eBayが重視するAPAC市場と越境EC!Qoo10.jp買収など気になる今後の展開とは?

ECのミカタ編集部 [PR]

eBay’s Senior Director Communications APAC, Daniel Feiler氏

世界最大規模のオンライン・マーケットプレイス「eBay」。日本においては2009年から越境ECの強化が行われているが、2018年、eBayがECモール「Qoo10」の日本事業を買収したことで、今後の展開に注目が集まっている。

eBayという企業や設立の背景から始まり、特に日本を含むAPAC市場の越境ECについて、eBay’s Senior Director Communications APAC, Daniel Feiler氏にお話を伺った。

世界最大規模の市場を持つeBay

1億7,500万人ものバイヤー(買い手)が集まる、世界最大規模のオンライン・マーケットプレイス「eBay」。eBayを運営するのが、アメリカ・カリフォルニア州のサンノゼに本部を置くeBay Inc.だ。eBayの他にもさまざまなプラットフォームを運営し、世界的なコマースをリードする存在となっている。

eBayが大切にしていることのひとつが、「世界中のバイヤー(買い手)とセラー(売り手)を集めて、コネクテッドコマースを通じて人々に力を与え、機会を創造すること」だと、Daniel氏は言う。それは、数字にも表れている。

eBayの2017年の取引額は884億ドル(約10兆円※)で、eBay運営のグローバルプラットフォームでは、10億件以上の商品が出品されている。
※2017年末の為替レートで換算(1ドル= 111円)。

eBay Inc.全体でも、2018年6月30日の四半期で26憶ドルの利益が出ていることが発表され、報告ベースで9%増加しており、成長を続けていることが分かる。

ECの可能性と「見知らぬ人を信じる」eBayの設立

世界的なプラットフォームとして、スタートアップ事業者から大企業まで、数多くのセラー(売り手)とバイヤー(買い手)が集う、eBayのマーケットプレイス。その設立のきっかけは、今から23年前の1995年、アメリカのサンノゼで、創業者のPierre Omidya(ピエール・オミダイア)が始めたある試みだったと、Daniel氏は言います。

「当時、Pierre は、『インターネット上の見知らぬ人同士が、お互いの信頼の基に、何か売買することはできるか』という理論を試してみたいと考えていました。そこで彼は、当時勤めていた仕事の傍ら、休日には自分でプログラムのコードを書いて、eBayの前身となる『AuctionWeb』を設立しました」。

そして「AuctionWeb」を使って、Pierre氏は、自身が考えていたインターネットの可能性を試してみたのだそうです。

「Pierreはその新しいマーケットプレイスで、『壊れたレーザーポインター』を売り出しました。すると彼自身も驚いたことに、カナダのシー・ソルト島に住む『壊れたレーザーポインターのコレクター』によって、その商品が購入されたのです」。

この経験が、後のeBay設立につながったと、Daniel氏は説明する。

「Pierreは、インターネットを介して、国さえ異なる見知らぬ人と信頼を持って売買を行うことができるという、オンライン・マーケットプレイスが秘めた可能性を感じ、それを人々に提供することを考えたのです」。

Qoo10.jpを買収! eBayの日本事業の方向性

eBayは、2009年より「イーベイジャパン株式会社」を中心に、日本における越境EC支援ビジネスを展開している。さらに、2018年にはECモール「Qoo10(キューテン)」を運営するジオシスの日本事業を買収し、「eBay Japan合同会社」を設立。日本での事業強化を進めている。

今後の日本での展開について、Daniel氏は次のように語った。

「Qoo10.jpを買収したことは、我々にとってとても大きなことでした。今後、Qoo10を中心として、日本の消費者の皆さま、そしてセラー(売り手)の方々の利益を伸ばすため、日本国内でのプレゼンスを構築していくことを楽しみにしています」。

eBayが重視するこれからのAPAC(アジア太平洋)市場

Qoo10.jp買収など日本での新ビジネスを始め、eBayには、韓国とオーストラリアでのリーディングポジション、アジア全域でのダイナミックな越境EC事業など、広くAPAC(アジア太平洋)地域のビジネスポートフォリオがある。

各国での取り組みについて、Daniel氏は次のように説明する。

「我々は、韓国において、Gマーケット・オークション・G9など、韓国の電子商取引をリードする、主要な市場を運営しています。 オーストラリアにおいても、マーケットリーダーとして、グロバールマーケットプレイスを展開しています」。

さらに、アジア全域に渡る越境EC事業についても、重要視している。

「eBayを利用することで、アジア系のセラー(売り手)が世界中のマーケットプレイスにアクセスし、世界1億7,500万人のアクティブなeBayバイヤー(買い手)に商品を販売することができるのです」と、Daniel氏。APAC市場は大きな可能性を秘めている。

eBayでは、「越境EC」が注目されるより以前から、「クロスボーダートレード(CBT)」の重要性を理解し、強い製造拠点を持つアジア太平洋地域で越境ECを促進してきている。

その成果について、Daniel氏は、「CBTは、eBayのプラットフォームとしての中核となる強みの1つです。
eBayでは10年以上に渡って、アジア太平洋地域からの越境EC、輸出の促進に焦点を当ててきました。その甲斐あって、今日、APAC市場のCBTの売り手は、世界175万人の活動的なバイヤーに、eBayを通じて商品を売ることができます」と自信を見せる。

商品の製造という点で、大きな存在感を示しているのが中国だ。eBayもかねてより、中国の製造業にアプローチを行っていた。

「中国でCBT輸出を開拓したことで、伝統的なサプライチェーンを崩れ、起業家が消費者に直接アクセスできるようになりました。仲介者を削減することで消費者と売り手の双方にとってより良い価格をもたらす結果になっています」とDaniel氏。

その流れは、他の国にも及んでいる。Daniel氏は、次のように状況を説明する。

「中国での成果を踏まえて、東京からテル・アビブまで、CBT輸出チームを拡大して編成しました。各CBT市場は独自の商品群を持っており、日本では、高級時計やアクセサリー、ファッション、写真機器、自動車部品、楽器の製造などで高評価を得ています。これらは、タイやインドのCBTの売り手に渡り、彼らは高付加価値のジュエリーや宝石の販売で大きな成功を収めています」。

eBayが考える市場の行方

今後も、eBayはAPAC市場の成長に期待を持っている。Daniel氏もその期待感をにじませる。

「EC市場は急速に成長し、小売市場の中でもシェアを拡大し続けています。 これをアジア太平洋全域で見ると、EC化率は国や地域によってさまざまです。 例えば、韓国のEC化率や流通量は高く、小売市場の中で急速な成長市場です。こういった流れは、EC業界、そしてeBayの未来にとっても明るい要素です」。

日本については、やはり、Qoo10.jpの買収が大きなトピックだ。

「この事業の規模を拡大していくことで、私達のプラットフォームにおいて、日本の消費者と企業をもっと楽しませることができると考えています。非常に今後が楽しみな、大きな市場と考えています」。

今後のeBayの動き、特にアジア太平洋地域、そして日本のQoo10の動向に注目していきたい。

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