「中国トレンドExpressアワード」の受賞商品を発表

ECのミカタ編集部

受賞商品は、日本でも人気が高い商品

 ホットリンクグループである、株式会社トレンドExpress(以下、トレンドExpress)は、中国のSNSのクチコミを元に集計し、爆買い対象商品を表彰する「中国トレンドExpressアワード」2016年の上半期の受賞商品として、医薬品カテゴリー、家電カテゴリー、生活雑貨カテゴリーより29部門の受賞商品を発表した。

 トレンドExpressは、訪日中国人によるインバウンド消費に関するレポートサービス「図解中国トレンドExpress」を企業向けに月4回発刊している。2016年3月には、中国のSNSのクチコミを元に選考を行い、爆買い対象商品を表彰する「中国トレンドExpress」を設立した。今回、2015年11月から2016年4月の期間に中国のSNS上で「日本で○○を買った」と書き込まれた投稿516,930件を集計し、2016年上半期の受賞商品として、医薬品カテゴリー12部門、家電カテゴリー9部門、生活雑貨カテゴリー8部門の計29商品を受賞商品とした。

2016年上半期 中国トレンドExpressアワード受賞商品一覧

・医薬品カテゴリー

目薬部門 サンテ ボーティエ(参天製薬)
皮膚薬部門 ハイチオールCプラス(エスエス製薬)
咳止め・のど薬部門 龍角散ダイレクト(龍角散)
肩こり・腰痛・筋肉痛の薬部門 アンメルツヨコヨコ(小林製薬)
鼻炎薬部門 コルゲンコーワ鼻炎ジェルカプセル(興和)
小児用・乳児用の薬部門 ムヒのこどもかぜシロップ(池田模範堂)
痛み止め部門 イブクイック頭痛薬(エスエス製薬)
口中薬部門 口内炎バッチ大正A(大正製薬)
胃腸薬部門 太田胃散(太田胃散)
婦人薬部門 命の母(小林製薬)
滋養強壮剤部門 新ヘパリーゼプラス(ゼリア新薬工業)
動悸・息切れの薬部門 救心(救心製薬)

・家電カテゴリー

理美容家電部門 超音波うるおい アロマディフューザー(良品計画)
衛星家電部門 Doitz(パナソニック)
健康家電部門 オムロン耳式体温計 MC-581 ハローキティベイビーズ(オムロン ヘルスケア)
デジタル家電部門 iPad Air 2(アップル)
カメラ・ビデオ部門 チェキ(富士フイルム)
オーディオ部門 SONY ヘッドフォン/イヤホン(ソニー)
娯楽家電部門 PlayStation Vita(ソニー・インタラクティブ エンタテイメント)
キッチン家電部門 TOSHIBA 炊飯器(東芝)
住宅設備家電部門 Panasonic 温水洗浄便座(パナソニック)

・生活雑貨カテゴリー

家庭用品部門 メガネクリーナふきふき(小林製薬)
洗濯用品部門 ボールド 香りのおしゃれ着洗剤(P&G)
掃除用品部門 水の激落ちくん(レック)
トイレ用品/トイレ洗剤部門 便座除菌クリーナー(小林製薬)
バス用品/浴室洗剤部門 ルック おふろの防カビくん煙剤(ライオン)
虫よけ・殺虫剤部門 どこでもベープ未来(フマキラー)
文具部門 ユニボール(三菱鉛筆)
旅行用品部門 RIMOWA スーツケース(RIMOWA)

※2015年11月から2016年4月の期間に新浪微博上で、日本で「○○を買った」と確認できた書き込み516,930件を収集・集計し、選考。

中国人が日本の商品を好む理由

トレンドExpress編集長のコメントは以下の通り。
今求められているのは、“日本ならではの体験型観光”と“定番商品などの買い物”を1度で実現できる日本旅行
 日本政府観光局(JNTO)によると、2016年上半期(1~6月)の訪日外国人数は、前年同期比28.2%増の1171万3800人と過去最高を更新しました。しかし一方で、訪日中国人による爆買いに陰りが見え始めたという報道もされています。確かに、中国の人たちの日本旅行のスタイルが変わりつつあることは明らかであり、旅の目的も多様化しています。とは言え、中国のSNS上で「日本で○○したい」と書き込まれた投稿を集計・ランキング化すると、「買い物をしたい」は不動の1位であることも事実です。つまり、訪日中国人の消費需要である“日本ならではの体験型観光”と“定番商品などの買い物”を1度で実現できる日本旅行の提供が求められています。本アワードが、買い物を楽しむ訪日中国人の利便性を高め、購買促進の一助となることを期待しています。」

 「爆買い」で有名な中国だが、そもそもそこまで日本の商品に注目する理由は何だろうか。様々な理由が想定されるが、その1つに日本の商品における信頼があるだろう。特に、医薬品に関しては、余程信頼をしていないと国を越えて購入することは無い。もちろん、それは「日本の方が価格が安いから」という理由もあるかもしれないが、信頼をして購入していると思う。少なくとも、日本のことが好きで旅行に来たり、日本の商品を購入したりするはずだ。そのような中国人に対して、日本は何ができるだろうか。例えば、ECでは中国人が見やすいように中国語で商品を説明したり、翻訳機能を追加したりと工夫をすると、利便性が向上し、利用者が今以上に増加することだろう。


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