Amazon/楽天など連携で売上向上「Magento」活用法

ECのミカタ編集部 [PR]

 世界で認められたeコマースプラットフォーム「Magento」。ベリテワークス株式会社(以下、ベリテワークス)では、Magentoを活用したクロスボーダー・ECサイト構築サービスを提供している。

 ベリテワークスは、Magentoの唯一無二のカンファレンス「Meet Magento JAPAN」を毎年開催している。今年のテーマは、「Magento2」と「知識と経験の共有」であり、多数の講師によるセミナーが開催された。

 今回は、株式会社クラベス(CLAVES)堀内 文雄氏によるセミナー「日本のEC業界でMagentoを使うために〜外部連携視点で考える 楽天・Amazonなどなど〜」より、システムの連携を活用する方法について考えていく。

売上向上の鍵となる5つの連携

 「EC企業が投資をする上でまず大切なことは『在庫連携・売上連携』です」と、堀内氏は話す。具体的に必要となる連携としては、「決済代行」「出荷システム(伝票番号)」「基幹システム(在庫)」「基幹システム(売上)」「倉庫システム(WMS)」の5つだという。この5つの連携に関して、Magentoの活用法と絡めながら重要な点をまとめていく。

 1つ目の「決済代行」連携の例として、Amazonログイン&ペイメントが挙がった。Amazonログイン&ペイメントは、アマゾン以外のECサイトでもアマゾンアカウントを利用してログインと決済ができるサービスだ。Amazonログイン&ペイメントを始めとした決済代行連携では、連携前に以下の4点を確認する必要がある。

【確認項目】
・ギフト向けの顧客の場合
・納品書の記載の対応
・複数配送先がある場合の対応
・次回以降の決済手段

 2つ目の「出荷システム(伝票番号)」連携の例としては、ヤマト運輸や佐川急便、日本郵便が挙がった。ここで何より大切なのは出荷の確実性である。Magentoでは、以下のようなシンプルかつ安定した仕組みとなっている。

【仕組み】
1、Magento:出力→取込:出荷管理システム
2、出荷管理システムでの出荷対応作業
3、出荷管理システム:出力→取込:Magento

 3つ目、4つ目の「基幹システム連携」に関しては、Magentoが非常に活躍する分野だ。Magentoは、CSVで処理を行う基盤があり、在庫更新や売上計上処理に必要な一覧での出力が可能だ。基本的には、以下のような方法でCSVをベースに連携が行われる。

【連携方法】
1、レジ締め後の在庫データを深夜に受け渡す。
2、1が終了後、在庫データを早朝のうちにMagentoに取り込む
3、出荷作業の終了後、売上データを基幹システムに受け渡す
4、レジ締めの前に基幹システムでMagentoの売上データを取り込む
5、レジ締め処理を行う

 5つ目の「倉庫システム(WMS)連携(出荷データ)」も、Magentoのポテンシャルを十二分に発揮できるところで、特に多言語・多通貨、複数店舗でのデータの扱いを得意としている。

顧客にとって“どのような店舗”になるかが重要

 ECを運営し、成長していく上で重要なのは、システムをどのように活用するかだ。セミナーではこの点が強調された。どんなシステムを選ぶかで、スタッフの作業や運用フロー、外注業者への依頼など、様々な点で違いが生まれ、ECの運営の仕方が大きく変わる。前述の5つの連携に加え、特に日本のECサイトで重視すべき点が、「モール連携」だ。

 今回のセミナーでは、例として楽天との連携が挙げられた。楽天との連携に際しては「楽天在庫API」と「楽天注文API」とで対応する。楽天APIで他モールや自社ECで売れた在庫数と連携し、楽天注文APIを定期的に実行することで売り越しや販売機会ロスを防ぐことができる。具体的には、以下のような手順で連携を行うことになる。

 実際に楽天と連携する際は、「楽天在庫API」と「楽天注文API」で対応する。これは、楽天在庫APIで他のモールや自社ECで売れた在庫数を連携し、楽天注文APIを定期的に実行することで、売り越しや販売機会ロスを防ぐためだ。なお、楽天と連携するためには、以下の方法がある。

【楽天売上連携】
1、楽天からECへの受注データを連携
2、ECと楽天の納品書データを出荷管理システムに連携
3、出荷管理システムから出荷実績を出荷実績をECへ取り込む
4、ECから楽天へ出荷実績を連携
5、ECから楽天から経由で顧客へ出荷メールを送信
6、ECから基幹へ合計の売上データを連携

 モール連携システムについて、堀内氏は以下のようにまとめた。

 「システムを利用する前にきちんと仕様や動きを把握して、運用の効率化やカスタマイズを行う必要があれば、対応を進めてください。顧客にとって、自分の店がどのような存在になっていくかを再確認して、どの部分の自由度を高めて、お客様との関係を築いていくかに視点を置くことが大切です。今は、『モールの方が売れるはず』『オンラインを始まれば売上が上がる』といった時代ではありません。最終的にはお店やメーカーの『ブランド力』が鍵になっていきます」。

 ECの成長に伴う運用を効率化するためには、各システムとの連携が必要になってくる。しかし、それは逆に、作業を複雑にしてしまったり、ミスを誘発してしまったりする恐れもある。「Magento」、そしてベリテワークスやクラベスでは、そういった連携に関しても1つ1つサポートを行い、ミスを徹底的になくし、効率を上げていく手助けをしている。それが延いては、そのECの「ブランド力」を強めることにもなるのではないだろうか。


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