eコマースの歴史がわかる!EC業界年表まとめ(1996年~2015年)

ECのミカタ マーケティング部

黎明期(1996年~2000年)

1996年、PC普及やインフラが整ったことによりインターネットの利用者が劇的に増加しました。それに伴って、ITビジネスが多く生まれ、今では知らない人がいないようなショッピングサイトが次々と誕生します。まず始めに、エム・ディー・エム(現在の楽天株式会社)です。1996年にショッピングモール「楽天市場」、翌年に「楽天スーパーオークション」をスタートさせました。もう1つの大きな出店型モールである「Yahoo!ショッピング」は、1999年に「Yahoo!オークション」と同時にサービスを開始。2000年には、これまでのショッピングサイトとは少し違うサイト「Amazon.co.jp」が、本を販売するECサイトとしてオープンしました。

また、今では「ググる。」という言葉が存在するように誰もが利用しているGoogleですが、2000年に「Google日本語検索サービス」を始めます。より目的に合ったWEBサイトが日本語でも見つかるようになったのです。

第一次成長期(2001年~2005年)

ECサイト利用者が年々増加していくに当たって、パソコンで操作するネットショッピングだからこそ起こる、操作ミスなどの消費者トラブルが多くなりました。誤ったボタンを押してしまった、数量を間違えて発注してしまった経験が皆さん一度はあるのではないでしょうか。そのトラブルを助ける法律として、2001年に電子消費者契約法が施行されました。翌年2001年には、アマゾンジャパン株式会社が出店型の販売形式として「Amazonマーケットプレイス」を開始します。

ネット上で個人情報を扱うことが増え、消費者のなかで「漏洩リスク」があるという意識が高まるきっかけとなったのは、2005年に施行された個人情報保護法です。この個人情報を取り扱う事業者に対する法律によって、事業者が個人情報に対して行わなければならない業務を怠ると、罰が科せられるようになりました。

第二次成長期(2007年~2009年)

現在では世界中で利用者が多いiPhoneが2007年に販売を開始しました。2008年には、2002年に施行されていた特定電子メール法(迷惑メール防止法とも呼ばれています。)が改正されます。よくメルマガを送って良いかどうかチェックを付ける項目を目にするかと思いますが、この改正で、宣伝メールを送る場合は同意を得なければならなくなりました。

Amazonは、Amazonマーケットプレイスに出品したEC企業が、商品を保管から配送まで委託できるサービス、「フルフィルメントby Amazon」を開始しました。配送業務に時間をとられ、コア業務が出来なかったECサイト事業者には、嬉しいサービスとなりました。また、翌年の2009年にはAmazonが当日配送サービス、楽天市場も翌日に商品が届くサービス「あす楽」を開始しています。すぐ手に入る実店舗での販売とは異なり、EC業界では配送のスピード感が求められています。

第三次成長期 (2010年~2015年)

2010年、フラッシュマーケティングという、共同購入において割引になるクーポンサイトが次々と登場します。こちらは、期間限定で割引などの特典がある商品を販売するマーケティングを指し、SNSが普及したことによって、より一層注目を浴びるようになりました。また、Yahoo!がGoogleの提供する検索エンジンを採用し、ECサイト事業者には大切な検索エンジン対策も、この採用によって在り方が大きく変化することになります。

FacebookやTwitterなどのSNSが拡大したので、ECサイトはコミュニケーションやマーケティングツールとしての活用事例が多くなりました。ユーザーの購入方法、時間帯にも変化をもたらし、自宅に居ない時間でも購入がしやすく、通勤時間などを利用してネットショッピングする方も多いのではないでしょうか。それにより、スマートフォンで訪問したユーザーに対して見やすく、選びやすく、購入しやすいサイトにすることがより求められるようになりました。検索エンジンサービス提供会社は、スマートフォンに適していないサイトは、スマートフォンから検索された場合、検索結果として表示されにくくなるとも発表しています。最近では、スマートフォンアプリ内で購入できるアプリが拡大しており、特に出品販売できる「フリマアプリ」などが代表的です。

それまではネット販売をしたいと思ってもなかなか出品が難しいと断念する方が多くいました。しかし、2012年にかんたんECと言ってより手軽にECサイトを制作できる無料版のASPカートが発売されました。最短で数分で出品できるとあって、利用者は増加しています。

そして2013年。ヤフー株式会社が、Yahoo!ショッピングの出店料金を無料にすると発表しました。これは「eコマース」革命と呼ばれ、EC業界に大きな影響を与えることになります。費用を気にしなくて良いので、誰でも簡単にネットショップを始められるようになりました。また株式会社リクルートライフスタイルは、日常生活利用に特化した「ポンパレモール」を開始しています。

昨年2015年は、配送サービスや受取サービスが充実になりました。これまでネットショッピングをする消費者が増えたのと同時に、配達しても本人が不在であったり、なかなか商品が受け取れなかったりというのが問題となっていました。サービスの例としては、再配達の必要がなくなるポストインでの配送サービスや、コンビニ受取りサービス、不在でも受け取れる宅配BOXなどがあります。そしてアマゾンジャパン株式会社は、カート利用者の離脱を減らすための提携サービス「Amazonログイン&ペイメント」をスタートしました。このサービスは、保有のAmazonアカウント情報でAmazon以外の店舗でもログインをして購入できるサービスになっています。このサービスによって、一度登録してしまえば、配送先やクレジットカード情報などを入力する手間が省くことができます。より簡単にネットショッピングすることが可能になったのです。

このように時代の変化に伴い、ECサイトのあり方や運営の仕方などが日々変わってきています。時代に沿ってECサイトを運営していくことによって、注目のされ方は変わり、お客様は増えてきます。ECのミカタでは、ネットショップ・EC運営のお悩みについてのご相談を承っています。完全無料ですので、お気軽にご利用ください。

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