越境EC支援のイーベイ・ジャパン 「eBay Japan Awards2021」を発表 セラー・オブ・ザ・イヤーは3年連続でJP.Company
過去最多、のべ16社・個人が受賞
越境ECビジネスを支援するイーベイ・ジャパンは2022年2月24日、eBayで優秀な成績をあげた国内セラーを表彰する「eBay Japan Awards2021」を発表した。同賞は販売実績、バイヤーの評価、成長率、商品カテゴリーごとの販売などを選考基準に優秀なセラーを選定し、表彰するもの。今回は全5部門で過去最多となるのべ16社・個人が選ばれた。大賞のセラー・オブ・ザ・イヤーは、3年連続で4回目となる株式会社JP.Companyが受賞した。
周りに支えられ、やり続ける
世界的な越境EC市場の拡大の中で、日本セラーも参入が増え、実績も高まっている。そのなかで大賞を受賞したのが中古ブランドバッグ、アクセサリー、時計を販売するJP.Company。実績、バイヤーからのフィードバックなど総合的評価が最も高かった。代表取締役の荒木淳平氏は「賞はスタッフ全員の努力もさることながら、イーベイ・ジャパンのスタッフのサポート、混乱の中での配送業者の協力無くしてはあり得ないもので、感謝したい」とコメントした。
新人賞にあたるニューセラー・オブ・ザ・イヤーには森のピアノ製薬株式会社、香島英康氏(個人)が受賞した。フィルムカメラを販売する香島氏は受賞インタビューで「ストア開設から5カ月で目標をクリアできた。思っていたよりトラブルが多かったが、公認コンサルタントのセミナーで知り合った仲間の助けや、1日1品を出品することをやり続け、出品個数が増えるとランクも上がってモチベーションも高まった」という。
決済の変更で高額な高級時計、ブランドバッグに動き
部門賞にあたるカテゴリーグロースアワードではアパレル・バック・ブランド小物のカテゴリーでバリュエンスジャパン株式会社、時計とカメラ、2カテゴリーのダブル受賞でシュッピン株式会社、カードゲームで株式会社GLITと松井一樹氏(個人)、アニメアート・キャラクターグッズで株式会社 Ra・Muとシシド ユウキ氏(個人)、カメラで渡辺浩一氏(個人)、スポーツ関連グッズで株式会社ゴルフパートナー、オートパーツ(自動車部品)で有限会社ステップライズと若林誉弘氏(個人)の企業・個人がそれぞれ受賞した。
バリュエンスジャパンの藤本勇人リテール事業本部ALLU推進部副部長は「オークション形式の出品で認知を獲得するなどやれることは多い。日本の中古品はクオリティーが良いので、細かく説明して返品を避けながら売っていきたい。決済方法が変更になったので、高級時計やブランドバッグなど高額品も売れるようになった」とした。カメラと時計の2部門で受賞したシュッピンの小野新平グローバル戦略部副部長は「それぞれのアカウントを管理するのは大変だが、評価して頂き嬉しい。時計はロレックスなど高額な高級時計が販売できるようになったことが大きい。カメラはデジタルカメラ主力でeBayのトレンドとは違うが、ソニーなど日本のカメラブランドが売れた。21年は大きく伸ばしたが、まだ全社中古品売り上げの7%ぐらいなので、22年はリソースの確保やツールの導入などを行い、伸ばしていきたい」と抱負を語り、eBayにフィルムカメラの真贋保証サービスを要望した。
日本での人気商品が海外でも人気に
カードゲーム部門で受賞したGLITの代表取締役・杉村剛氏と松井氏は一緒にインタビューに登壇。杉村社長は「ピカチュウやリザードンなど日本で人気のあるものが海外でも人気。今年は昨年ほどのており、米eBayの中でのTOPセラーを目指したい。特に女性向けの中古クラブは日本でも商品量は少ないが、海外では女性比率が高くニーズもあるので、在庫があれば売れる。まだまだ伸ばす余地はある」とした。日本の市場の特性、強みを活かした販売方法、商品調達が評価につながっている。
このほか、eBayのマーケティングツールを有効に活用した時計、トレカを販売する株式会社アニマックがトラフィックアワードを受賞。公認コンサルタントアワードでは株式会社サードステップが選ばれた。