コンビニ収納費用の値上げが決定!ズバリ、EC事業者が今とるべき対策とは? ~新しい後払い「届いてから払い(SM)」で解決の糸口を探る~
2022年秋から、コンビニにおける後払い収納費用が値上げされることが決定した。物流費用が値上がりしている昨今、さらに決済コストの負担が増すことは、EC事業者においては致命的なダメージとなる。
そこで後払い決済代行を行う株式会社キャッチボールの取締役社長である端 郁夫氏に、EC事業者がとるべき対策について取材。また独自の手法で値上がり分をカバーできるという同社の新サービスについてもお話を伺った。
コンビニの後払い収納費用の値上げとは
――まずは、後払い決済の構造についてご確認させてください。
ご存知の通り、ECにおける決済にはクレジットカード決済、コンビニ決済、PayPayオンライン決済、キャリア決済、代金引替、後払い、ID決済などがありますが、それぞれに代行会社が間に入り、手数料が発生しています。
コンビニを介した後払い決済については、コンビニ⇄収納代行会社⇄後払い決済代行会社⇄EC事業者(加盟店)⇄顧客という構造で成り立っており、それぞれの間で費用が発生しています。顧客にかかる費用については、EC事業者様が負担しているケースもあります。
――なぜコンビニの後払い収納費用が値上がりするのでしょうか。
少し前から、コンビニは24時間営業などにおけるオーナーの負担が問題となっていますが、経産省が実態調査をしたところ、コンビニでの後払い決済が始まって以来、後払い収納費用が据え置きになっていることもわかりました。他の決済手段の費用については段階的に値上がりして300円ほどになっているものもあるのですが、後払い決済だけは100円程度のまま変わっていない。コンビニでは24時間営業も選択制となりましたが、今後は後払い収納費用も値上げし、オーナーの負担を軽減しようという方向性になったのです。
――今と比べてどのくらい値上がりするのでしょうか。
収納会社によって異なりますが、だいたい35〜40円くらい上がると思われます。値上げが始まるのは9月前後になる見込みです。
――EC事業者への負担はどのように変わりますか。
事業者様によって、現状は後払い収納費用をお客様から半分いただいているところと、いただいていないところの2通りあると思います。このままいけば、前者の場合は値上げし、後者の場合は自社で値上がり分まで負担するか、もしくはこの機会にいただくように変更せざるを得なくなるでしょう。
今、EC事業者がとるべき対応策とは?
――物流費が値上がりし、ただでさえコストに敏感になっているところに、後払い収納費用も値上がりするとなれば、EC事業者にとっては大きなダメージです。良い対策法はありますか?
値上がり自体を変えることはできませんが、決済種別の選択によって、値上がり分をカバーすることが可能です。
当社の新しい後払い「届いてから払い」は、業界唯一となるクレジットカードやスマホ決済など、コンビニ以外での後払い決済を多数用意しています。商品価格によっては、コンビニ収納代行費用より手数料が安価なクレジットカード決済、スマホ決済などへお支払いを誘導することでコンビニ収納代行費用削減に貢献できます。
さらに、リピート通販事業者様向けには「口座振替サービス」も用意しております。
定期的なお支払いを口座振替へ切り替えていくことで、トータルの売上における決済費用を抑え、コンビニでの後払い決済収納代行費用の値上がり分を抑えることができます。
我々の事業モデルは、ECであっても対面での買い物と同じように、商品を見てから安心してお支払いできる環境を作ることです。「届いてから払い」でしたら、商品が届いてから家にいながらにしてクレジットカードやスマホ決済などで支払いを行うことが可能となり、現在高まっている非対面での支払いニーズにも答えられるメリットがあります。
――コストが抑えられ、顧客も安心して支払えるのは素晴らしいですね。失礼ですが、競合となるサービスはないのでしょうか。
当社は、「時代に合わせた後払い」をテーマにコンビニ払い以外の決済への対応を数年前より進めてまいりました。そこでEC事業者様の負担を減らすために何ができるかを検討し、「届いてから払い」の企画を立て、法律面をクリアにし、システム開発などを準備し、特許も申請しています。このように、「届いてから払い」は当社独自のサービスであると自負しています。
リピート通販におすすめ! 値上がり分をカバーできる「届いてから払い」
――「届いてから払い」を導入するには、どのようにしたらよいでしょうか。
通常の後払い決済のお申し込みと同様にご契約いただけますので、お気軽にお問い合わせいただければと思います。
後払い決済自体をまだ導入していないEC事業者様もおられると思いますが、日本人はとくに、購入した商品を見てから安心して支払いたい気持ちが強い傾向にあります。その点後払い決済は心理的に安心です。さらに、今はコロナ禍のため、自宅で自分の好きなときに支払いたいというニーズも高まっています。
後払い決済でも前払い決済でも手数料がかかることは同じですし、多くのお客様から選ばれるためには、後払い決済も用意して、決済手段のバリエーションを多くしておいたほうがいいと思います。
――「届いてから払い」は、どのようなEC事業者におすすめでしょうか。
リピート通販を行っている事業者様にはとくにおすすめです。というのも、初回は1,000円くらいでお試しセットなどを出し、定期に引き上げていく販売手法が多いと思いますが、いずれにせよ1回ごとの購入額は高くないことが多い。よって、1回ごとの決済手数料も安いほうが当然いいわけです。コンビニでの後払い決済費用がこれまで100円だったとして、値上がりしても130円程度ですが、売上の中で占める率としては高いですよね。そこで「届いてから払い」に切り替えていただくことで、コンビニ収納代行費用より手数料が安価なクレジットカード決済、スマホ決済などへお支払いを誘導することで、手数料削減に大きな効果が生まれます。
EC業界の危機的な状況をうまく乗り越えるために
――EC業界として危機的な状況であるコンビニの後払い収納費用の値上げをうまく乗り越えるために、あらためてEC事業者に向けてメッセージをお願いします。
値上げにともない、お客様の負担を増やせばショップの利便性は当然低くなってしまいます。ですから決済バリエーションを工夫して、値上がり分の費用を吸収することを考えることが大切です。商品特性や販売手法によって、ベストな決済種別の選び方は異なりますが、当社では、決済費用をトータルで下げるための最適解をご提案することが可能です。
――今後の展望をお聞かせください。
決済代行会社の存在意義は、お客様に安心と安全を提供し、利便性を上げることだと考えています。ひいてはそれがEC事業者様にとってもメリットを提供することにもつながります。
そのためにお客様の立場で考え続けていきたいですね。同時にEC事業者様の売上に貢献できる方法も実現していきたいと思っています。現段階では計画中ですが、売上利益に貢献するための新しいサービスも検討しています。まずはお気軽にご相談いただければ幸いです。
【EC事業者さま必見!】コンビニ値上げ対策キャンペーン開催!
キャッチボール社はコンビニ後払い収納費用の値上げを受けたEC通販事業者のお困りの声を受け、このたびさらに「届いてから払い」を導入しやすくするため「コンビニ値上げ対策キャンペーン」を実施するそうだ。
【コンビニ値上げ対策キャンペーン】
内容:後払い保証料0.5%OFF(サービスご利用開始月+6か月)
対象:新たに「届いてから払い」を導入される事業者さま
※一部適用されない場合がございます。
期間:2022年5月17日~6月30日
コンビニ値上げに頭を抱えるEC通販事業者、新規顧客獲得を目指す事業者、決済の拡充により顧客満足度アップを目指す事業者は、キャッチボール社の提供する新しいコンビニ後払い「届いてから払い」を検討してみてはどうだろうか。