リスティングプラスが語る「Facebook広告」×「記事LP」の活用方法
「Facebook広告を利用しないという選択は危険」。そう言われるほど、Facebook広告は「CPA」や「CV」に大きく関わっていることをご存知だろうか?Facebook広告の重要性と効果的な運用方法について、株式会社リスティングプラスが開催したセミナーより、その一部をご紹介する。
Facebook広告の特徴と押さえておくべきポイント
Facebook広告で成果を上げるためには、Facebookの特徴をよく知り、自社に合う手法を選んで出稿する必要がある。まずはじめに、Facebook広告の特徴が紹介された。
1.Facebook広告の特徴(他のSNSとの比較)
・ターゲティングの精度が高い
・利用している年齢層が広い
・検索する時間よりも、Facebookを見ている時間が多い
・ビジネスでも個人でも利用しているユーザーが多い
・「Facebook」以外にも「Instagram」「Audience Network」にも配信される
2.Facebook広告とリスティング広告の違い
検索情報や閲覧ページを元にターゲティングを行うリスティング広告に対し、Facebook広告では、ターゲティングに利用できる情報量が多いという特徴がある。ユーザーが登録している情報は、地域・性別・年齢・言語・役職・ユーザーの行動履歴など多岐に渡り、詳細なターゲティングが実現する。
3.ターゲティングする際の注意すべき点
Facebook広告でターゲティングする際、注意すべきことがいくつかある。ここでは代表的なものを2つピックアップする。
・言語ターゲティング/地域ターゲティング
これらの設定により配信数が減少してしまう可能性が高いため避けるべきだろう。例えば「日本語」でターゲティングした場合、配信対象は「日本語が話せる」と設定した人のみとなる。また、地域ターゲティングも同様に、設定された地域を登録した人のみが配信対象となる。
地域や言語の設定が必要な場合には、全地域(全国)を対象に配信し、広告のタイトルやクリエイティブ内に「【東京開催】」などのキーワードを盛り込むことでセグメントすると良いだろう。
・「ビッグワード」の活用
「美容」や「健康」といったビックキーワードは、ターゲティングが曖昧になりがちなため、注意が必要である。ビッグワードを利用する際には、ターゲティングテストを行ったりリターゲティング機能を用いて、うまくセグメントをかける必要がある。また類似オーディエンス機能の活用も有効だ。
4.Facebookユーザーの心理
Facebook広告の対象となっているユーザーは、検索経由のユーザーに比べ、明確な目的を持っていない人が多いという特徴がある。通勤中や休憩中など、暇つぶし目的の利用が大半を占めているため、露骨な広告やセールスを好まないということを肝に銘じた上で、広告を作成することをおすすめする。
5.SNS媒体ごとの違い
SNSといえば、「Facebook」の他にも、「Instagram」や「Twitter」がある。これらは、ターゲットやそのニーズに明確な違いがあるため、違いを活かした広告作成が求められる。各SNSの特徴は以下の通り。
・Facebook… ビジネス目的でのユーザーが多いのが特徴。知識的な商材や、旅行などの体験への関心が強く、良質な情報や良質なサービスが好まれる。
・Instagram… 若い女性や購買意欲の高いユーザーが多いのが特徴。ハッシュタグ検索を用いて、最新情報を得ることも可能なため、新しいもの好きなユーザーも多い。
・Twitter… 学生や新卒など若いユーザーが多いのが特徴。漫画やアニメ、ゲームなどとの親和性が高く、無料のサービスが響く傾向がある。
「最短で売上アップにつなげるためのFacebook広告の運用ノウハウとテクニック」
続いては、Facebook広告運用のコツを4つの視点から解説する。
1.Facebookアカウント分析法
Facebook広告を運用する際には、データを貯め、分析することが欠かせない。活用例としては、「毎年お盆とGWは、広告に対する反応が薄いため、この時期の出稿はやめる」などがある。データを分析することが、最適な出稿タイミングやユーザーセグメントを見つけるためのヒントとなるのだ。
収集するデータ例は次の通り。
・インプレッションデバイス
・プラットフォーム
・時間
・年齢と性別
