バンカブルが始めた「AD YELL」広告費の分割・後払い(BNPL)サービスで商機を逃さない広告投資を支援

ECのミカタ編集部 [PR]

キャッシュフローに余裕がないので広告投資ができない━━成長期のEC事業者に見られる、そうした課題を解決するサービスがある。株式会社バンカブルが今年5月に正式提供を始めた「AD YELL(アドエール)」だ。同社がネット広告費用を一時的に立て替え、利用者が分割・後払いするサービスで、独自の審査で申し込みから最短3営業日での資金提供が可能。EC事業者が機動的に広告を出せる環境をつくり、事業の成長を応援しようという思いをサービス名に込めた。創業の経緯やサービス内容について髙瀬大輔 代表取締役社長に話を聞いた。

返済は2か月後から、資金不足に悩む中小事業者に向けて設計

返済は2か月後から、資金不足に悩む中小事業者に向けて設計

━━2021年9月からのベータ版を経て、22年5月に正式に提供を始めた「AD YELL」のサービス内容から教えていただけますか。


髙瀬 インターネット広告を出したい事業者様に対して、広告費用をいったん当社が立て替えて、その後に4回払い(一括払いも可)で当社に返済していただくサービスです。一般的に広告代理店を通じて広告を出す場合、掲載の翌月末に全額を支払います。また、代理店を通さずにGoogleやYahoo!などの広告媒体と直接取引する場合は、取引初期のころは順次決済やデポジットを求められるので、一定の資金が必要になります。このサービスを利用すれば、当社が立て替え払いをした翌月から分割返済することになるため、先行投資ができ、運転資金を圧迫せずにサービスや商品を最適なタイミングで訴求できます。

━━立て替えの手数料はどれくらいですか。分割回数が4回という理由は?

髙瀬 手数料は、立て替えた金額100に対して3(税込み)です。広告費が100万円の場合、手数料の3万円を加えた103万円を4分割して、月々25万7,500円の返済になります。4回払いにしたのは、利用を想定した経営者の皆さんへのヒアリング結果を参考に、キャッシュフローを圧迫しない資金回収期間を割り出して設定しました。

━━広告に資金を回せない事業者の関心は高いと思いますが、そもそもなぜ、この事業を始めたのですか。

髙瀬 当社はインターネット広告を中心とするマーケティング事業で成長してきた株式会社デジタルホールディングスが全額出資する会社です。グループ全体でIX(Industrial Transformation®=産業変革)という言葉を掲げ、企業のデジタルシフトを推進し、産業の変革を目指してビジネスを展開しています。世の中に新たな価値を生み出すことで産業に従事する方々を応援したい。そのために培ってきた広告のアセットを使ってどんなことができるだろうかと考え、これまで手の行き届いていなかった中小事業者様が最も悩まれているファインナンスを支援することにしました。

当社は「新たな金融のカタチを創る」をミッションに掲げています。金融機関から融資を受けるには、手続きに手間と時間がかかります。そのプロセスを簡略化し、事業のグロース機会を逃すことなく、チャレンジする企業を応援したいという思いからスタートしました。

支援額は最大で年商の30%、独自の審査で最短3営業日での利用が可能

━━金融機関とは異なる手続きと審査について教えていただけますか。

髙瀬 審査には財務諸表や決算書は要りませんし、面談の必要もありません。審査申込みフォームに必要事項を記入のうえ、ECにおける取引データを提出していただきます。広告費をいくら投じて何件の購買が発生し、1件当たりの購買単価はいくらだったのか、などのデータをもとに解析した独自の広告リターン予測から、適切な支援額を算出します。その額は最大で年商の30%です。年商1,000万円ならば300万円を上限に、当社の与信審査で支援額を決めます。この仕組みで金融機関では1カ月以上はかかる審査を、最短で3営業日、長くても1週間から10日でサービスが利用できます。

━━支援額は顧客の口座に振り込まれるのでしょうか。

髙瀬 顧客の口座に現金を振り込むことはしません。広告代理店が仲介するケースでは、顧客に代わって代理店に支払う広告費を当社が立て替えます。広告媒体と直接取引されている顧客には、当社から法人クレジットカードを発行します。カード利用額の上限が支援額になっていて、そのカードを使って顧客が媒体先に広告費を支払い、その後、当社に分割返納していただきます。このカードはインターネット広告を扱う媒体社だけが決済できるように設定されているので、目的外に使われないようにセキュリティを担保しています。

顧客は成長フェーズにあるEC事業者

━━ベータ版を含めて、これまでどのような企業が利用されていますか。

髙瀬 EC事業者様がほとんどで、業種はコスメ、ファッション、トイレタリー関連などさまざまです。ECを始めたばかりの事業者様は支援額を判断する過去の売上データがないので利用は難しく、基本的に年商3,000万円程度の事業者様を対象にしています。現状では、年商1億から2億円を超える成長フェーズにある事業者様が多い印象です。ここで広告投資すればリターンが見えているのに、資金調達が難しく踏み切れない、ご利用に際してはこの理由が大半を占めます。

正式版を今年の5月にローンチしたばかりということもあり、まだ本格的なプロモーションをしていないため、顧客からの口コミで利用が増えている状況ですが、「もっと早く知りたかった」「助かった」という声が聞かれて、私たちの仮説は間違っていなかったと感じているところです。

━━そうした声の中から、活用の具体例をご紹介いただけますか。

髙瀬 アパレルECのお客様で、商品のローンチに合わせてアフィリエイト広告以外の集客チャネルを増やしたいというニーズがあり、リスティング広告の導入を検討されておりましたが、資金調達に悩んで二の足を踏まれていました。その中で「AD YELL」をお知りになり、テストマーケティングとして100万円を利用され、結果的に今事業が拡大しています。

