【はじめてでもわかる】ASPってなに?基本情報から広告代理店との違い、種類まで
こんにちは。アフィリエイト広告プラットフォーム「A8.net」のマーケティング担当、株式会社ファンコミュニケーションズの河崎と申します。
中小企業さま向けに、アフィリエイト広告の基本要素を「専門用語を使わずに」「わかりやすく」「中立に」お伝えするコラムを、全6回に分けてお送りしています。
第4回のテーマは「【はじめてでもわかる】ASP(Affiliate Service Provider)ってなに?」です。
前回は、アフィリエイト広告を出稿する企業の特徴や課題をご紹介しました。今回は、広告主である企業と、広告掲載先であるメディアの間に立つ存在、「ASP」についてご紹介します。
そもそも「ASP」とは?
ASPはアフィリエイト・サービス・プロバイダの略で、広告を出稿する企業(広告主)と、WEBサイトやSNSなどに広告を掲載したいメディアを仲介するアフィリエイト広告の配信事業者です。
弊社「A8.net」も、ASPと呼ばれるうちの1つです。
ASPは、アフィリエイト広告を導入するうえで必須ともいえる存在ですが、大小含めさまざまなASPがあり、得意とするジャンルや提供サービスも異なります。
ASPの役割
ASPの基本的な役割としては、以下の3つが挙げられます。
● 企業(広告主)とメディアを結びつける
● アフィリエイト運用の管理システムを提供
● メディアに支払う報酬の計算・支払い
企業とメディアを結びつける
まずASPの大きな役割として、広告主である企業とメディアを結びつける点があります。
ASPは、多数の企業とメディアを抱えるプラットフォームを運営しています。
広告主は自社の商品やサービスに関する情報をASP上で公開し、メディアはその中から自分のWEBサイトやSNSなどに適した商品を選んで掲載します。ASPは、この両者をマッチングさせる場所そのものを提供しています。
また、掲載に関わる契約や条件交渉の仲介も行い、スムーズな提携関係の構築をサポートします。
本来、「広告費を節約したい」広告主と、「広告収益を増やしたい」メディアの意思は矛盾するものです。ASPは企業とメディア双方が納得する条件調整を行い、アフィリエイト広告の円滑な運用につなげます。
アフィリエイト運用の管理システムを提供
ASPは、企業がアフィリエイト広告を運用するにあたってのさまざまなシステムを提供します。
● 効果計測のためのレポート機能
● 成果のトラッキング機能
● メディア提携促進のオプション機能
● メディアへの情報発信機能
などを提供し、アフィリエイト広告の効率的な運用を支えます。企業は運用状況に応じてLPのクリエイティブやメディアに支払う報酬などを適宜変更し、費用対効果の最適化を図ることができます。
ASPというプラットフォームに登録することで、企業は技術的な作業ではなく、売上を伸ばす本業に集中できます。
メディアに支払う報酬の計算・支払い
ASPはメディアから発生した成果を正確に追跡し、企業が事前に設定した条件に従って成果報酬を算出します。その後、ASPは計算結果に基づいて企業から広告費を回収し、メディアへの支払いを代行します。
企業にとっては、複数のメディアと金額交渉することは人的、時間的リソースもかかります。金額交渉に時間がかかってしまったせいで、売り出したいタイミングを逃すことは避けたいもの。
ASPがこのような金銭取引に関わる領域を代行することで、企業側は(複数のメディア企業)間の煩雑なやり取りが不要となり、円滑で透明性の高い運用が行えます。
ASPと広告代理店の違い
以上を踏まえると、ASPは広告代理店の役割と近いように感じられます。実際に、広告代理店経由でアフィリエイト広告を実施する企業もいます。
ASPと広告代理店は主に「立ち位置」「報酬体系」「対応範囲」に違いがあります。
立ち位置
ASP:企業とメディアの仲介役であり、プラットフォーム
広告代理店:企業の相談役。総合的なマーケティング支援を行う
報酬体系
ASP:基本的に成果報酬型(購入や申し込みなど成果に応じて報酬が発生)
広告代理店:固定報酬や広告費から一部上乗せなど、さまざまな報酬体系がある
対応範囲
ASP:LPやバナー改善など、アフィリエイト広告経由の運用管理をサポート
広告代理店:広告戦略の立案から制作、運用まで対応
特にどちらが良い・悪いなどはありませんが、報酬やメディアなどを自社で運用管理したい場合はASP、すべておまかせしたい場合は広告代理店、といった考え方がわかりやすいでしょう。
ASPの種類
ASPは主に「オープン型」と「クローズド型」の2種類に分けられます。
メディア側の登録方法に違いがあることがポイントです。
A8.netは、オープン型に分類されます。
「オープン型」と「クローズド型」、どちらにもメリット・デメリットがあります。
中小企業やスタートアップ企業といった、まずは認知度をあげたい場合はオープン型、テストマーケティングのように小規模で販売したい場合はクローズド型がよいでしょう。
どちらか決めかねる場合は、両方のASPから話を聞いてみることも有効です。サービス内容はもちろん、担当者の対応、想定される売上金額なども具体的にヒアリングできます。
ASPごとの特徴を具体的にまとめた記事は、以下をご参照ください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、ASPの基本情報や特徴、主な種類についてご紹介しました。
目的に沿ったASP選択が、アフィリエイト広告の導入効果を左右します。この記事をきっかけに、ぜひ貴社にぴったりのASPが見つかればうれしく思います。
次回は広告掲載先である「メディア」について、詳しく解説します。
弊社「A8.net」のHPでは、アフィリエイト導入企業の事例なども詳しくご紹介しています。
少しでもアフィリエイト広告にご興味を持たれた方は、ぜひ覗いてみてください。