など。
2.パフォーマンスが上がらない時にすべきこと
Facebook広告のパフォーマンスが上がらない時には、まず次の3つを実行すると良いだろう。
・クリエイティブの変更・追加
・ターゲティングの見直し(配信先の重複確認や、新規リストの追加)
・キャンペーンの作り直し
・予算の見直し(目標CPAよりも高い金額に設定すると良い)
※配信ボリュームが全く出ない場合は、入札の設定を「自動」から「手動」に変更し、CPAの2~3倍に設定すると良い。
3.関連度スコアを高める
「関連度スコア」とは、エンゲージメント・クリック数・コンバージョン数など様々な要素から導かれる数字であり、広告の関連度スコアが高ければ高いほど、CPCは安価に収まりやすいという傾向がある。
「関連度スコア」を高める手法は大きく3つ。「属性の合うターゲットに絞り込む」「ユーザーの共感を生むことの意識」「クリエイティブのABテスト」が考えられる。
4.反応の良いクリエイティブ・広告文の特徴
反応の良いクリエイティブや広告文の特徴は次の通り。
【クリエイティブ】
・とにかく目立つもの
・あまり広告に見えないもの
・ユーザーの共感を得られるもの
・文字数の少ないもの
・狙っているターゲットが反応しやすいもの
【広告文】
・クリエイティブと広告文の関連性が高く、連想しやすいもの
・問いかけなどにより、必要性があることユーザーに気付かせるもの
・2チャンネル系で使われる【画像あり】や「朗報」といった表現を含むもの
・スマホの絵文字を活用したもの
「最もFacebook広告の効果を引き出せる、記事LP制作の最新テクニック」
最後は、記事LPがFacebook広告で有効な理由と、売り上げに繋がるLPはどのように作ればよいのかについて紹介された。
1.ユーザーの心理を理解する
ユーザーの心理を考えることは、Facebookに限らず、非常に重要なことだ。
ソーシャルネットワークユーザーには以下の特徴が挙げられる。
・潜在的な悩みはあるが顕在化していない
・セールス色の強いメッセージは無視する
上記を考慮し、記事LPはユーザーとセールスの架け橋の役割という意識を持って作るべきである。
2.売れる記事LPのライティング。
売上向上に繋ぐ記事LPのライティングには以下の特徴がある。
・ペルソナ設定がされている。
・商品の勧め方が個人個人の悩みに訴求したものとなっている。
・ターゲットの「ビリーフ・デザイア・フィーリングス」を把握している。
・ユーザーが「読まない」「信じない」「行動しない」というアクションを起こさないよう、工夫している。
3.変更を行うと成約率に影響するもの
・キャッチコピー
・メイン画像
・コンテンツ
これらを変更するだけで、成約率が大きく変わるので
繰り返しABテストを行う事を推奨する。
「Facebook広告」「記事LP」を活用する際のポイント
今回のセミナーを振り返り、「Facebook広告」「記事LP」を活用する際のポイントをまとめると以下のようになる。
【Facebook広告を活用する際のポイント】
・ユーザーや媒体の特性が、他の広告とはどう異なるのか理解し、活かすこと。
・Facebook広告の機能を理解し、活用すること。
・クリエイティブの変更・追加を繰り返し行うこと。
・関連度スコアが高いものや反応の良い広告の特徴を把握し、取り入れること。
【記事LPを活用する際のポイント】
・ユーザーの心理を理解すること。
・キャッチコピーやメイン画像など、成約率に大きく関わるものは繰り返しABテストを行うこと。
広告を作成するにあたり、
「ユーザーの気持ちを考えること」
「成功している広告の特徴を捉え、取り入れること」
「PDCAを繰り返すこと」
上記の3つが成功の鍵となっているだろう。
また、Facebook広告・記事LPに限らず、WEBマーケティングの世界では、「検討」よりも、「検証」を繰り返すことが成功への近道になるようだ。
全体を通して、非常に内容の濃いセミナーであったが、その中でも特に印象に残っているのはリスティングプラス代表取締役 長橋さんの以下の言葉である。
「成果がでる人とそうでない人の差は、学んだ事を『スキル』としてすぐに実践に移せるか、『知識』のままで終わらせてしまうかの差である」
是非、この記事を読んでいただいた方にも、ここで得た学びを『知識』で終わらせず、『スキル』として活用し、成功に繋げていただきたい。