コンパクトな自動梱包機(ライン)で1日7000件超えの出荷を実現

ECのミカタ編集部 [PR]

アップル流通株式会社 業務推進部 きらめき野センター 係長 小坂祐也氏

ECの取扱量の増加に反して、慢性的な人手不足に陥っている倉庫・物流業界。「募集しても人が集まらない」「取扱量は増えているのに対応できない」という声が高まる中、株式会社ダイワハイテックス(以下、ダイワハイテックス)の梱包ラインを導入することで多い時で1日約30,000件もの出荷を実現しているのが、アップル流通株式会社(以下、アップル流通)だ。アップル流通の業務推進部 きらめき野センター 係長 小坂祐也氏と、同社における最適な梱包ラインの構築をサポートするダイワハイテックス通販支援部 マネージャー 大久保憲氏にお話を伺った。

福井県という地の利を活かし、年間700万件を出荷するアップル流通を支える自動梱包機

──アップル流通の事業概要を教えてください。

アップル流通株式会社 小坂祐也氏(以下、アップル流通 小坂) 当社は福井県坂井市で1998年に創業した3PL企業です。福井県内を中心に12カ所に拠点を持ち、当「きらめき野センター」では1日あたり社員約20名、パート・アルバイト社員合計100~110名ぐらいが作業をしており、多い時で1日およそ30,000件を出荷しています。当社全体では、年間700万件を出荷していまして、BtoCをメインに化粧品や健康食品、日用雑貨などを扱っています。

──1日に30,000件とは、1カ所の倉庫としてはかなり多い件数ですね!

アップル流通 小坂 福井県という立地が、一つの強みになっています。日本のちょうど中心に位置し、ほぼ日本全国に翌日配送できるんです。また、早くから自動化に力を入れていて、現在はダイワハイテックスさんの3台の自動梱包ラインを含めた4台の自動梱包ラインが稼働しており、システムを通していない出荷がほぼゼロになっています。そのおかげもあり業界のなかでも誤出荷率の低さはトップクラスです。また化粧品や健康食品は3PLの中でも専門性が高く、物流としても複雑な薬機法対応を求められますが、私たちは化粧品製造業許可、高度管理医療機器等販売業許可、医薬部外品製造許可を取得し、工場内でのゾーニングを厳密に行っています。これも、強みの一つですね。

株式会社ダイワハイテックス 大久保憲氏(以下、ダイワハイテックス 大久保) 一般的には1日中、自動梱包ラインを稼働させている倉庫はそれほど多くありません。アップル流通さんが1日中、最大量で自動梱包ラインを稼働させることができるのは、レーンの人数や作業手順などのシミュレーションと検証を重ねられて、作業を効率化しているということが大きいと思います。

──ダイワハイテックスの物流効率化サービスである「CARGOWELL(カーゴウェル)」を導入した時期と背景は、どういったものでしたでしょうか。

アップル流通 小坂 自動梱包機そのものは他社さんのものをすでに導入していたのですが、ポスト投函用の貨物の業務量が一気に増え、「PAS-Line」の1号機を小物貨物対応のために、2020年の4月に導入しました。また、新型コロナ感染拡大による作業人員不足の影響も大きかったですね。PAS-Lineを導入していなかったら、コロナ禍の中で通常の業務量を維持するのは、難しかったと思います。

アップル流通は2023年10月に新拠点として3温度帯対応の埼玉センター(写真左)を開設。福井(写真右、ほか)、福岡と合わせた三拠点体制を構築している

人手不足に対応、人件費削減、省スペース化──とことん業務効率化

──ダイワハイテックスさんの自動梱包ライン「PAS-Line」「BOS-Line」のうち、当初はメール便自動梱包システム「PAS-Line」が活躍したということですね。PAS-Lineの導入前後で、業務はどう改善されましたか。

