「物流版Uber」と呼ばれるLalamoveがついに日本上陸 低価格かつスピーディーな配送サービスを提供

ECのミカタ編集部

Lalamove社 ドライバーオペレーション本部兼市場拡大本部 本部長 ギャリー・フイ(Gary Hui)氏

インスタント配達アプリのリーディングカンパニー、Lalamove(ララムーブ/本社:香港,、日本法人:東京都千代田区 )が2024年8月に日本での事業を開始した。配達を迅速で簡単、かつ手頃な価格にすることで地域社会を力づけることをミッションとする同社は、2013年に香港で設立され、アジアとラテンアメリカ全域で事業を展開する最大級のインスタント配達アプリの会社として知られている。ECのミカタでは、同社の ドライバーオペレーション本部兼市場拡大本部 本部長 ギャリー・フイ(Gary Hui)氏にインタビューを敢行。同社の日本進出の背景や、日本市場での展開について話を聞いた。

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低価格かつスピーディーな配送サービスを提供する「物流版Uber」

――Lalamoveは「物流版Uber」と呼ばれることが多いと伺いました。なぜそう呼ばれるのでしょうか?

Lalamoveは、GPSなどのテクノロジーを活用して、利用者とドライバーを効率よくマッチングするプラットフォームを提供しています。この点がUberなどの配車サービスに似ていますが、LalamoveはA地点からB地点への単純な荷物輸送だけでなく、複数の配送拠点に適切な車両で迅速に配送できるのがUberと大きく異なる点です(現時点では軽貨物輸送に限定)。

さらに、配送料金の即時見積もり、配送状況のリアルタイム追跡、お気に入りドライバーの登録など、他社にはない便利な機能を備えています。個人・法人問わず、低価格かつスピーディーな配送サービスを提供できる点がLalamoveの大きな魅力です。

――日本市場に参入した背景や、日本市場で見込むビジネスチャンスについて教えてください。

Lalamoveはこれまで東南アジアを中心に多くの中小企業の成長を支えてきました。日本市場は経済基盤が強く、質の高いサービスが期待され、私たちにとっても戦略的な市場です。特に、物流の2024年問題の影響を受け、企業やドライバーのサポートが必要とされています。日本の多くの企業が物流コストの増加や配送サービスの確保に苦労しており、これは最終的に顧客にも影響を及ぼしています。Lalamoveのマッチング機能を活用することで、物流業界全体に貢献していきたいと考えています。

日本市場において、効率的かつ迅速で低価格なラストワンマイル配送を提供することで、EC事業者や中小企業の物流ニーズに応えていきます。また、物流業界の人手不足問題の解決にも貢献していく予定です。

シンプルな操作で配送依頼が可能

シンプルな操作で配送依頼が可能

――Lalamoveの配送オペレーションが他サービスと比べてシンプルでスピーディーな理由について教えてください。

Lalamoveのサービスは契約書の捺印や固定費用が一切不要です。アプリやウェブで簡単にアカウントを作成し、シンプルな操作で配送依頼が可能です。数分以内に近くのドライバーとマッチングし、通常30分以内に集荷が完了します。日時指定の予約配送や、配送状況の追跡もできます。

――Lalamoveで選べる車両タイプはどんなものがあるのでしょうか?

現在、Lalamoveが提供する車両ラインナップは軽貨物車両です。軽バン、軽オープントラック、軽ボックストラック、小型軽貨物車を揃えており、お客様の荷物内容やサイズに応じて最適な車両を手配します。たとえば、単身引越しには軽オープントラックが適していますが、弁当の配送や書類・植物などの小型荷物には軽バンが便利です。

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当日中の配送を求める顧客の新たな選択肢に

――Lalamoveを導入した企業の効果や、急ぎの配送ニーズに対応した成功事例について教えてください。

Lalamoveの導入によって、多くの企業が配送コストを大幅に削減し、簡単な操作で迅速なピックアップと配送が実現しました。契約や固定費用が不要で、他社サービスより低価格での配送が可能なため、事業運営の効率化にも役立っています。

東京都内で革製品の修理・加工を専門とするReal Leather Dressing様は、Lalamoveを利用して当日配送を行い、わずか数分でドライバーとマッチングして、すぐに集荷可能との連絡があり、非常に柔軟に対応してもらえたと喜ばれています。梱包が簡単で、複数の箱や大型荷物の配送も安価で済むことから、当日中の配送を求めるお客様への新たな選択肢としても重宝されています。

――Lalamove導入による配送時間の短縮やコスト削減の事例について教えてください。

フィリピンのオンライン食品事業を展開するMinimart様では、Lalamoveのマルチストップ機能を活用し、一度に最大20件の配送を行い、コストを1/3に削減することに成功しました。また、日本で弁当の店頭販売とデリバリーを行うKitchen Novel様では、他社サービスからLalamoveに切り替えたことで、月20〜30%のコスト削減が見込まれています。

今後もドライバーの増員や対応車両も拡充の予定

――Lalamoveが今後日本市場での展開についての展望や新機能、エリア拡大について教えてください。

Lalamove Japanは10月より、軽量荷物を低価格で配送する新サービス(基本料金1480円)を開始しました。現在、東京23区に加え、神奈川、千葉、埼玉の一部地域へもサービスを拡大しています。今後はドライバーの増員や対応車両の拡充を進め、物流業界のさまざまなニーズに応えていきます。

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