EC物流機能“全部入り”の野田瀬戸物流センターから流通総額1兆円規模のサポートを目指す!

ECのミカタ編集部 [PR]

SBSホールディングス株式会社(SBSグループ)
Eコマース事業推進部長 大森茂氏(左)、LT企画部長 曲渕章浩氏(右)

ECプラットフォーム事業に本格参入したSBSグループ。2030年にEC物流関連売上高1000億円・流通総額1兆円規模を目指す同社が戦略拠点と位置付けるのが、2024年2月稼働の「野田瀬戸物流センター」(千葉県野田市)だ。最新テクノロジーを集結させた汎用ECセンターで実現するEC物流とは? Eコマース事業推進部長の大森茂氏とLT企画部長の曲渕章浩氏に聞いた。

EC野田瀬戸物流センターの全容が明らかに…!?

──すでに発表されていますが、EC専用区画を備えた大型物流センター、「EC野田瀬戸物流センター」の竣工が近づいてきましたね! そろそろ全容をお聞かせいただけますか。

大森 ありがとうございます。2024年2月のオープンに向け、最先端のロボットソリューションの導入を含め、慎重に、かつ急ピッチで作業が進められています。EC野田瀬戸物流センターは、SBSグループが2030年にEC物流関連事業の売上高を1000億円に拡大し1兆円規模のEC関連流通総額を支えるという、チャレンジングな目標達成のために誕生した戦略拠点なんです。

──かなりの規模!入庫から出荷、お届けまでをワンストップで提供するサービス「EC物流お任せくん」をローンチしたのが2022年12月ですが、その時からすでに計画はあったのですよね。

大森 そうですね。SBSグループというとどちらかというと「BtoBに強い」イメージがあるかもしれませんが、この事業のために総勢40名のグループ横断型プロジェクトチーム「EC1000」を発足させました。EC野田瀬戸物流センターにおいても土地の取得から施設開発、サービス設計、マーケティングなど、ゼロから事業を興す形で、同チームが取り組んできています。

「EC野田瀬戸物流センター」のイメージ図

──常磐自動車道「柏IC」から約7分という立地もさすがだなと思いました。関東の物流拠点としてかなり有利に思えます。しかも相当、大型ですよね。

大森 地上4階建て、延床面積4万坪超えで、4階にはグループ最大規模となる約1万坪のEC専用エリアを設けています。

曲渕 先端ロジスティクステクノロジー(LT)を多数導入していますし、3温度帯設備や撮影スタジオ、危険物倉庫なども備え、365日稼働でアパレルや化粧品、健康食品、医薬品など幅広い業種・業態の商材に対応できる、ECのことを考え抜いた施設なんです。例えばアパレル向けには商品撮影や採寸、検針、値札付け、縫製などのサービスも提供できるなど、業界ごとに必要とされる細かい流通加工にも対応。現在対応可能なメニュー数だけで200は超えていますね。

大森 とにかく野田瀬戸では、EC事業に関するさまざまなニーズに合わせ、提供サービスも増やしていきたいと考えています。それこそ、SDGsに対応する資材や輸送手段、特殊商品の保管や返品商品の良品化など、商品特性に応じた特殊作業ができる環境も整える計画があります。もちろん、EC物流関連事業だけで1000億円達成となると野田瀬戸同等の施設が全国各地に必要になるでしょうし、実はすでに2026年には野田瀬戸の隣接地に同規模のB棟を稼働する計画もあり、お客様の物流戦略を支える東日本エリアのハブ拠点となる予定です。それだけでなく、今後は関西や九州、東北など10以上のエリアで新たな物流施設の建設を計画しています。

野田瀬戸に入る先端LTは「LTラボ」で効果実証!

──導入予定という、先端LTに期待が高まりますね。効率化面へのメリットが大きいですか。

曲渕 SBSグループはこれまでも、物流現場にロボットソリューションを積極的に導入してきており、EC野田瀬戸物流センターでもロボットソーターや倉庫内のピッキング業務を自動化するACR、リニア駆動の高密度型ストレージシステムなどを導入予定です。ただこうしたロボット・マテハン機器は、導入するだけですぐに効果を発揮するものではありません。機械の能力を100%引き出すためには、高度なマテハン設計力や運営力が不可欠です。

──ロボットの能力を引き出す要素、ということですか。

曲渕 はい。そのために2022年末、「物流センター埼玉」(埼玉県越谷市)内にロボットの導入精度向上と運用の早期安定化を目的とする、先端ロボットソリューションの検証施設「LTラボ」を開設しました。ここではLT企画部が中心となり、各種ソリューションの機能評価や実証データ収集などの検証作業を行っています。特に商品とロボットの相性や、機器同士の連携具合などをリアルに確認できるので、パフォーマンスを最大化しやすい設計が可能になります。

──EC物流としての最適解を検証しているのでしょうか?

