eBayとペイオニアが連携しチャンスが拡大! 100万円以上の商品も販売可能に eSCJが語る最新の「eBay」活用情報

イーベイ・マーケティングチーム

デジタル決済サービスのグローバル企業、ペイオニアが主催する「ペイオニア・フォーラム2021」が9月、開催された。イベント内のセミナーとして、「eBay」を活用した越境ECの可能性をテーマに、イーベイ・ジャパン公認コンサルタント有志で作る「eSCJ(イーベイ セラー・サークル ジャパン)」の面々が登壇した。今回はその様子をレポートします。

新しい決済システム導入で制限が緩和、可能性広がる

21年にeBay独自の新しい決済システム、「Managed Payments(マネージド・ペイメンツ)」が装備され、送金・換金がペイオニア経由に変更された。これでeBayの可能性が飛躍的に高まったという。一つはストア契約で無料出品枠が大幅に増えたこと。もう一つは今まで1商品100万円までだった上限設定が無くなり、高額商品の販売が可能になったことだ。eBayではブランドの腕時計などの人気が高く、上限撤廃は大いにチャンスだ。「これまで窮屈に感じていた規制が緩和された。実際に今までAmazonでしか越境ECをやっていなかった法人や個人がeBayでも販売を始めている」とし、可能性の広がりを実感しているという。

初心者はイーベイ・ジャパンのサービスを最大限に活用

これからeBayでの販売を始める人は、まずはeBay.comのアカウント登録、ペイオニアのアカウントの繋ぎ込み、イーベイ・ジャパンの日本語サポートサイトに登録することで様々な情報が取得できるという。
アカウント作成時にありがちなトラブルについて、サポートサイトの情報などを活用すれば概ね問題なく対処できる。また、色々なプラットフォームを利用して越境ECをする人が増えている。eBayはスタート当初は、月間で最大10品・500㌦という出品数、取引金額の上限が設定されており、驚くセラーも多いようだが、「そこはeBayの文化と思って丁寧に対応すればいい」とし、上限をアップする(リミットアップ)方法も、ストア契約などいくつかあり、そういった情報を日本語サポートサイトで調べたりすれば解決できると話した。また、これらスタート当初の「戸惑い」が一つの参入障壁となり諦めてしまうセラーがいる反面、eBay販売を継続すればするほどアカウント自体の価値や信頼度が高くなる。まだまだ日本人セラーにとってブルーオーシャンであり、先行者利益を享受できる状況だと彼らは語る。

売上アップのためにはとにかくリサーチと出品

Bay現役セラーに対しては、運用面で課題になりやすい「販売活動」「発送」「トラブル」について語り合った。販売活動では、とにかくリサーチと出品をすることが重要で「売れないという人ほど出品数が少ない」ことが多く、「何が売れているのか、どういう商品が求められるのかリサーチし、100、200と出品数を増やすこと」だとした。またリサーチや出品にしっかり時間とるために撮影、梱包、在庫管理といった作業は外注やシステムを活用することも選択肢だという。他のプラットフォームになるがAmazonと併売する人は商品データをeBayに転用し、在庫管理までできるシステムもあると紹介した。販促ではeBay内で広告を出し、売り上げから広告料金を支払う「プロモ―テッドリスティング」のほか、マークダウンツール、クーポンなどeBayには多様な販促ツールがあるとし、自分の考え方や販売する商品の特性に合ったツール、やり方を組み合わせると良い、とアドバイスした。

発送では、コロナ禍で混乱が起きたが、イーベイ・ジャパンがいち早く「eLogi(イーロジ)」サービスの提供を開始。eBayで売れた商品はクーリエ(国際宅急便)を使って、個人・法人に関わらず、安く早く配送できたと、迅速な対応を評価した。今後、JPのサービスが全面再開するなど、状況によって配送料や配送期間が変わるので、情報をこまめにチェックする必要があると指摘した。

トラブルは起きるが、丁寧に対応するのが肝要!

トラブルについては「必ずある」とキッパリ。内容は多岐にわたる。そのため高額商品の発送や返品受取の時は、動画や写真で撮影しておくとか、荷物の追跡情報、書類など、証拠を残しておくことを勧めた。近年のeBayはバイヤーだけでなくセラー保護の意識も強まっており、説明・交渉材料になるという。「メールで注意や勧告がきたら、商品を引き上げるなど対応をしていれば、大きな問題にはならない」とも。海外の商慣習や文化など、違いはあるので調べたり、注意されたりしたことは丁寧に対応するのが肝要だ。

最後にeSCJの活動として、eBayをスムーズに始めるためにeSCJが立ち上げをサポートする「スタートダッシュパック」の紹介や、バイヤー同士の情報交換やeSCJへの質問などができるサイト「eSCJ Community Forum(コミュニティーフォーラム)」の案内など行った。
同セミナーの登壇者は荒井智代氏(PlusBonBuono株式会社)、西脇直人氏(合同会社Zakki)、本山賢氏(株式会社kumajoi)、山下泰三氏(株式会社Cross Line Japan)の4人。


著者

イーベイ・マーケティングチーム

世界200か国・地域から年間1億6,700万人の購入者に利用されるグローバルなオンライン・マーケットプレイス「eBay」(イーベイ)。
この世界最大級の越境ECプラットフォームを通じて海外への販売を行う日本企業を、イーベイ・ジャパンがサポートします。