在庫もFBAも一元管理!Amazon越境ECとサイト連携で失敗しない設定

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株式会社Cyber-records

Shopifyで海外販売を始めたいけれど、Amazonとの連携アプリ選びや出品・発送の不安で一歩踏み出せずにいませんか。
ShopifyとAmazonをうまくつなげれば、販売チャネルを広げて海外のお客さまに届くチャンスが増えますが、設定や流れがわかりにくいと感じることも多いはずです。

この記事では、初心者でも無理なく進められる基本の流れから、連携アプリ(Shopify Marketplace Connectなど)の活用、越境発送のポイント、販売を安定させるためのやさしいコツまでをわかりやすく解説します。
まずは落ち着いて一つずつ確認しながら、越境販売の第一歩を一緒に進めていきましょう。

事前準備とAmazonアカウントの整備

事前準備とAmazonアカウントの整備

▼販売市場と商品カテゴリの決定と社内体制の整理
最初は少数の国とSKUに絞ることで、想定外の手戻りを減らせます。
需要や言語、税制、禁止品目を調べ、カテゴリ承認やブランド登録の有無を早めに確認しましょう。
社内では在庫更新・商品編集・受注確認・問い合わせ対応の役割を分け、連絡チャネルと判断ルールを文書で残すと迷いが減ります。
小さく始めるほど失敗コストは小さく、改善の打ち手が見えやすくなります。

▼Amazonセラーアカウント開設に必要な情報と注意点
開設時は事業者情報、入金口座、税情報、本人確認書類を揃え、表記ぶれを避けます。
二段階認証は必須で、メインと予備の担当者を登録してください。
ブランド名で出すなら商標とブランド登録(Amazon Brand Registry)を同時進行し、権利面のリスクを早期に抑えるのが効果的です。
入金口座は海外送金の可否や手数料を確認し、想定より遅い入金サイクルでも回る資金計画を用意しておくと安心です。

▼越境販売に関する規制と輸出入の確認
各国の税制・規制は更新が頻繁です。
HSコードで分類を固め、追加要件が多い電池・化粧品・食品・電気製品は個別に精査しましょう。
関税込み配送(DDP)を選べば購入段階で総額提示ができ、受け取り時の不意な請求やカート離脱を抑えやすいという効果が期待できます。
税率は必ず最新ソースで照合し、販売国ごとの注意点をシート化しておくと運用の抜け漏れが減ります。

販売方式とフルフィルメント戦略の決定

販売方式とフルフィルメント戦略の決定

▼FBAと自己発送の違いと選び方の判断基準
FBA(Fulfilment by Amazon)は配送品質と表示優位が魅力で、購入率が上がりやすい一方、保管・出荷の手数料や前納在庫が必要です。
自己発送は柔軟で初期費用を抑えやすい反面、遅延や梱包品質のリスク管理が欠かせません。
判断軸は出荷量、サイズ・重量、季節要因、納期要求、資金繰りです。
売れ筋はFBA、ニッチは自己発送のような併用が現実的で、手数料改定や需要の変化に合わせて配分を見直す運用が堅実です。

▼関税と配送コストの設計と返品対応方針
価格は原価、プラットフォーム手数料、税金、梱包・送料、紛失や返品の費用まで逆算に含めます。
DDPで総額を明示すると体験が安定し、ネガティブレビューを減らせます。
返品は「再販可否・返送料負担・返金条件」を明確にし、国別の例外ルールも併記してください。
FBA利用時はAmazon標準に沿い、自己発送時は自社基準をページにわかりやすく表示して、問い合わせの手戻りを抑えましょう。

Shopify側の在庫管理と商品データ整備

Shopify側の在庫管理と商品データ整備

▼SKU命名ルールの策定と在庫の棚卸・重複チェック
SKUは「商品コード-色-サイズ-市場」のように見ただけで判別できる規則に統一し、GTIN(JAN/UPC)も必ず紐づけます。
CSVで一括抽出して重複や表記ゆれを洗い出し、Shopifyの在庫追跡を有効化してください。
実物バーコードとシステム値のズレは初期に徹底解消しておくと、連携アプリ導入後のエラーが激減します。

▼ASINマッチング方針と既存ASINへの紐づけ判断
同一商品は既存ASIN(Amazonの商品カタログ)に紐づけて実績を活用し、セット品や仕様差は新規ASINを作成します。
型番、寸法、素材、数量の一致を丁寧に確認し、誤紐づけという大きな落とし穴を避けましょう。
新規カテゴリは要件が細かいことが多く、申請〜承認までの時間も見込んだ計画が必要です。

