国際物流のDHLがひも解く、越境EC成功の秘訣シリーズ 第4弾

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DHLジャパン(株)

Amazonプライムデーを機に米国マーケットへの出展を考えてみよう!

今年は6月21日(月)22日(火)が年に一度の会員感謝祭、Amazonプライムデーとなります。それに合わせAmazonは世界規模で広告展開し、集客を図ります。このような大型セールに合わせ出店展開するのも商品を一気に知らしめる一つのきっかけです。今回はAmazonを活用して米国マーケットでビジネスを始めるメリットや方法について考察します。

ECの市場規模とAmazon

ECの市場規模とAmazon

2018年度のデータでは、EC売上高は日本国内では18兆円、海外のECの市場規模では312兆円でした。Amazonは国内では1兆7,000億円、いずれの市場においても10%程度を占有しています。(出展:経済産業省 平成30年度電子商取引に関する市場調査)
また北米市場を見ると、2019年にはAmazonが実に市場の47%と圧倒的なシェアを占めています。(出典:Amazon )その比率は年々増加傾向にあり、アメリカでの越境ECビジネスの成功を目指す方にとっては、Amazonを活用することが成功への近道であると言えそうです。

メリットと留意点

メリットと留意点アメリカのAmazonでどうやって商品を売ればよいのか、やり方が分からない!という場合でも、 こちらの記事でわかりやすくご紹介いたします。

さて、まず最初に北米Amazonで商品を販売する場合のメリットと留意点を説明していきます。
【メリット】
・市場の成長性・・・・・・・・・・日本国内よりも高い成長性が見込める。
・リピート購入ポテンシャル・・・・新たな顧客が増え、リピーターになる可能性が大きい。
・外出自粛の環境下での優位性・・・コロナ禍でも商品がさらに売れていく可能性がある。
・販路の多様化・・・・・・・・・・一か所の販売に頼るいことが無い。
・B2B顧客の獲得・・・・・・・・・Amazonでの販売をきっかけに商品が知られ大きなビジネスにつながる可能性もある。
・Amazon販売での実績価値・・・・例えば現地の販売代理店開拓時に具体的な販売実績を伝えられることにより、話を優位に運べる可能性がある。

【留意すべき点】
・単に出品するだけでは売れません。
出品するだけでは多くの商品に埋もれて誰も検索や購入をしてくれません。Amazon内での広告実施、SNS等から商品ページへの誘導も必要です。
・価格の競争になりやすい・・・・・世界中の類似商品との価格競争があります。販売商品ならではの価値設定や商品レビューでの評価も大切です。
・販売時の仕組みルール変更・・・・Amazonのルールに則り販売しないと思わぬ規制や低評価につながる可能性もあります。
・購入者からの低評価・・・・・・・低評価が多いとブラントのイメージが棄損します。

いかがでしょうか。以上にようにメリットも大きいですが、注意して販売しないと思わぬ結果になる事があります。事前にある程度の必要な事、計画を考え販売をスタートすることが望ましいです。では次に、具体的な販売手順のイメージをご説明していきます。ご参考にしてみてください。

販売開始までにやるべき事

販売開始までにやるべき事

・準備段階   
販売しようとする商品に需要があるのか、海外からの問い合わせはあるのか、海外からの自社サイトへのアクセスはあるのか等を調べます。SimilarWebなどのサービスを活用すれば海外からの自社サイトへのアクセス等を簡単に調べらることができます。(DHLがお手伝いすることも可能です。)また商品価格の設定、広告予算等の確保、対象商品の販売自体問題がないか規制や許認可の確認も必要です。

・販売開始に向けた準備
 つぎに、米国Amazonでのアカウント開設、送金手配、税務対応が必要になります。弊社DHLにご相談いただければ、Amazonの担当窓口のご案内、第三者機関のサービスを使った口座開設などのお手伝いも可能です。そして商品説明書きと商品登録、これは丁寧にしっかりと行うべきです。また商品によっては米国Amazonのフルフィルメントセンターと呼ばれる倉庫にあらかじめ納品して物流をAmazonに委ねる方法もあります。ここまで整えばいよいよ販売開始です。

販売開始後

販売開始後

販売をスタートさせたら、受発注の管理、在庫管理、レビュー対策などが重要になります。セラーセントラルと呼ばれる管理画面には様々な情報が表示されますが、どれくらいの人が商品を見に来ているのか(トラフィック数)、そのうち何人が購入にまで至ったか(成約率)などを見ていくことが重要です。集客が足りなければ広告の実施、SNSからの誘導やセール実施により自社商品ができるだけ多くの人に目につくようにしていきます。つぎに成約率を上げるための商品ページの見直し改善、またDHLが提供するような輸送に関する情報提供も成約率に大きく影響します。

いかがでしたでしょうか、このように準備、計画に基づいて展開することが大切です。ご不安な点がありましたら、お気軽にDHLまでご相談ください。

次回は、DHLの役に立つサービスと併せてさらに詳しくAmazonでの販売展開について説明していきます。

まずはDHLに相談してみませんか
https://shipping.dhl.co.jp/e-commerce/amazon?ld=ASJPAGSDirect&initialSessionID=358-8003111-0102510
DHL越境ECお役立ち情報の動画はこちらから
https://www.youtube.com/watch?v=jF3H7mEOgn8


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DHLジャパン(株)

 DHLは、世界のロジスティクス産業をリードするグローバルブランドです。グループ各部門が提供するサービスは、国内および国際小包配達から、eコマースの商品配送、フルフィルメントサービス、国際エクスプレス、陸上・航空・海上輸送、産業別サプライチェーンマネジメントにまでおよびます。
 世界220以上の国・地域で38万人の従業員が、人々とビジネスを確実に繋ぎ、グローバルでサステナブルな貿易の実現を可能にしています。

 デジタル化と消費者の購買行動の変化により急速に成長するB2C Eコマース、B2B Eコマースにおいても、DHLはロジスティクスサービス企業として消費者ニーズを満たし対応するため常にスピードと包括的な知見をもって対応いたします。

■DHL越境ECサイト:https://shipping.dhl.co.jp/E-commerce/ECnoMikata
■DHL エクスプレスウェブサイト:https://mydhl.express.dhl/jp/ja/home.html#/createNewShipmentTab

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