23,000社の分析から見えた、中小企業が直面する『集客課題』

河崎 玲央奈

こんにちは。アフィリエイト広告プラットフォーム「A8.net」のマーケティング担当、株式会社ファンコミュニケーションズの河崎と申します。

中小企業さま向けに、アフィリエイト広告の基本要素を「専門用語を使わずに」「わかりやすく」「中立に」お伝えするコラムを、全6回に分けてお送りしています。

第3回のテーマは「23,000社の分析から見えた、中小企業が直面する『集客課題』」です。

前回は、アフィリエイト広告が企業やユーザーにもたらす役割をご紹介しました。今回は、広告主である「企業」にフォーカスし、アフィリエイト広告を出稿する企業の特徴や課題を解説します。

今回は、アフィリエイト広告に出稿検討中の企業さまに実施したアンケートを元に、その傾向をご紹介します。

過去記事はこちら!第1回/第2回

アフィリエイト広告に出稿する企業の特徴とは?

月間広告予算

上記の図は、弊社A8.netにお問い合わせいただいた企業さまに実施した、月にかける広告予算のアンケート結果です。 このグラフから、およそ4割の企業が10~30万円といった比較的金額を抑えた広告運用の中で、新たにアフィリエイト広告を検討していることがわかります。

誰もが名を知るような大手企業であれば、大々的に広告費をかけ、さまざまなチャネルで露出を図るケースが多いです。しかし、中小企業やスタートアップ企業などの場合、同様にコストをかけることは難しい場合もあります。「現在は出稿していない」が24.1%であることから、これまではSNSアカウントの運用や、自社ブログなどでの集客しか行っていなかった企業もあるでしょう。

そのなかで、WEB広告を実施して露出強化するとなれば、企業ができるかぎり費用対効果の高い手段を探すことは、ごく自然なロジックだといえます。

従業員数

上記は同アンケートにおける、各企業の従業員数です。

この結果から、主に10名以下といった少人数な組織体制の中小企業が、アフィリエイト広告を検討していることがわかります。

実際にお話を聞くと、単独でEC部門やマーケティングを管轄している「ひとりEC」状態であったり、店舗などの現場対応と兼務されていたりと、中小企業の担当者さまは非常に業務範囲が幅広いことが伺えます。

そのため、業務効率向上を求めてアフィリエイト広告を検討される中小企業も増えています。
というのも、アフィリエイト広告では、商品が売れるようにPDCAを回すのはメディアとなります。訴求の切り口を変えたり、記事のメンテナンスをメディア側で行ってくれるため、企業側に大幅な運用工数がかかることは少ないといえます。

そのかわり、企業側からはセール情報やキャンペーン企画の発信など、コンテンツ作成の種となる情報提供は定期的に行うことが理想です。

今回はアンケート結果の一部を抜粋して紹介しましたが、フルバージョンをご覧になりたい方は、下記のリンクからダウンロードが可能です。

ダウンロードはこちら

中小企業の多くがぶつかる、「露出先の少なさ」という課題

アフィリエイト広告の導入によって、企業が解決したい課題として最も多く挙げられる点が「露出先の増加」です。実際に弊社が実施したアンケートでも、「CVR向上」や「コストコントロール」などの項目を抑えて1位となっています。

・商品は完成しているが、露出先がない
・露出先はできるだけ増やしたいものの、対応リソースがない
・そもそも掲載交渉のノウハウがない

など、広告主である企業が掲載先を探すには、いくつもの課題があります。加えてそれらを少人数で対応するとなれば、難易度はさらに高まります。

自社のSNSアカウントやブログのように、企業が直接的にアプローチする「プッシュ型」の施策もありますが、あくまでフォロワー・読者がいてこそ成り立つもの。
自社以外の情報発信面を持つことで、見込み顧客が検索した際目に留まるような「プル型」の状況も作っておきたいところです。

ユーザーの声から製品を磨くことが、口コミマーケティングの真髄

これらの課題に対し、企業はアフィリエイト広告のプラットフォームであるASPに登録することで、複数のメディアに対し掲載打診を行います。

中小企業の場合、限られたリソースやコストを最大限に活用することが求められるため、より的確にターゲット層にリーチすることが重要です。その点、アフィリエイト広告を掲載するメディアは特定の分野に特化しており、より専門的な目線での口コミやレビューを求めるユーザーに情報を届けられます。

メディアが作成した口コミ記事やSNS投稿はWEB上に蓄積され、ユーザーのさまざまな検索ニーズを満たします。それらは、必ずしもポジティブな意見だけではないかもしれません。しかし、それは日常的なユーザーだから見える「売れ筋へのヒント」にもなり得ます。

ユーザーは何かを購入する際、複数の口コミやレビューを比較・検討します。口コミマーケティングにおいては、良し悪しも含めその口コミの数や、内容のバリエーションが重要です。ユーザーの声に耳を傾け、中長期的にプロダクトを改善する観点で口コミマーケティングに取り組んでおけば、その効果は必ずどこかで企業に返ってくるでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回は、アフィリエイト広告に出稿する企業の特徴や課題について、弊社独自のアンケートを交えてご紹介しました。次回は、アフィリエイト広告のプラットフォームである「ASP」について、詳しく解説します。

弊社「A8.net」のHPでは、アフィリエイト導入企業の事例なども詳しくご紹介しています。
少しでもアフィリエイト広告にご興味を持たれた方は、ぜひ覗いてみてください。


著者

河崎 玲央奈 (Reona Kawasaki)

2018年ファンコミュニケーションズに入社。アフィリエイト広告の導入支援からアフィリエイトメディアの営業担当など、幅広い業務を経験したのちにA8.netのマーケティングを担当。
現在は主にオウンドメディア運営のほかに、コラムや導入事例といったコンテンツの企画~取材~執筆業務に従事。

社内では軽音サークルに所属し、ベースを担当。
趣味は猫とヴィンテージ雑貨集め。