ECにも対応する冷凍冷蔵倉庫「Cold Logi 船橋」が稼働! 一気通貫のコールドチェーン実現へ

ECのミカタ編集部 [PR]

佐川グローバルロジスティクス株式会社が最新の冷凍冷蔵倉庫「Cold Logi船橋」を開設した。都心から好アクセスの立地で、生鮮品や冷凍食品など温度管理が必要な商材を取り扱う。グループ会社の佐川急便と連携することで、量販店や飲食店に向けたBtoB配送はもちろん、個人宅へのBtoC配送にも対応。シームレスなロジスティクスサービスで次世代のコールドチェーン(低温物流)の実現を目指す。佐川急便を中核とするSGホールディングスグループでロジスティクス事業を展開する同社の狙いや将来の展望について、ロジスティクス営業部の手代森康次氏に話を聞いた。

旺盛なEC需要に甘んじず、千葉・船橋に冷凍冷蔵倉庫「Cold Logi船橋」を開設!

──貴社が冷凍冷蔵倉庫「Cold Logi 船橋」を新設した背景について教えてください。

コロナ禍でEC需要が急増し、ここ2、3年は当社グループも大きな恩恵を受けたのは確かですが、この状況が長く続くとは考えておりません。より高品質で付加価値の高い物流サービスをお客さまに継続的に提供し、競争力を高めるために着手したのが、コールドチェーン(低温物流)の強化でした。

また、近年は生鮮食品や冷凍食品など低温管理が必要な商品の取り扱いニーズが増えていますし、最新設備を備えた冷凍冷蔵倉庫自体が少ないという業界特有の事情も新規参入を後押ししたひとつの要因です。

──そのような背景がある中、「Cold Logi船橋」が7月1日にオープンしました。

「Cold Logi船橋」は、京葉道路「船橋IC」から約2.3kmの距離にある竣工したばかりの冷凍冷蔵倉庫です。延床面積は約2100坪。庫内は、冷凍保管区画は-25℃まで、冷蔵保管区画は5℃に保たれています。

佐川急便をはじめとする当社グループおよび協力会社の輸送網を最大限に活用することで、効率化された一気通貫のコールドチェーンを実現します。

また、2030年のフロン規制を見据え、環境負荷の少ない自然冷媒を使った冷凍機器を導入しています。全館でLED照明を採用したり、屋上に太陽光パネルを設置したりするなど、“環境配慮型倉庫”であることも「Cold Logi船橋」の大きな特長です。

1F冷凍庫の内部

主要都市に拠点90超え “オーダーメイド物流”のノウハウで要望に対応

──具体的にはどのような業務に対応されるのでしょうか。

当社は日本の主要都市に90を超える拠点を構え、現場設計やシステム、マテハン機器の導入などお客さまの事業内容に合わせた物流を構築する“オーダーメイド物流”を提供しています。顧客ニーズや要望に合わせた柔軟なカスタマイズを通じて得たノウハウを、この冷凍冷蔵倉庫でも活かします。

具体的には、生産地やメーカーの工場から運ばれる生鮮食品や冷凍食品をこの「Cold Logi 船橋」で一時保管し、量販店や外食産業の各店舗、個人宅に向けて配送します。+5℃に保たれた冷蔵保管区画では、商品の品質を維持しながらアッセンブルなどの物流加工も行います。冷凍保管区画は、BtoB向けの保管倉庫としての役割も果たします。

──大口貨物からEC向けの小物まで幅広く取り扱う最新の冷凍冷蔵倉庫ということで、業界からの注目も高いと思いますが、どのような事業者が利用すると最も高い効果を得られるとお考えですか。

業種業態を問わず、温度管理・保管が必要な商材であれば取り扱い可能です。メーカー様や卸売業者様、システムのプラットフォーマー様も顧客になり得ます。急速冷凍技術の高まりで、食品業界では冷凍おせちや惣菜の需要が伸びていますので、これらを取り扱うEC事業者様にもご利用いただけると思います。

3F出荷スペース

“佐川”のグループ力の強みを活かしたシームレスなロジスティクスサービスを提供

──既存の冷凍冷蔵倉庫に比べて「Cold Logi 船橋」の強み、差別化ポイントはどこになりますか。

SGホールディングスグループは、デリバリー事業を担う佐川急便やロジスティクス事業を担う佐川グローバルロジスティクスなどを傘下に持つ総合物流企業グループです。これらグループの総合力を活かしたソリューションを提案できる点が、「Cold Logi船橋」最大の強みと言えるでしょう。

都心から好アクセスの立地に冷凍冷蔵の専用倉庫を稼働させることで、BtoB向けの保管倉庫としての役割を果たしながら、EC商品が一般消費者の手元に届く“ラストワンマイル”の輸送にまで、シームレスで対応できるようになりました。

お客さまの細かいニーズに応えながら、存在感を高めていきたいと考えています。

「この『Cold Logi 船橋』を“成功モデル”として全国に展開していきたい」と手代森氏

──今後の展望について、目標や計画があれば教えてください。

今後の計画としては、輸出の許可を受けた貨物や、輸入手続が済んでいない貨物を保管する保税蔵置場の認可取得を予定しています。これによりお客さまは無駄な経費を抑えられ、通関手続を円滑に進められるメリットが生まれます。また、精肉など動物検疫が必要な輸入商材であっても対応できる保税エリアとして、動物検疫所の検査場所指定の取得も目指していきます。

──複数拠点での展開などはお考えでしょうか。

将来的には他のエリアにも同様の冷凍冷蔵倉庫を稼働させ、コールドチェーンのロジスティクスサービスを展開していく予定です。そのためにまずは「Cold Logi 船橋」を軌道に乗せ、お客さまに新たな価値を提供していくことが大切です。ここをひとつの“成功モデル”として全国に展開していくことが、当社としての当面の目標です。

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