日本のeBayトップセラーが表彰される一大イベント『eBayJapan Awards 2024』セラー・オブ・ザ・イヤーはシュッピン株式会社が3年連続で受賞!ニューセラー・オブ・ザ・イヤーの栄冠には株式会社羅針が輝く
2025年3月7日(金)、東京・大手町三井ホールにて『eBay Japan Awards 2024』が開催された。この1年に一度のイーベイ・ジャパン最大のイベントでは、一年間の販売実績や顧客満足度といった様々な要素から判断されて選ばれた、日本のeBayセラー(販売者)のトップらが表彰される。今回のテーマはSeller(セラー)とCelebration(お祝い)を掛け合わせた【Sellerbration(セラーブレーション)】。ビビットなピンクとパープルをベースに、ホワイトの「eBay」ネオンサインがステージ中央で輝くアメリカのクラブのような会場に、全国各地から受賞セラー、ノミネートセラーと関係者らが集結した。最優秀賞『セラー・オブ・ザ・イヤー』の栄冠に輝いたのは、3年連続受賞を達成したカメラ販売のシュッピン株式会社。優秀賞の位置づけである新人賞『ニューセラー・オブ・ザ・イヤー』は高級腕時計販売の株式会社羅針が受賞した。その他、法人・個人セラーが特別賞と部門賞を合わせた計20の賞に選ばれた。
【セラー・オブ・ザ・イヤー】シュッピン株式会社
『セラー・オブ・ザ・イヤー』ほか4冠を達成した、シュッピン株式会社の齋藤氏
3年連続で『セラー・オブ・ザ・イヤー』の栄冠に輝いたシュッピン株式会社。カメラ専門店「Map Camera」として他にも『カテゴリーグロースアワード』、『顧客満足度アワード』、『eBaymagアワード』の4冠受賞となった。すでに世界に2万4000人以上のフォロワーを持ちながらも毎年圧倒的な売上成長率を維持し、日本を代表するカメラ販売セラーとして活躍していることが授賞の理由となった。常務取締役の齋藤仁志氏は「(この賞を受賞できて)本当に驚いている。お客様について話い合いながら進めていくのが弊社の仕事スタイル。まだ出品していない地域もあるので、eBayの強力なプラットフォームを使って今後も販路を拡大しながら、日本のクオリティを世界に発信できればと思う」と喜びを述べた。
【ニューセラー・オブ・ザ・イヤー】株式会社羅針
『ニューセラー・オブ・ザ・イヤー』を受賞した株式会社羅針の保坂氏(写真右)
新人セラー賞『ニューセラー・オブ・ザ・イヤー』を獲得したのは、今年で設立19年目を迎える高級腕時計専門店、株式会社羅針。銀座、新宿、大阪に4軒の実店舗を構え、2024年に円安が進んだことからeBayで本格的な販売を開始した。わずか1年で高級腕時計販売の圧倒的な実績を残し、丁寧な顧客への対応から世界中にリピーターも多いことが今回の授賞理由となった。主任の保坂太一氏は「この場に立っているのは私だけだが、この賞は会社の従業員全員で勝ち取った賞だと考えている。また来年もこの場に呼んでもらえるよう、気持ちを新たに頑張っていきたい」と意気込みを見せた。
【カテゴリーグロースアワード】初のノミネート形式が採用。12名(社)の最優秀賞受賞者が壇上で喜びを述べた。
喜びをかみしめるファッション部門カテゴリーグロースアワードの受賞セラーたち
12のカテゴリーで目覚ましい成長率を記録し、他のセラーのお手本となる販売活動によって高い顧客満足度を獲得したセラーに贈られる『カテゴリーグロースアワード』。今回はeBay Japan Awards史上初となるノミネート形式が採用された。部門ごとに事前にノミネートされた3名(社)が来場し、授賞式ではじめて最優秀賞受賞者が発表されるスタイルだ。MCが発表するその瞬間まで、会場には緊張した空気が漂った。
数少ない女性受賞者となったジュエリーカテゴリーの最優秀賞、株式会社パーパスの係長山本ゆい氏は「今年はeBayアカウントを開設して10年目の節目。このタイミングで素晴らしい賞をいただけて光栄だ」とコメント。スニーカーカテゴリーの最優秀賞、ヤマショウマネジメントサービス株式会社のCEO山下竜太郎氏からは「この賞は自分1人の力で勝ち取ったわけではない。何より一緒にノミネートされた2人のセラーとのフレンドシップがあったからこそ、私はこの賞を取れたと信じている」とセラー同士の絆を感じられる一言が。カードゲームカテゴリーではChai TCG Japanが最優秀賞に。代表の中島雄大氏は「娘が生まれて、家族の生活を豊かにしようと思って2年前に始めたeBayで、まさか今日こんな賞をいただけるところまで来るとは思ってなかった」と驚きを口にした。