もう一つは、化粧品のEC事業者様です。リピート率が高く長期の売上見通しの明るい事業者様でした。好調なうちに集客を加速させたいとお考えになり、広告費を金融機関からの融資で検討されていたのですが、借り入れが増えることに躊躇されて踏み込めずにいたとおっしゃっていました。「AD YELL」が立て替えた約1,000万円の広告展開で新たに顧客層が広がり、継続して今は2,000万円ほどご利用いただいています。

MUFGとの協働事業、広告の枠を超えた支援も視野に

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━━立て替え資金が未回収となるリスクについてはどのように考えていますか。

髙瀬 デフォルト(債務不履行)リスクはゼロにはならない、必ず発生するという捉え方をしています。事業としてやるからには、デフォルトをどの程度まで許容するのか、その線引きが重要です。これは実績を積んでわかることでもありますが、ベータ版開始から半年以上検証を重ねてきましたが、現状で未回収はゼロです。

「AD YELL」のサービスは、株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループと協働して始めました。当社の法人クレジットカードは三菱UFJニコス株式会社と提携して発行しています。欧米で広がりを見せる「BNPL(Buy Now, Pay Later)」と呼ばれる後払い決済サービスを導入するにあたって、1年以上の準備期間を設けました。

━━他社サービスとの連携も進められていますね。

髙瀬 ECプラットフォーム「Shopify」のサイト構築や売上支援をする株式会社ハックルベリーと業務提携しました。Shopifyを活用するEC事業者様であれば、取引データが両社間で入手できるので、事業者様にデータ提供の手間をかけることなく審査し、サービスを提供できます。また、広告運用自動化ツールを提供する株式会社Shirofuneとも業務提携し、当社が支援する広告投資でより成果が出せるよう、Shirofuneの広告施策や運用管理と連携したサポートも可能になりました。

━━改めて事業への思いと、今後の展望についてお聞かせください。

髙瀬 人生をかけて、本気で良い商品やサービスをつくっている方々が、お金がないという理由で、それが世に出せない状況は絶対になくしたい。そうした事業者様の力になり、応援し続けたいという思いからこの会社を立ち上げました。今年6月にデジタルホールディングスから23.8億円の追加出資を受け、増資を図って事業を加速しているところです。

国内のインターネット広告市場は約2兆円と言われ、そのうち約6,000億円とされるEC関連市場で、まずはご支援の幅を広げていきたい。ただし、その世界のなかだけを見ていても意味がないと思っています。「新たな金融のカタチを創る」。それに紐づいた「誰もがチャレンジできる世界を」という当社のビジョンは、インターネット広告を含む広告市場全体の枠を超えた先を見据えたものです。BNPLという新たな金融サービスのノウハウを蓄積し、あらゆる業界でチャレンジされる企業を支える存在になることが目標です。


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■サポート手数料について
●付帯サービスであるクレジットカードまたは請求書払による広告額100に対し3.0(税込、広告額の分割払金とあわせて4分割または一括でのお支払い)
※ECカートシステム等とデータ連携を行う場合は、別途ストアのシステムを提供しているパートナー企業等に対し、データ連携費用が掛かることがございます

■ 専用クレジットカードについて
●月末締め、翌月より各27日口座振替(金融機関休業日は翌営業日)
●分割回数:4回(ショッピング分割手数料:なし)または一括 
●支払期間:4回払いの場合4か月、一括の場合1か月
●使途はご契約法人の事業用広告決済に限定させて頂きます。ADYELLをご契約中のみご利用可能です。 本クレジットは途中解約できません。 利用可能先媒体は、 Google(Youtube含)・Yahoo!・LINE ・Facebook(Instagram含)・Twitter・Tiktok・LinkedIn・CRITEO・INDEED・Apple Search Ads・Pinterestとなりますが、 いずれにおいても決済可能であることを保証するものではありません。
●主な分割返済の例 100万円を4回分割でご利用の場合は以下の通りです ※分割払手数料:0円 ※支払総額:1,000,000円(1,000,000円+0円) ※分割支払金:1,000,000円÷4=250,000円 (なお、分割支払金とあわせ、サポート手数料30,000円(税込)について、7,500円(税込)ずつ4回に分けてお支払い頂きます)
●その他詳細については弊社ドメイン(https://vankable.co.jp/)配下の規約およびサービスサイトをご参照ください


■立替払について
●広告月の月末締め翌月末に立替払、その翌月より各27日口座振替(金融機関休業日は翌営業日)
●分割回数:4回(ショッピング分割手数料:なし)または一括
●支払期間:4回払いの場合4か月、一括の場合1か月 (立替払日から起算)
●使途はご契約法人の事業用広告決済に限定させて頂きます。 ADYELL契約中のみご利用可能です。 原則として本クレジットの途中解約はできません。
●本立替払いの対象となる広告代理等契約がなくなった場合は、立替払の申込撤回されたものとみなします
●主な分割返済の例 100万円を4回分割でご利用の場合は以下の通りです ※分割払手数料:0円 ※支払総額:1,000,000円(1,000,000円+0円) ※分割支払金:1,000,000円÷4=250,000円 (なお、分割支払金とあわせ、サポート手数料30,000円(税込)について、7,500円(税込)ずつ4回に分けてお支払い頂きます)
●こちらは立替払の標準的な条件例です、その他詳細については弊社ドメイン(https://vankable.co.jp/)配下の規約およびサービスサイトをご参照ください

※上記全て、2022年8月時点の情報となります
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