【イーベイ・ジャパン】メード イン ジャパンが海外で大人気の訳とは? 2019 セラーアップデート 開催レポート

eBay Japan合同会社

米国におけるマーケット事情!越境ECによる需要が拡大

経済産業省が5月に発表した「平成30年度電子商取引に関する市場調査」によれば、日本国内の消費者向けEC市場は18.0兆円(前年比8.9%増)と拡大。特に物販やサービスを中心に好調な伸びを維持している。

越境ECについても日本の総市場規模は2,765億円(前年比7.6%増)と同様の伸びを見せているのだが、中国・米国に対する販売国として見た場合、日本の市場規模は両国合わせて前年比17.3%と大きく上回っており、日本の製品やサービスが中国・米国を中心に幅広く流通している一方、世界からの需要に対しては、日本からの供給が追い付いていない状況が推測できる。

そんな中、日本企業の越境EC支援を10年以上も手掛けてきたイーベイ・ジャパンが、国内のeBayセラーを招待して「米国における最新のマーケット事情」を紹介する「2019セラーアップデートセミナー」を開催した。登壇したのは、米国eBayでシニアカテゴリーマネージャーをつとめるTyler Larkins氏と、商品を自動的にeBayの多国サイトに出品できるツールを提供しているWebinterpret LLC.のJoe Zhang氏だ。

日本からの供給が足りない!日本のセラーは自信を持って海外へ

eBay Inc.(米国本社)シニアカテゴリーマネージャー Tyler Larkins氏

海外において、日本発のアニメやマンガ、ゲームといったカルチャーの人気が高いことはなんとなくイメージできるのだが、越境ECにおいても、市場規模の高まりとともに日本発の商品が世界で注目されているようだ。

今回、日本のセラーに対し、「ニーズに対して出品が追い付かない」という現状を打破すべく、アメリカから一人のマネージャーが派遣された。

「日本の商品に対する海外の関心はかつてないほど高い」と語るのは米国eBay Inc. のシニアカテゴリーマネージャーTyler Larkins氏だ。Larkins氏は、コミック、グッズ、エンターテインメント、記念品など「コレクタブル」といわれるカテゴリーの責任者。自身も「キン肉マン」の大ファンで、この日もキン肉マンに登場する超人・サンシャインのTシャツを着て登場するなど熱心なコレクターでもある。

今回、日本の商品をもっともっと増やすべく、直々に本社の勅命で来日したというからその本気度も伝わってくるというものだ。

なぜ日本の商品は海外で人気なのだろうか?

なぜ日本の商品は海外で人気なのだろうか?

Larkins氏は「ミレニアル世代は日本のマンガやポップカルチャーに影響を受けており関心がとても高い。」と言う。また、「日本の商品は“これが日本です”と言えるのが魅力。そしてセラーのクオリティも高い。例えば〈傷あり〉と書いていても良く見ないとわからないレベルの些細なものだったり、ちょっとした“オマケ”がついていたり、梱包も丁寧で…、そんな日本人の誠実さや気配りがみんな大好きなんだ。」と、べた褒めだ。

それだけ人気の高い日本商品だが、前述の通り、海外の関心に対してまだまだ出品が追い付いていないのが現状という。Larkins氏はその原因の一つは、日本人の慎重さと考えている。「もっと外国に対して自信を持ってほしい。そこまで謙虚にならなくていい。」と呼びかけ、日本の商品をもっと増やすためのツールやサポートを「今後もっともっと充実させていきたい。」と語った。

Larkins氏の担当の中でも日本の「マンガ」は凄く伸びていて、英語に翻訳されたものはもちろん、日本語のものもコレクションアイテムとして需要が高いそうだ。またレトロなフィギュアやソフビ人形、キャラクターのお弁当箱なども取引されているほか、マンガやアニメに限らず、車のパーツやファッション関連のものも日本商品の人気は高いとのこと。

海外では3.5憶円でコミックが売れたという日本では考えられない高額な取引も展開されている。

そんな話を聞くと、日本には所有者自身にもわからない「お宝」がまだまだ眠っているといえるが、それらが日の目を見るためにはわれわれ日本人が越境ECに対するハードルをいかに下げるかが鍵になりそうだ。

多国販売ツールで、越境EC売り上げが20%増加した事例も

多国販売ツールで、越境EC売り上げが20%増加した事例もWebinterpret LLC. アジア太平洋エリア ゼネラルマネージャー Joe Zhang氏

イベントには、eBayのオフィシャルパートナーとして、「Webinterpret(以下WI)」を展開するWebinterpret LLC.のJoe Zhang氏も登壇した。WIは一言で言えば多言語翻訳及び自動出品ツールで、米「eBay.com」に出品すればオーストラリア、イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、スペインの各eBayサイトへ自動的に翻訳した上で同時に出品ができ、在庫の管理も同期してWIが全部行ってくれる頼もしいツールだ。世界各国で約4万5千人のセラーが使用している。

日本でもまずはトライアルとして一部のセラーに案内していたが、WIを使用することで売り上げが20%増加した事例もあったようだ。

翻訳のレベルが安定してきた!初めて日本のセラーにサービスを正式に紹介

翻訳のレベルが安定してきた!初めて日本のセラーにサービスを正式に紹介

今回のイベントで、日本では初めてセラーに向けて正式に紹介された形になるが、Zhang氏は「日本のセラーに向けては慎重に進めてきた。トライアルを繰り返し、ようやく翻訳のレベルなどが安定してきた。これから本格的にユーザーを増やしていきたい。」と今後の期待を語った。

イーベイ・ジャパンではサポート体制を整えて、より出店・運営しやすくなるよう受け入れ体制を整えている。言葉の壁や文化の違いもあり、越境ECに二の足を踏むセラーもいるが、世界という大きな海にはチャンが転がっている。


著者

eBay Japan合同会社 (eBay Japan G.K.)

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