今年も自動車パーツカテゴリーの最優秀賞に輝いたのは株式会社Laffey。元高校数学教師という異色の経歴を持つ代表取締役の荒木誠氏は「2年連続で栄えある賞を受賞できて光栄に思う。また来年も受賞できるように頑張りたい」と意気込みを見せた。新設されたコンシューマー&エレクトロニクスカテゴリーの最優秀賞受賞者、AC GEAR JAPANの代表Yaman氏は「弊社は大きい商品をたくさん取り扱っているので、一緒に梱包を手伝ってくれた妻に感謝したい」と夫婦二人三脚で賞を勝ち取った喜びを述べた。
殿堂入りセラーは特別枠で登場
青が鮮やかなモンゴルの正装を身にまとった、株式会社JP.Company代表取締役の荒木氏
2019~2021年の3年連続で『セラー・オブ・ザ・イヤー』を受賞し、2022年には新設された『eBay Japan 名誉セラー』を獲得して殿堂入りを果たした株式会社JP.Companyは、Seller Spotlight動画とともに輝かしい業績や取り組みが紹介された。「日本のセラー全体が盛り上がり、世界の中で認められていけば、もっと日本のセラーに有利になることが増えて得をしていくと思う。(私たちは)それを引っ張っていける存在になれたらいいなと思う」と代表取締役の荒木淳平氏は熱く語った。
日本からの商品の信頼性を上げる鍵は真贋保証サービス。OpenAI社やFacebookとの提携、多彩な広告戦略は日本セラーの売上を促進させるチャンスに。
eBayのAIへの投資について説明するイーベイ・ジャパン代表取締役社長 岡田雅之氏
授賞式冒頭、イーベイ・ジャパン代表取締役社長の岡田雅之氏はeBay USの調査をもとにインサイトを発表した。「アメリカ人バイヤー(購入者)の日本へのファミリアリティ(日本から商品を購入できるという事実の認知度)が25%と一番高かったものの、購入理由は「品揃えが豊富」で「お得」だからであり、二位で24%のEUで理由に挙がる「信頼度」が抜けているのが課題。ここは今後、真贋保証サービス(Authenticity Guarantee)を活用して日本が伸ばしていくべき点だ」と説く。また「日本の全セラーにハンドバッグの真贋鑑定付き配送サービスを利用してもらえるようになった。腕時計やジュエリーについても間もなくアナウンスがあるので、ぜひ利用してもらいたい」と述べた。他にも、アメリカ国内で動画広告、路上広告、テレビ、芸能人とのタイアップなど様々な手段でeBayが広告を打ち出していることや、最近のFacebook Marketplaceとの提携、OpenAI社との提携によるAI対応の進歩についても触れた。日本からアメリカへ出品するセラーへますますチャンスが広がっているという。
リファービッシュ(整備品)プログラムが日本の全セラーへ近日中に開放。アメリカ政府の相互関税は今後注視する必要あり。
eBayグローバルの責任者4名によるセッションも設けられた。eBay USハードグッズ・ジェネラルマネージャーのミカエラ・アモーラ氏は、リファービッシュプログラムが間もなく日本の全セラーへ開放されることを発表した。リファービッシュ製品とは工場で整備されて再度販売される整備済み品や再生品を指す。対象は主に電化製品、機械、楽器やスポーティンググッズとなり、商品は4つのグレードに分けて販売されるという。リファービッシュ(整備品)は需要が高く、リファービッシュ以外の商品と比較してクリックスルー率が2.7%、コンバージョン率が3%上がることも確認している。バイヤーとセラー両方の利益となる申込制のプログラム」であると説いた。セラーパフォーマンス・シニアマネージャーのスーザン・ゾウ氏は、第二次トランプ政権が始まり、アメリカの動向を注視していく必要があると指摘。「現在は800米ドルまでが免税でアメリカに輸出できるが、中国では既にこの免税額が廃止され、近いうちに日本を含む他国でも廃止になる可能性が非常に高い。その場合は通関手続きが複雑になり、商品が止まるリスクもある。何かあった場合にeBayがコントロールできるよう、eBay公式配送サービス『eBay SpeedPAK』を利用してほしい」と強く推奨した。手頃に配送できる『eBay SpeedPAK Economy』の配送対象国にはアメリカ、イギリス、ドイツに加えて、日本ファンの多いオーストラリアも新たに加わったため、SpeedPAKの利用メリットはさらに上がったようだ。2025年は特に対アメリカで不確定要素が多いため、eBayチーム全体でセラーサポートを強化していく強い姿勢が見えた。
ビデオゲーム&コンソール部門のカテゴリーグロースアワードを受賞した株式会社MondoLife北島大地社長(写真左)。「アワード」という名の戦に挑むために真田幸村の鎧をまとって来たといい「発表の瞬間まで怖くて下を向いていた。3年連続受賞という目標が叶って本当に嬉しい」と笑顔を見せた。
著書:Rutsuko Sakuma