定期通販に最適な物流体制って?EC担当者必見の“続けてもらえる”運用のコツ

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SBSホールディングス

最近では、サプリや化粧品、スイーツ、コーヒーなどを“定期便”で販売するECサイトが増加しています。
いわゆる「サブスク型EC」と呼ばれるビジネスモデルです。
売上が安定しやすく、LTV(顧客生涯価値)も高くなるこのモデル。
でも実は、裏側の“物流体制”が整っていないと、せっかくの定期購入がすぐ解約されちゃうこともあります。

今回は、そんな「定期通販」にピッタリな物流体制ってどんなもの?
どうすればお客さまに“気持ちよく続けてもらえる”のか?
EC担当者さん向けに、現場目線で解説していきます!

定期通販に普通の物流がハマらないワケ

定期通販の運用は、普通の単発購入とはちょっと勝手が違います。
たとえば…
• 「毎月○日に届けてほしい」というお客さまが多い
• お届けのタイミングがズレるとすぐ不満につながる
• 商品だけじゃなく、チラシやプレゼントも回数に応じて変えたい
などなど。

つまり、“1人ひとりに合わせた細やかな対応”が必要になります。
でもそれを、手作業やExcelで管理してると…
「初回特典入れ忘れた」「解約したのに届いた」なんてことが起きてしまいます。
上記のようなクレームは起こりがちです…。

定期通販に必要な5つの物流ポイント

① お届けスケジュールの自動管理はマスト!
お客さまによって「30日ごと」「2ヶ月に1回」「15日スタート」など、発送のタイミングがバラバラ。
これを手動で追いかけるのは現実的じゃないです。
そこで必要なのが、受注システムと連携して自動で発送予定が組まれる仕組みになります。
WMS(倉庫管理システム)と連携できる物流倉庫なら、この手間がかなり減ります。

② 出荷ミスは解約の引き金になる
定期通販でよくあるのがこんなトラブル:
• 「3回目特典が入ってない」
• 「頼んだのと違う商品が届いた」
• 「遅れて届いたから他のブランドに変えた」
こういったちょっとしたミスが、お客さまの“もういいや”に直結してしまいます。
定期通販では、1回のトラブルがLTVに大打撃…なんてことも。
だからこそ、ミスを防ぐ仕組みやダブルチェック体制がある物流パートナー選びが大事になります。

③ 初回・2回目・3回目で同梱物が変わる!?
定期通販では、「初回限定のごあいさつチラシ」「2回目にクロスセル案内」「3回目で継続特典プレゼント」など、回数ごとに内容を変えることが多いです。
なので、
• 「この人は何回目の注文?」
• 「今回は特典付き?」
• 「チラシはどれを入れる?」
をしっかり管理できるオペレーションが必要。
毎回手書きのメモで仕分けをしていたらパンクします…。
自動で指示書を出力してくれるWMSや、それに対応できる現場体制があるかも見ておきましょう。

④ お届け変更やスキップ対応も地味に多い!
「来月は旅行に行くからスキップしたい」
「受け取り日時を変えたい」
「引っ越したから住所変更したい」
定期通販は、**“ちょっとした変更”が本当に多い**です。
ちゃんと反映しないと、「言ったのに届いた!」と怒られてしまうことも…。
リアルタイムで変更を反映できるWMS連携や、お客さまサポートと連動したスピーディーな出荷体制がカギになります。

⑤ 継続率を上げるためには“物流KPI”の見える化も重要!
売上や継続率だけでなく、物流側でもしっかりKPIを見ておきたいところ。
たとえば:
• 出荷ミス率(0.1%以下が目安)
• 初回納期達成率(指定通り届いてる?)
• 同梱ミス率(特典やチラシの入れ忘れ)
こうしたデータが見えると、どこを改善すれば継続率UPにつながるかが見えてきます。
物流をただの“発送作業”じゃなく、LTVを上げるための大事なパートナーと考えて連携していきましょう!

まとめ:定期通販は「物流」が重要

定期通販は、売上の安定化・ファンづくりにすごく効果的な仕組み。
でもその裏では、お客さまに“ちゃんと届く・気持ちよく続けられる”という体験を支える物流体制が超重要です。
• 発送の自動化
• ミスのない出荷体制
• フレキシブルな梱包対応
• スキップや変更への柔軟対応
• ロジスティクスKPIの改善
このあたりを押さえておけば、定期購入の満足度もアップ → 解約率もダウンしていきますよ。
「最近、定期の継続率が伸び悩んでるな…」
「新しくサブスク型を始めたいけど不安…」
そんなときは、定期通販に強い物流パートナーに相談してみるのが良いかもしれません。