ロット管理とは
物流倉庫に商品を預けるうえでよく聞く「ロット管理」。今回はロット管理について詳しく解説していきます。
ロットとは
化粧品などを取り扱っているとよく聞く「ロット」。そもそもロットとは何でしょうか。
ロットとはモノの単位を指し、「同じ条件で製造される製品の製造物量、出荷数量の最小単位」という意味です。ロット自体には個数など一般的な取り決めがあるわけではなく、製品ごと、製造会社ごとに取り決められます。
ロットという言葉自体は抽象度も高く、業界や分野によって言葉の使われ方が少し変わってきます。ここではEC事業者様を想定して、物流倉庫におけるロットと、通販でロットを使用する場面について説明します。
通販向け物流倉庫におけるロットとは
通販向け物流倉庫においてロットを使う場面は「ロット管理」という言葉です。製造会社が設定したロット番号ごとに保管を行います。製造会社は作った日付などからロットを振り分けます。そのため、比較的同じ成分・工程で製造された商品ごとに管理を行うことになります。後程メリットの説明など行いますが、同じ品質の商品ごとに管理を行うため、管理の効率化やトラブル時のコスト削減につながります。特に化粧品では製造番号の表示が義務付けられているため、ロット管理が必須となります。
通販でロットを使用する場面
EC事業者様によって、OEM会社様から商品を仕入れて販売する会社があるかと思います。その際、OEM会社との話し合いで「最低ロット数」などといった話が出ます。どういった単位で製造が可能なのか、その単位としてロットが使用されます。
【コラム】製造番号の表示が義務付けられている化粧品
ロットや製造番号について話をしてきました。実際に化粧品では商品番号の表示の義務が付けられています。また、義務付けられてはいませんが、サプリメントや健康食品で製造番号を表示する企業様もあります。
ロット管理のメリット
ここまでロットや製造番号について話してきましたが、ロット管理のメリットとは何でしょうか。以下3つの理由が大きく上げられます。
☑コスト削減
☑保管品質の向上
☑不良品の特定・適切な返品対応が可能
まずコスト削減について説明を行います。ロットの単位を取り決めることで、毎回同じ数量を作ることになります。そのため、無駄な生産を行うことが減り、数量の管理を行いやすくなります。
次に保管品質の向上ですが、ロット管理を行うことは消費期限の管理につながります。そのため、お客様に消費期限が残り少ない商品を送付してしまうというミスが減ります。先入れ先出しを行うことで、商品がお客様に届いたときに一定の使用期間が保たれ、満足度の向上にもつながるでしょう。
最後に不良品に関してですが、もしも不良品などのクレームが発生した場合、同じロットの商品の回収など対応を決めることができます。同じロットの商品はほぼ同じ品質、同じ生産ライン、同じ原料、同じ日時に作られていることを意味するため、同じロットのものだけを不良品と決めることができます。基本クライアント様での対応となりますが、スピードロジでは契約状況(カスタマーサポート対応を利用しているかどうか)などに応じて部分的にサポートを行います。
ロット管理の課題
ロット管理にも課題があります。
☑物流倉庫によってはロット管理に対応していない
☑商品管理の際に入力する項目が増えるため、人為的ミスが起こる可能性がある
物流倉庫にロット管理が可能かどうか、また入力の際にはミスが起こらないように細心の注意を払いましょう。
ロット管理の行い方
ここまでロット管理に関して説明してきましたが、実際にどのように行うのでしょうか?
トランスコスモス北柏倉庫ではもちろんロット管理を行っております。届いた商品のロットごとに、WMSなど在庫や出荷を管理するシステムにロットを登録します。その際、商品バーコードにもロットを付与するため、1つの商品に対し複数のロットをお預かりしても大丈夫です!消費期限の設定がある場合は、ロット管理と合わせて消費期限管理を行い、先入れ先出しの方法で商品を出荷いたします。
ロット管理が必要な商材など、ぜひトランスコスモス北柏倉庫で運営しているスピードロジにご相談ください。
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