自社開発の認証エンジンが、3Dセキュアの適用を自動で判断。また、不正対策ツール「Stripe Radar」と決済ソリューションをワンプラットフォームで提供している。
◆日本初ネットワークトークンをサポート
日本初となるネットワークトークンのサポートを開始。支払い情報を常に最新の状態に維持でき、安定した高速処理により機会ロスを軽減することができる。
高い安全性を担保しながら収益向上を支援
Stripe日本法人代表取締役のダニエル・へフェルナン氏は本件について、以下のようにコメントする。
「PayPay様との新たなパートナーシップを通じて、さらなる決済の選択肢を皆様にご提供できることをとてもうれしく思います。また、ディー・エヌ・エー様が掲げる素晴らしい構想をさらに拡大するお手伝いできることは大変光栄です。今後もAIに投資し、スタートアップから大手企業まで、あらゆる企業が重視する、高い安全性を担保しながら収益向上を支援する最新のテクノロジーを提供して参ります」
Stripeは、世界のGDPの約1.3%に相当する1.4兆ドル(約210兆円)の決済処理を実現し、決済・金融に関するさまざまな取り組みを行っている。今回発表された最新プロダクト、およびビジネスアップデートによる効果に期待が寄せられる。