想いを馳せて、お弁当を。ごちそうクルー達の挑戦

ECのミカタ編集部

 ECは便利だ。外へ出ることなく、自分の好きな時間に商品を購入することができるのだから。そして購入後は家にて商品を待つだけ。家まで届けに来てくれる。

 しかしECは難しい。実店舗では接客によってお客様に直接感謝を伝えることができるが、ECでは唯一顔をあわせて自社の大切なお客様と接することができるのは、配達して商品を直接手渡ししている配送業者である。

 お客様に感謝は伝わっているのだろうか?どのような方法ならば伝わるのだろうか?その鍵を握る1つが“配達”だろう。

ごちクル、そのサービスとは。

 「お客様に直接商品を届けたい。感謝を伝えたい。」この想いを胸に“配達”において新たな試みを始めた企業がある。「ごちクル」というサービスをご存知だろうか?

 「ごちクル」を提供しているスターフェスティバル株式会社(以下、スターフェスティバル)の取締役 兼 ロジサービス本部長/ごちそうクルー 酒井秀彰さんにお話を伺った。

 「ごちクル」とは法人・団体向けのお弁当・ケータリングの総合モールである。800ブランド、8200種以上あるメニューの中からネットか電話にて注文することができる。そして注文したお弁当は日本全国のオフィスや施設まで配達してくれる。様々な有名店、人気飲食店、製造工場などと提携しており、お弁当の商品開発を共同で行い、お客様からお弁当注文があるとスターフェスティバルがその提携先製造パートナーへ製造を依頼する。また同時に配送パートナーにも配達指示を出す。そして製造パートナーが作ったお弁当を配送業者が集荷し、お客様のもとへ届けるのである。

 このビジネスにおいて「ごちクル」を利用し、また再度利用したいと思わせるのに肝となるのは“配達”だろう。「ごちクル」=お弁当デリバリーサービスである。注目したいのはここに“デリバリー”という言葉が入っていることだ。デリバリーとは配達のことである。そう、「ごちクル」のサービスにおいて配達というフローは重要な要素を占めている。

幸せな時間を配送で、ごちクルカー

 そこで今回スターフェスティバルはお弁当をお客様に配達するにあたって、新たに「ごちクルカー」というものを導入した。まだ試験的なため台数は5台だが、オレンジ色がとても目を引く、首都圏を走り回るワゴン車である。この「ごちクルカー」に自社のスタッフが乗り、運転し、お客様のもとへお弁当を直接届けに行く。つまりこれまでのお客様向けの配達に「ごちクルカー」での自社物流を一部導入することにより、お弁当デリバリーサービス「ごちクル」はお客様に直接の接客を行うことを試みている。

 導入した経緯をお伺いすると「ECながらも弊社の美味しいごちそうを届ける際、お客様に接客したいと思ったんです。どこかで外食した時も、接客が良いとごちそうがより美味しく感じますよね。私たちは今回、接客を通じて、ただお弁当を届ける以上の“価値”を生み出し、更にお弁当を美味しく食べていただきたい。ですから、これまでの配送パートナーさんとも連携しつつ、自社での配送もテスト的に始めることにしました。」と語る。そう、「ごちクルカー」の導入はECによって、配達によって提供できる美味しいものを自分たちで届けることでお客様に感動してもらいたい、そういう想いからきているのだ。

 「お弁当をただお届けするだけではありません。唯一お客様と顔をあわせて接客できるのが配達なのです。美味しいお弁当をお届けするのはもちろんのことですが、接客によって美味しいものを更に美味しく食べる付加価値を提供したいんです。」酒井さんはそう話しながら、微笑む。「ごちクルカー」とは、お弁当というごちそうを運び届ける車だが、それと同時に幸せを届ける車でもあるのだ。

ごちそうに込められる真の意味

 「ごちそうの意味って知っていますか?」と酒井さんが切り出す。記者は“美味しく幸せな気持ちになれる食べ物”そう、思っていた。「想いを馳せてその人のために走り回る、これが真の意味でのごちそうです。」驚いた。“ごちそう”にはなんて素敵な意味が込められているのだろう。これはまさにごちクルのサービスそのものだろう。

 そしてスターフェスティバルの社員全員の名刺に“ごちそうクルー”と入っている。つまり想いを馳せてお客様のために走り回ることに従事するスタッフということだ。そしてごちそうクルーは「ごちクル」というサービス名の由来にもなっている。そんなごちそうクルーたちが今回、自身でお弁当に美味しく食べて欲しいという想いを馳せてごちクルカーにて走り回る。なんて素敵な配送の形だろう。

 食をフックにECにて人々に自分たち自身の手でも幸せを配達する、そんなごちそうクルーの姿が見られた。あなたのもとにもごちそうクルーが美味しいお弁当をオレンジの車に乗せて、そして想いを馳せて、幸せを届けに来てくれるかもしれない。


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