PayPay、2025年9月以降に「海外支払いモード」を提供

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ECのミカタ編集部

PayPayアプリの決済や送金などが海外で利用可能に

PayPay株式会社は2025年9月16日、PayPayアプリが海外において利用可能になる「海外支払いモード」を、9月下旬以降に開始することを発表した。

「Alipay+」加盟店で決済可能に

「海外支払いモード」の提供により、「Alipay+(アリペイプラス)」加盟店で「PayPay」の決済ができるほか、個人間送金(※1)や残高チャージ(※2)など主要機能を海外で利用できるようになる。

さらに現地で支払った金額が日本円でも即座に確認できるため(※3)、ユーザーはPayPayアプリを海外でも国内同様に安心かつ便利に利用可能になる。なお、海外で本サービスを利用できるのは、PayPayアプリで本人確認(eKYC)を完了したユーザーのみ(※4)となる。

◆「海外支払いモード」で使える「PayPay」の機能やサービスについて
▷決済:ストアスキャン方式(バーコード/QRコード)、ユーザースキャン方式
▷個人間送金(送る・受け取る):送金/譲渡
▷チャージ:PayPayアプリに登録済みのチャージ方法での残高チャージ
▷支払い/残高管理:日本円および現地通貨での残高表示、決済履歴表示、支払い方法の切り替え、利用可能額の設定、為替レートの確認表示

※画像元:PayPayアプリの決済や送金などが海外で利用可能に(PayPay株式会社)

2025年9月下旬以降に韓国での提供を開始

これまでPayPayは「Alipay+」および「HIVEX®」のネットワークを通して、14の国と地域、26の海外キャッシュレス決済サービス(2025年9月16日時点)と連携し、増加する訪日外国人のインバウンド需要に対応してきた。

日本円への両替の手間がかからず、使い慣れたキャッシュレス決済サービスで決済できる利便性から、クレジットカードに対応していない小さな店舗や観光地の屋台など、さまざまな場面で需要が増加。2024年度のPayPay加盟店におけるインバウンド消費額は、コロナ禍前の2019年度と比較して約3倍となり、過去最高を更新している。

「海外支払いモード」は2025年9月下旬以降、まず韓国で提供を開始。コンビニやデパート、観光地の飲食店や屋台など、幅広いジャンルの店舗でPayPayを使った決済が可能となる。今回、発表された「海外支払いモード」は利用者の利便性向上はもちろん、決済サービスを導入する事業者にとっても、海外需要やインバウンド消費を取り込む上で重要なアップデートといえるだろう。

※1:ユーザーが「海外支払いモード」を利用している場合は、海外(韓国)から日本国内にいるユーザーへの個人間送金も可能。また、日本国内のユーザーから、海外(韓国)にいるユーザーへの個人間送金も可能。
※2:現地のATMでの残高チャージはできない。
※3:海外ネットワーク事業者または海外アクワイアラーが日時で提示する為替レートに、PayPay株式会社所定の海外事務手数料(税込3.85%)を加えたレートを表示。
※4:出国前の対応が必要。