多店舗運営者の残業ゼロを目指せ「楽楽アイテムマネージャー」開発ストーリー
多店舗展開するEC事業者の多くは、“商品データ更新”“セール時の対応”などに負荷を感じていないだろうか。今回は、そういった煩雑な業務を効率化するテクマトリックス株式会社(以下、テクマトリックス)の新しい一元管理ツール「楽楽アイテムマネージャー」の開発秘話を探りに行った。システム会社としての強みを生かしたサービスの特徴と、そこに掛けた想いをカスタマーソリューション営業部 特命課長 岩崎徹志氏に伺った。
クライアントからのニーズが高かった商品登録ツール
楽天、Amazon、Yahoo!といった複数モールに出店するEC業者にとって、商品の入れ替え、ページの更新、価格変更などの商品登録業務は、作業時間の大きなウエイトを占める。さらに、楽天スーパーセールなどのイベントが毎週のように開催され、どのイベントにどんな施策を打つのかにも頭を悩まされる。これらの作業はEC事業者にとっても負担になることが多く、実際に深夜まで対応に追われているという話も珍しくない。
もともと、受注・在庫を一元管理できるツール「楽楽バックオフィス」を提供しているテクマトリックス。その中でクライアントからのニーズが高かった“商品登録ツール”に着目し、開発に至ったのだという。
岩崎氏によると、「楽楽アイテムマネージャーは特に、店舗数や商品数が多く、更新頻度が高い事業者さんや、イベント対応に業務負荷を感じる方にご利用いただきたいですね。作業効率を大幅に改善でき、疲弊するEC事業者の力になれると自負しています。
今年3月にリリースしましたが、口コミで広がっているらしく多様な業種のEC事業者さんからお問い合わせをいただいています。一日約10件以上の対応が日々続いていて、想像以上の反響に驚いています。」
ここに拘った!「楽楽アイテムマネージャー」ならでは3つの強み
楽楽アイテムマネージャーは当然、商品名や説明文、価格などの情報を一元管理できる基本機能を備えている。しかしここでは“ならでは”の強みに注目したい。
(1)レビューが蓄積される「イベント管理機能」
「今週末にイベントがある場合も、イベント登録画面の項目に沿って、出店モール、予約日時、対象商品などを入力していくだけの簡単操作です」。商品名の先頭に【セール対象[ポイント10倍]】などの文言を追加できたり、セール用のバナーを手軽に表示できるのも嬉しい機能だ。ポイント変倍率も自動で計算してくれる。
「この機能最大のメリットは、登録日時になると、通常ページにイベントページを“上書き”し、終了後には自動で通常ページに切り替わることです」。既存のイベント対応ツールの多くは、イベント開始直前に通常ページを落とし、事前に作成したイベント用コピーページを掲載する。しかし複数店舗の運営においては、夜間作業の発生や、切り替え忘れなどのミスが生じることも。
「楽楽アイテムマネージャーであれば、業務負荷やミスの軽減、機会損失を防ぐことができます。また、過去に制作したイベントや他モール用に作成したページの一部を変更して転用することが可能です。去年のセール内容を履歴で確認すれば、そこから改善方法なども導き出すことができますね。履歴により『セールの度に強くなるEC企業』へと成長することができます」。
さらに岩崎氏が強調するのは「商品詳細ページのレビューが剥がれないこと。これは独自の機能だと思います」。例えば過去3ヶ月の販売実績によって1,000件のレビューが蓄積していても、通常のコピーページではそれを紐付けることができない。しかし楽楽アイテムマネージャーは「イベントページを上書き更新するため、通常ページに紐付く商品詳細ページのURLが変わりません。つまり、イベントページにもレビューがそのまま反映されます」。
(2)保存したテンプレを簡単呼び出し「独自項目設定・テンプレート作成」
「例えばコンタクトレンズは、度数、色、カーブ、素材などの必要情報が多く、モール側が提供する項目だけでは足りないケースがあります。また大物家電においては、縦・横・高さ・重さなどを項目で管理したいという声もあります」。楽楽アイテムマネージャーでは、店舗側の任意で100個ほどの独自項目を設定することができるため、項目別の管理もしやすくなります。
「次に、独自項目設定を用いて商品詳細ページのテンプレートを作成することができます。これは商品単位で選択することが可能です。例えば前述の家電サイズを表組み表示したい場合も、保存したテンプレートを選ぶだけで、詳細ページに自動でレイアウトされるのが特徴ですね。」
(3)ページ公開前に確認ができる「プレビュー機能」
「楽天限定の機能ですが、商品登録前に商品ページのプレビューを見ることができます。ここでレイアウトや誤字脱字を確認してもらったうえで、モールに登録できる機能です」。他社プレビュー機能は、まだ公開されていない倉庫の商品ページの閲覧ができるケースが多く、結局は“登録後”の確認となる。しかし楽楽アイテムマネージャーは“登録前”の確認が可能。スマートフォンにも対応している。これにより少しでも作業時間の短縮に繋がって欲しい。」と岩崎氏は解説してくれた。
まずは無料お試し期間で多くの方に体感して欲しい!
現在、楽楽アイテムマネージャーは1ヶ月間無料お試し期間を実施中。「たくさんのEC事業者さんにご利用いただき、ご要望や改善点をお聞かせいただきたい。
商品数100未満で月々5,000円。以降は商品数による課金制ですが、店舗数、売り上げ、画像容量、SKUではカウントしません。例えばTシャツの場合も、色が赤・白・黄、サイズがS・M・Lであれば実際の商品は9種ですが、楽楽アイテムマネージャーは商品ページが1つであれば一商品と見なします」。EC事業者に寄り添った明瞭な料金設定も、見逃せないポイントだ。
さらに、在庫数が増えてきたら楽楽バックオフィスを追加導入し、連携させられることも大きなメリットといえる。例えば、別々に販売しているペン・ノート・消しゴムのセット販売・在庫管理が可能になる。
「よりよいツールへと進化させていくためにも、そのご意見を今後の機能拡張に反映し、より精度の高いツールへとアップデートしていきたいと思います。また対応モールについても順次拡大予定です」。作業の効率化により残業のない企業にしていく一方で、イベントなどの売れるチャンスを逃さない、強い店舗作りに貢献できる楽楽アイテムマネージャー、無料期間のこのタイミングにぜひ利用してみてはいかがだろうか。