▼商品タイトル・説明・画像・翻訳の最適化
タイトルは重要情報を前半へ、説明は「メリット→仕様→注意点」の順でまとめます。
画像は白背景の正面に加え、利用シーンや拡大を用意し、解像度と枚数の基準を満たすこと。
誇張表現や医療的な断定は避けるのが安全です。
翻訳は現地の言い回しと単位へ揃え、誤解の余地を減らす表現を選びます。

連携アプリの選定と接続準備

連携アプリの選定と接続準備

▼Shopify Marketplace Connectと他社アプリの比較
以前のShopify公式「Amazon販売チャネル」は終了しており、現在はShopifyが提供するアプリ「Shopify Marketplace Connect」や、CedCommerceなどのサードパーティー製アプリを使用します。
自動化の範囲を先に決めると選定がぶれません。
対象は在庫・価格・商品・受注・FBA在庫などアプリによって異なります。
同期速度と安定性、対応国と通貨、ログの見やすさ、料金体系(固定/従量)を比較し、まずは少量SKUでの検証を必ず実施してください。

▼API認証の概要と接続前に確認すべき設定項目
Amazon側の権限付与(SP-API)、Shopify側のアプリ権限は事前に整備します。
接続前に在庫追跡、送料・税の設定、倉庫ロケーション、通貨・言語・単位、返品ポリシーと連絡先の表示を点検。
具体的には「在庫は販売ロケーションごとに明確化する」「税・送料は国別の上書き設定を確認する」「通知メールの動作テストを行う」などの準備が揃っていると、初期エラーの大半を未然に回避できます。

▼同期ルールとマッピング設定 在庫優先順位
SKU↔ASINの対応、バリエーション、価格端数処理、セール上書きの可否を文書で定義します。
在庫バッファ(実在庫より少なく見せる設定)を行えば、過剰販売のリスクを軽減できます。
基本は在庫・価格はShopifyからAmazonへ、FBA在庫はAmazonを優先といった「元データの主従」を固定し、例外時の扱いも先に決めておきます。

自動化、テスト運用、運用後の監視と対応

自動化、テスト運用、運用後の監視と対応

▼受注処理フローの設計とFBA時と自己発送時の違い
テストSKUで受注〜出荷〜追跡の流れを検証します。
FBAは自動出荷・追跡反映が中心で、Shopify側は通知確認と問い合わせ対応に注力します。
自己発送はピッキング、梱包、出荷、追跡登録までの手順を標準化し、土日体制や在庫切れ時の代替案も整えておくと、評価の落ち込みを防止できます。

▼テストSKUで行うべき連携確認項目と想定エラー
在庫と価格の反映速度、通貨や端数の処理、商品情報の更新範囲、受注の取込み〜追跡連携、返品・キャンセルの状態遷移を確認します。
よくあるエラーは「バーコード不一致」「カテゴリ制限」「画像基準違反」「住所表記のゆれ」「API制限超過」などです。
時系列ログとエラーメッセージの保存が、原因の切り分けと再発防止に直結します。

▼監視すべきKPIとアラート設定
在庫差異率・同期遅延・出荷遅延率・返品率・評価と返信速度を定点観測し、閾値でアラートを出せるようにします。
商品ページの表示崩れや抑制も定期巡回します。
初動は「影響範囲→原因候補→再発防止」の順で整理し、Shopify Flowや自動通知で人的漏れを減らすと安定します。
SKUや国が増えたら外部支援の活用も検討し、権限・復旧手順・SLAを事前に合意しておくと安心です。

まとめ

ShopifyとAmazonの連携は、越境ECを成功させるための強力な手段です。
成功の鍵は、いきなり全商品を並べるのではなく、「少数のSKUでテスト運用 → エラー解消 → 拡大」という堅実なステップを踏むことにあります。

特に重要なのは以下の3点です。

1. 準備:現地の規制・税制を確認し、アカウントの権限を整える
2. データ:SKUやJANコードを整備し、Shopify Marketplace Connect等のアプリで連携する
3. 配送:FBAと自己発送を使い分け、関税(DDP)や返品ルールを明確にする

最初は設定項目が多く感じるかもしれませんが、一度連携フローが確立されれば、販路拡大のスピードは格段に上がります。
ぜひこの記事を参考に、世界への扉を開いてください。

<ご注意>本記事は執筆時点の情報に基づきます。AmazonやShopifyの仕様、各アプリの機能は予告なく変更されることがあります。最新の内容は各公式サイトで必ずご確認ください。


著者

株式会社Cyber-records

2008年にGLOBAL EC COMPANY(GEC)として創業し、以来、ECビジネスの啓蒙者として、運営代行、コンサルティング、ブランディングなどに従事。モールおよびマーケットプレイスのEC支援サービスの提供に加え、ふるさと納税事業や越境ECの支援も行う。

https://www.cyber-records.co.jp/
https://www.cyber-records.co.jp/amazon-l

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