EC事業者も物流システム!?利用すべきはどんな業種?
EC事業者の多くは、受注一元管理システムを導入しなければECサイトは運営できない!と考えているように思います。
もちろん、受注一元管理システムには、複数モールを管理しやすくするという機能が盛り込まれていて、実際に受注業務改善にとても役立つと思いますので、EC事業者によっては必要でしょう。
しかし、会社によって、また商品によって、「大切にしなければならない」ことが異なるのでは?という提案をしたいと思います。
そんな視点で、EC事業者が受注一元管理システムではなく、物流システムを利用した方が良い場合について、お伝えします。
受注一元管理システムを導入して便利になったところ、困っているところ。
受注一元管理システムを入れて何がしたいのか?何を解決したいのか?
・複数のモールの注文を1つの管理画面で処理ができる。
・同じデータで商品ページを複製できる。
・モール間在庫連携ができる。
こういうところでしょうか?
逆に受注一元管理システムを入れたのにまだ困っていることはないでしょうか?
・在庫管理をしているが、在庫がずれる。
・在庫連携しているのに売り越し、売り逃しが減らない。
・誤出荷が多くなってきた。
・出荷するときに、商品がどこにあるか分からないので時間がかかる。
・システムの連携が多すぎてややこしい。複雑になってきた。
・ECのために在庫を分けて、別で管理しなければならない。
正にこういう事を悩んでいる、感じている企業様にとっては、物流システムが向いていると思います。
物流システムのススメ。どんな強みがあるのか?
1、在庫管理のレベルが違う
物流システムは、プロの物流会社が利用するシステムなので、在庫を正確に保つことを最重要視されています。そのため在庫がずれない仕組みがあると考えて良いと思います。
特に、引き当てという機能が違います。注文生成時に在庫をしっかり、引き当て(ロック)しますので、複数注文が重なっても順番に在庫を引き当て、早い注文から在庫を割り振っていきます。
そのためフリーの在庫数も正しい数値となりますので、売り越しがなくなります。また、正しい在庫管理をすることで、売り逃しもなくなり売上に貢献します。
受注一元管理システムにも在庫管理はありますが、物流システム側からすると、似て非なるものといいたいくらい違います。もし、在庫がずれるな、と悩んでいる方は、物流システムをお勧めします。
2、誤出荷対策
特にアパレルや靴などSKU数が多い業態に必要と感じますが、多くの物流システムは、物流のプロの現場で利用できるクオリティのため、出荷検品を行う事が前提となっています。
バーコードで検品することにより、目視確認による人的ミスを撲滅させます。プロの物流現場では目視などは信用しませんので、当然の事なのです。
3、ロケーション管理
これまたプロの物流現場を引き合いに出してしまいますが、物流の仕事は、複数の会社の在庫を管理し、出荷を行う事を求められます。
そのため非常に多くの商品の管理をするため、正直、スタッフは商品の事を理解していません。
多くのECの事業者では、ベテランの1人に聞けばなんでもわかるという事があると思いますが、そういう事は期待できません。全てシステムで管理しています。
そして、多品種小ロットの取り扱いをしなければならないECの現場では、どこにあったかな~?という記憶は全く期待できません。システムが、どこに行けばこの商品があるというのをすべて教えてくれます。それがロケーション管理です。
ピッキングという作業の時に、どこにあるか迷ってしまうようでは、物流のプロが事業として利益を出すことはできませんので、物流システムでは、最短で必要な商品を持ってこれるように、ロケーション管理は欠かせない機能となっています。
この3大要素が受注一元管理システムと物流システムとの違いとなります。
もし、まさにこういうことで悩んでいたんだ、こうすれば解決できるのか!と感じたのであれば、御社のビジネスには、物流システムが必要なのかもしれません。
もちろん、受注一元管理システムと連携して、物流側だけを使う事も可能です。
筆者コメント:受注一元管理ができる物流システムmylogi
ECの受注一元管理システムの受注部分と物流システム部分が一体化になっているのが、当社が提供しているmylogiです。
一般的には受注システムと物流システムは、2つ借りて、CSVで注文データを行ったり来たりさせますが、その必要はありません。1つのシステムで、在庫も注文情報も管理できるので、非常にシンプルに利用できます。
このシステム1つで物流外部委託(3PLやフルフィルメントサービス)を利用することも可能です。アパレルECサイトを運営していて物量が増えてきたので、外部に物流を任せたいと考えている企業様にはとても利用しやすいシステムとなっています。
システムは、皆が使っているからではなく、自社の商品にむいているもの、会社として大事にすべきことを守れるもの、自社の課題を解決してくれるものを探して利用して頂く必要があります。
システム次第で、ECサイトの成長を加速させたり、減速させたりしますので、システム選びは慎重に。