リコールについて徹底解説!メーカーの対策と注意すべきこととは
リコールとは?
市場に出た製品に欠陥が見つかった場合、消費者を守るために市場や消費者のもとに出回った製品を回収したり、無償で修理を行うことがあります。このような回収作業や無償修理は「リコール」と呼ばれます。
ニュースで耳にする機会が多いので自動車のリコールが印象に残りやすいですが、基本的にはどのような製品もリコールの対象です。
リコールの届出には2つのパターンがあり、「メーカー自身の判断により報告する場合」と「事故や不具合を報告し、国がメーカーに勧告する場合」があります。どちらも保安基準に適合していなかったり、適合しなくなる恐れがある場合にリコール制度が適用されます。
どんな業界で発生している?
メーカーが消費者に安全な製品を供給することは基本的な責務です。しかし、現実には周到な安全管理を行っていても製品に起因する事故の発生を完全にゼロにすることは難しいでしょう。
それはどの業界でも言えることです。
では、実際にどのようなリコールが発生しているのか、具体例を挙げます。
①食品メーカー
フリーズドライ製品を製造しているメーカーでは、乾燥剤の一部が商品に混入している可能性があることが判明。回収対象商品は4万本以上にのぼりました。
②家電メーカー
家電等を製造しているメーカーが製造する電気ストーブにて、製品が発火し、周辺を焼損する火災が発生。販売期間は約2年半に及び、回収対象台数は13万台以上にのぼりました。
③輸入製品販売事業者
輸入事業者が販売した家電製品で発火事故が4件発生。しかし、輸入事業者は廃業状態であり、製品回収が望めない状況。そこで販売事業者3社が協同でチラシを作成し回収の旨を広めました。
異物混入など食品のトラブルはSNSでの拡散なども影響し、社会的問題となりました。メーカーは製品の安全管理を適切に行うと共に、迅速かつ的確にリコールを実施することが大切です。
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