アップル流通 小坂 第一に挙げられるのが、人手不足の解消と人件費の削減です。PAS-Lineで約7000件/日もの出荷を行っており、これを人の手だけで行う場合、22~23人は必要になり、人件費として1日に20万円ほどかかる想定になりますが、その分を削減できています。自動化を前提としたコストダウンにより、最近の新規案件のコンペでは、大手倉庫業者と肩を並べる競争力がついたと思います。また、梱包作業のスペース不足に困っておられる倉庫さんは多いと思いますが、「PAS-Line」はコンパクトで限られたスペースで効率的な作業ができるようになったことも、改善点として大きいですね。梱包を人の手だけで行っていた時は、20人以上の動線を考慮したかなり広い作業スペースが必要だったんです。

──人材が揃ってもスペースが確保できなければ7,000件を超える出荷作業は厳しいと……。

アップル流通 小坂 もちろん機械で梱包するからこその、仕上りの安定感も大きな変化です。導入前は緩衝材ですき間を埋めており、緩衝材の量にも担当した人による個人差が生じていました。それが自動梱包ラインの活用により、梱包品質が均一化されました。

──「PAS-Line」の2台目を導入した時期と理由をお聞かせいただけますでしょうか。

アップル流通 小坂 「PAS-Line」 2号機を導入したのは、2021年の9月でした。1台目で1日に約6000件を処理していて、非常に生産性が高かったのですが、業務量がそれ以上に増えてきて1台で賄いきれなくなりました。さらに人手不足が深刻化してきたことも導入決定を後押ししました。1台目はマックスのハイパフォーマンスで稼働させていたのですが、その量を今は2台目と分散させているかたちです。万が一機械に不具合があって止まった時のためのリスク分散的な意味もあります。

──「PAS-Line」に次いで「BOS-Line」の導入を決めた理由はなんでしょうか。

アップル流通 小坂 「PAS-Line」で対応できていない大きさの商品の梱包の機械化を次の課題として考えた時、サイズや資材の自由度が高いことから箱シュリンク梱包システム「BOS-Line」を導入することにしました。「BOS-Line」の場合、シュリンクで梱包物と台紙をピタッと密着させることができるので、見た目がきれいなだけでなく、お客様の手元に届いたときのごみの量も抑えられます。しかも、「BOS-Line」は規定の範囲内であれば設定の変更でほとんどの箱サイズに対応できるんです。最近は資材の値上げもあって、クライアントが自前の資材を支給することもあるので、助かっています。

最初にニーズありき 柔軟なサポート&新機能の開発

──改めて、ダイワハイテックスさんの梱包ラインの魅力をお聞かせください。

アップル流通 小坂 いつも感謝しているのは、ちょっとした不具合があったときのレスポンスが本当に良いことです。連絡すると本当にすごく早く、リカバリーしていただけます。おかげで導入後、ラインが致命的に止まって出荷が遅延してしまったということは、本当に1回もありません。先日も、ちょっと調子が悪いと連絡をしたら、大阪支店の方が3時間後には来てくださいました。

ダイワハイテックス 大久保 社内に製品を熟知しているエンジニアが直接電話を受付ますので、不具合の連絡をいただいた場合、お電話いただいた時点でご相談ごとの6~7割は対応できます。可能な限り素早く保守対応ができるように体制を整えており機械の安定稼働を第一に考えています。これは、「お客様の出荷を止めないため」です。

アップル流通 小坂 「こんなことができませんか」という無茶な相談もいろいろさせてもらっているのですが、非常に柔軟に対応していただいて、ありがたく思っています。

ダイワハイテックス 大久保 アップル流通さんは、お客様の困りごとに応えたいという気持ちが強いので、こちらもなんとかしてさしあげたいという気持ちになるのです。お客様のご要望を叶えた結果、新機能が追加されることになっても、それはまた新たなセールスポイントにもなり得ます。開発は大変でも、他のお客様に「すでに実績があります」というかたちでお勧めできること自体、うれしいことです。何より当社は、お客様のニーズからの機械の開発を目指していますから。

──最後に、今後の展望についてお聞かせください。

アップル流通 小坂 人手不足が今後ますます悪化していくことは確実です。労働人口が減少する中で、それをどこまで機械に置き換えられるかが゙、今後の課題だなと思います。

ダイワハイテックス 大久保 今後も時代の流れの中で大きな変革があると思っています。そのニーズをいち早くキャッチし、お客様のニーズに応えられる機械を開発していきたいですね。

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