大森 SBSグループが得意としている企業間物流では、荷主様のご要望に合わせて物流現場をカスタマイズするのが主流でした。でも野田瀬戸物流センターは多くのEC事業者様が「相乗り」する共同物流が基本です。そこで重要になるのが“汎用性”です。企業規模や取り扱い商材、SKUなどが異なる荷主様をある程度グルーピングしながら、一律ではない、汎用性の在り方は何か。いかに無駄やロスのない物流を提供するか──。その最適解を探るため、このラボが果たす役割は大きいと思います。

先行投資で物流品質を高める効率化競争力ある価格設定も可能に

──LTラボもそうですが、「先見の明」とも言える「先行投資」ですね。

曲渕 業種業態問わず人材不足は切実ですが、EC業界では市場の急拡大によりさらに深刻です。特に倉庫の現場は常に労働力が足りない状況で、その足りない労働力をカバーし、なおかつ高付加価値・高品質のサービスを打ち出しながら物流波動にも対応しなければなりません。だからこそSBSグループは各拠点で、ITとLTへの投資を強化しています。それは、物流会社として、EC業界の発展に寄与することにつながると考えています。

大森 そういう意味で野田瀬戸の大規模EC専用区画+先端LTの導入は、間違いなくSBSグループの強みになるでしょう。規模のメリットを生かしながら、業務の合理化・効率化を進め、競争力のある価格設定で物流業界にイノベーションを起こし得る通販専用センターだと思っています。

曲渕 もちろん、やみくもに規模を拡大したり、過剰な投資をしたりすれば良いとは思っていません。LTの最適解を常に模索しながら、高度な倉庫運営を目指しています。

「相乗り」が可能だから小規模も活用しやすい大規模物流

──多くの企業から引き合いがあると思いますが、どのような事業者だと活用しやすいと思いますか。

大森 ECですでに実績のある大手企業様はもちろん、先ほどもお伝えした通り、「相乗り」ができるので、小規模事業者様やこれからECにチャレンジするスタートアップ企業様にも活用しやすくなっています。企業規模や事業フェーズ、取り扱い商材に関係なく、さまざまな事業者様がサービス利用型で「相乗り」できるだけの設備やサービスメニューの種類を整え、波動や拡張に柔軟に対応できるのが野田瀬戸の特徴の一つです。複数の事業者様が共同で利用できるプラットフォームサービスの特性を生かし、比較的短期間での事業立ち上げも可能です。価格面を含め、これらにメリットを感じる事業者様にも、最適な物流拠点だと思います。

曲渕 本来BtoB向けの商材や実店舗の在庫などは、BtoC向けとは異なるハンドリングが必要ですが、野田瀬戸ではこれらを一緒に保管します。それが実現できるのは、広大なスペースと複数の自動化設備、専門業務にも対応できるアセットと業務スキルが備わっているからです。

大森 SBSグループとして、今までありそうでなかった高品質かつ物流や企業の課題を根本解決するサービスを作っていくというミッションを掲げ、幅広い業種の荷主様の要望にお応えしていきます。

新しいEC物流の担い手として高まる存在感

──最先端のロボットソリューションを体験してもらうために、LTラボの見学会も行っているそうですね。

曲渕 そうですね。SBSグループでは「LTラボ」を一般公開する見学ツアーを開催することになりました。最新のマテハン機器が実際に稼働している様子を見られるほか、LTの専門家がロボットの特長やさまざまな物流パターンに応じた使い方を丁寧に説明させていただきます。直近では、2023年10月19日(木)・10月30日(月)に開催する予定です。申込条件や時間などは、ぜひEC物流お任せくんサービスサイトでチェックしてみてください。当社のEC物流に対する考え方や「EC物流お任せくん」の概要も紹介させていただきますので、物流業務の外部委託や他社からのリプレイスをお考えの事業者様はぜひお気軽にご参加ください。

──今後、ますます頼もしいパートナーとして選ばれていきそうです。

大森 労働力不足や輸送手段の不足に代表される「2024年問題」など、物流業界は大きな課題を抱えています。このままでは物流業界がパンクしてしまうことは火を見るより明らかです。しかし、物流がEC市場の拡大を妨げるわけにはいきません。むしろ物流側から価値提供できることが多々あります。こうした状況下、SBSグループは新拠点の開発や新サービスのリリースを推進していきます。今後のEC物流お任せくんと、野田瀬戸物流センターにぜひ期待してください。

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