ホカホカなパンケーキに込められた温かい店舗の話~そこに変わらずあったものとは?~

ECのミカタ編集部

 元気な男の子が誕生したことをきっかけに、2005年7月にECサイトが始まる。そんなECサイトの歴史は長く、そばにはいつも子供の笑顔が寄り添っていた。そして、そう、今もである。

始まりは11年前に。

始まりは11年前に。

 神奈川県川崎市、鳥のさえずりが聴こえてくるような川の近くにそのECサイトはある。そーっと扉を開けると、ハップ・ビー・ビー株式会社 代表取締役 内海 亜紀子さんが迎えてくれた。現在、独自ドメイン店舗・楽天店・Yahoo!店・Amazon店・ポンパレモール店を持っているが、その始まりは楽天店舗である。そして現在、楽天を始めとした数々の賞を受賞している。

 「結婚し、子供ができて仕事を辞め、やがて出産して、子供が1歳ちょっとになる頃に家で出来る仕事を求めてECサイトを立ち上げました。3年間は自宅で仕事してましたが、在庫を家に置いておくスペースさえなくなってしまったので、オフィスを借りました。自宅でやっていた頃は、商品荷物が多すぎて、集荷に来る宅配業者に驚かれたほどです。」そう内海さんは語る。

すくすくと育ちますように・・・

すくすくと育ちますように・・・

 ハップ・ビー・ビー株式会社(以下、ハップ・ビー・ビー)が運営するECサイト「ウルトラミックス」は、内海さんの人生そのものが現れているような店舗である。販売している商品についてお伺いすると、「パンケーキミックスです。子供を産んでから何もかも初めての世界で、離乳食さえわからない。そんな中で市販のパンケーキミックスに野菜を刻んで混ぜてあげました。他にも子供の成長に合わせて、子供にやってあげたいことを詰めた結果、現在の商品のラインナップになりました。」と答えてくれた。

 突然ですが皆さん、ウルトラミックスの可愛らしいロゴの顔は何をイメージして作られたか、わかるだろうか?

 このロゴ、内海さんの息子さんの顔なのだ。今では若い女性を中心にブームを起こしているパンケーキだが、当時は手軽に作ることが出来るイメージのホットケーキミックスをおしゃれで可愛いものとして売りたいという想いが込められている。また、安心して子供に与えられるものを、日常で買える値段で売りたいというこだわりもある。

 実は日常で買える値段ではあるが、市販のパンケーキミックスはウルトラミックスの4分の1の値段で購入することができる。ではなぜウルトラミックスへのニーズが集まるのだろうか。

 「ECサイトを初めて最初の頃は、何もかもわからないまま、写真もこんな商品買うのかってくらい綺麗に写せてないものをアップしていました。実は私、料理も苦手で。掲載するために作ったパンケーキもあまり上手ではなかったんです。しかしわからないなりに一生懸命にやっていました。すると不思議と商品が売れていきました。なぜだろう、お客様の声に耳を傾けると『これなら私にも作れると思いました!』などという声が集まっていました。」 と語る。

 それは内海さんの子供への想い、人生、そして安心して食品を与えたいという気持ちが、全国のお母さんの共感を集めていたのだ。パンケーキミックスを買うというよりも、内海さんの色々な想いを買っているという方が正しいだろう。

愛の反対は無関心である。

愛の反対は無関心である。内海さんのお子様

 そんなハップ・ビー・ビーだが、順調にここまでやってきたわけではなかった。それまで要だった人が辞めるという危機が発生したのである。昔から一緒にウルトラミックスを作り上げてきた人だったため、会社にとっては大ダメージだ。

 しかし内海さんはその危機をチャンスに変えたのである。「今までその人に頼っていたものをシステムに頼ったり、周りの人ができるようにしました。会社としてどうあるべきかを考えて考えて、そこからはよりみんなで作り上げていく組織になっていきましたね。」と内海さんは言う。

 そして「逆によかったと思いました。だってずっと辞めなかったら気付けていなかったから。神様の試練だと思って前を向き続けました。」と続けた。どんなに成功している店舗でも、辛い物語、逃げたくなるような出来事は必ずあるだろう。しかし諦めずにプラスの出来事へと変えていった。そのパワーは相当のものだろう。働く母親は、強い。

 記者が話を伺う中で、心に残る言葉があった。『愛の反対は無関心』だ。そしてこの言葉はハップ・ビー・ビーの社内に大きく現れている。その証拠に「コミュニケーションと子育ては似ています。子供にもスタッフにも、無関心に見えないようになんでも関心を持って話しかけています。スタッフにおいてはプライベートもできる限り把握して、苦しい時期も一緒に乗り越えてきました。」と内海さんは言う。愛情を持って、感謝を持って、子育てと並行して、ウルトラミックスのECサイトも育て上げてきたのだろう。

そして物語は続いていく。

そして物語は続いていく。子供達によって落書きされた鏡

 そしてそんな社内には働いているスタッフの明るく元気な子供たちの声がたくさん響き渡っている。未来、子供のいる親をたくさん採用して、この職場に連れてきて欲しいそうだ。そして子供のいる温かさに包まれながら、日々商品が出荷されていく。「人の温かさが好きです。そして子供に喜んでもらうのは楽しいです。子供の笑い声が止まらないような職場にしていきたいです。」

 温かい職場から生まれる、温かい商品、そしてウルトラミックスによって温かく、大切に育てられた子供が、将来親になって、また、子供たちに多くの幸せを届けていくのだろう。内海さんを始めとしたスタッフはその子育てをホットケーキを通してサポートしていく。

 内海さんは「幸せな人生です。このECサイトを立ち上げて、本当によかったです。」と笑みをこぼす。1人の赤ちゃんが生まれたことによって誕生したECサイト。内海さんは赤ちゃんを育てるのと同時に、ECサイトも同じように大切に大切に、愛情を持って育て上げてきた。その結果、ハップ・ビー・ビーは全国の母と子たちに愛されるECサイトに成長した。そして未来のハップ・ビー・ビーは、どんな素敵なECサイトに育っているのだろうか。物語は今後も続いていく。


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