当社は「IRCE」の公式ライセンスパートナーとして6月5日～9日にアメリカのシカゴで開催された世界最大のEコマースイベントに参加し、日本より数年先を進んでいると言われるEコマース先進国のアメリカで発信される情報や事例を収集してきました。

アメリカで起きているECの急速な変化から当社なりの日本のEC近未来予測等を共有いたします。

今回は「すべての企業にとってアマゾンの活用が必須の時代に入った」アマゾンのトピックスを中心にレポートいたします。

アマゾンの活用が必須の時代に

今年のイベント全体を通して感じたことは、アマゾンが話題の中心となり極論で言うと「すべての企業にとってアマゾンの活用が必須の時代に入った」です。

つい先日もアマゾンが米高級食材チェーン大手のホールフーズ・マーケットを約１兆５千億円で買収することで合意するという大きなニュースが飛び込んできました。

また視察先のシカゴにもアマゾンの実店舗「Amazon Books（アマゾンブックス）」が確認でき、店舗内はアマゾンのショールームの場としてアマゾン会員になることの優位性・利便性を感じることのできる仕掛けが随所にされていました。

ECの巨人がリアルチャネルを急速に拡大するという次のステージへ動いたことが実感できました。

アマゾンの成長とその活用方法

アメリカにおける2016年のEC全体の伸びは前年比15.6％増で成長していますが、アマゾンのEC全体に占める割合は43％という状況になっていて、成長を支える有料の「プライム会員」はアメリカの世帯の49％という驚異的な成長をしています。

このような状況からもアマゾンのマーケットプレイスをいかに活用するか、がテーマと言えます。

「IRCE」イベントのアマゾンセミナーで共有された活用ポイントとしては、

◯重点項目
・検索想定キーワードを選定し、関連キーワードをコンテンツに含める
・カテゴリ選択項目は５つ全部使い切る

◯消費者が作ったコンテンツを活かすべき
・レビューを読んでまずは学習する
・質問内容を重点項目に移動させる
・悪いレビューを対策した内容を重点項目に埋め込む

◯画像にベネフィットを含める
・メイン画像以外の画像に有益な情報を含める

などがありました。

また、スポンサープロダクト広告も費用対効果が安定している状況ですのでこの活用も必須になっています。

３年後の日本EC予想

アメリカで見たアマゾンの急速な進化は、3年以内に日本でも起こる可能性が高いです。

日本ではモール系は楽天中心に動いていますがメーカー系企業中心にアマゾンの進化とともにアマゾンチャネルの活用が必須になるかと思いますので、アマゾンの本格活用をスタートいただければと思います。